
どんぶり容器にはたくさんの種類があるので、どのようなものを選べば良いかわからない飲食店事業者の方も多いのではないでしょうか。特に新しく店を開店したばかりの方は、容器にまで意識を向けられないことも考えられます。
そこで今回はどんぶり容器の種類や選び方、オススメの容器について紹介します。容器の選択は提供する料理の見栄えを左右するものなので、ぜひ参考にしてください。
どんぶり容器(丼)にはどんな種類があるのか

どんぶり容器には多くの種類があり、この章では用途・形状・材質の3つのポイントについて紹介します。
1.用途
どんぶり容器は屋台や出店で用いられるものと、テイクアウト用のものがあります。
屋台や出店で用いられるどんぶり容器は、その場ですぐに食べられることが前提なので蓋がないものも多いです。
テイクアウト用のどんぶり容器は、蓋付きのものがほとんどで、ご飯と具が分けられるように中皿があるタイプもあります。また、蓋が容器の内側でカチっとはまる内篏合(かんごう)の蓋になっているものもあります。内篏合は、持ち運ぶときも汁がこぼれにくいというメリットがあります。
2.形状
どんぶり容器の形状には、おわん型・カップ型・鍋型・お重型のように多くの種類があります。

おわん型
おわん型の容器は、どんぶり容器でも最もメジャーとなっています。牛丼や天丼、海鮮丼といった丼物の他にも、ラーメンやうどんといった麺類にも適しています。
カップ型
カップ型の容器は、机に置いたときに安定感があるというメリットがあります。サラダやスープなどを盛り付けるとおしゃれな印象になるので、カフェタイプの食事にも合います。

鍋型
鍋型の容器はうどんやラーメン、おでんといった出汁やスープが入ってる料理を入れるのに適しています。 また、取手が付いているので持ち運びもしやすいです。

お重型
お重型の容器は、高級感ある見た目の容器が多いため、鰻重やちらし寿司といった特別な料理を入れるのにピッタリです。

3.材質
どんぶり容器は、主にプラスチック・紙・バガスといった材料が使用されています。

プラスチック
プラスチックは、耐久性が高く価格が安いメリットがあります。カラーバリエーションも多く、中身に入れるものによって色や大きさを選びやすいのが特徴です。

紙
紙は成形がしやすいため、デザイン性が高いおしゃれな容器が多いです。環境配慮のアピールもできます。

バガス
バガスはサトウキビの搾りかすを原料としたものです。これらも環境に配慮されたエコ容器で、見た目でもナチュラルな印象を与えることができます。
どんぶり容器(丼)の選び方

ここからは、どんぶり容器を選ぶ際のポイントを6つ紹介します。
1.中皿は付いているか
一般的には容器本体と中皿は別売りで販売されています。中皿はご飯に汁気が染み込むのを防止できるため、特にどんぶり料理に必須です。食べる直前までご飯と具を別々にしておきたい場合や、持ち帰る時間によって料理の味や食感が変わってしまう心配がある場合は、中皿対応の容器を選びましょう。
2.内篏合の蓋はあるか
内篏合の蓋は、持ち運ぶときの汁漏れを防止できます。麺類や汁気の多いメニューを提供するときは、内篏合の蓋があるものを選ぶようにしてください。
3.レンジ対応か
テイクアウトのどんぶりは、食べる前にレンジで温め直すことが多いため、レンジ対応の材質の容器を選ぶことが大切です。
レンジ対応の材質には、PP、PPF、耐熱OPSなどがあります。併せて耐熱温度についても確認しておくと良いでしょう。
4.断熱性に優れているか
どんぶりは器を持って食べることが多いため、温度が外側にそのまま伝わってしまうとやけどをする危険があります。中身が熱くても持つことができるかを確認し、断熱性に優れた容器を選びましょう。
5.メニューを引き立たせるカラーか
容器を選ぶ際は、提供するメニューを引き立たせる色をチョイスしましょう。テイクアウト後、料理の写真を撮る人も多くいます。提供するメニューに色が少ない場合は華やかなカラーの容器を選ぶなど、料理を引き立たせる色を選びましょう。
一般的には、暖色系の色が食材の彩りを引き立てます。また、黒や白などシンプルなカラーはどのような料理でも相性が良く、使い勝手が良いので便利です。
6.見栄え・写真映えするデザインか
見栄え・写真映えするデザインするかも大切なポイントです。容器の機能性だけでなく、デザイン性を重視したどんぶり容器は、料理を美しく美味しそうに見せます。デザイン次第では、見た目で購入してもらえることもあり、話題にもあがりやすいでしょう。場合によっては、口コミの宣伝効果も期待できるかもしれません。
近年では、SNSに料理を写真付きで投稿する方も多いため、せっかくの宣伝機会を見逃さないようにしましょう。
オススメのどんぶり容器(丼)を紹介
ここからは、選び方を踏まえたうえでオススメの容器を紹介します。
それぞれの特徴やメリットなどを紹介していきます。
MFPドリスカップ142-860 白 本体
こちらの容器は別売りの中皿を付けられるので、ご飯と具材を分けられます。別売りの蓋も、外篏合・内篏合が選べるので便利です。カップ型なので置いたときの安定性が高く、電子レンジにも対応できます。テイクアウトのように、あとから温める食事を提供する店にオススメです。

CBH-361 黒本体
電子レンジで温めることができ、耐熱性・断熱性・保温性・耐油性に優れた容器です。バイオマスプラスチック配合で環境にも優しく、エコな取り組みに力を入れている店にオススメです。

BBどんぶり D-2 ラミ 本体
竹とバガスの混合素材で作られており、環境に配慮されています。 容器にはPLAラミネート加工がされており、ご飯粒がくっつきにくいので、水分の多いどんぶりものから、炒飯のようなご飯の水分が少ない料理まで、どのようなタイプのご飯ものにもオススメです。

SD咲き丼 M17 BK 身 50枚
電子レンジ対応の容器です。光沢感があるので、海鮮丼など料理を華やかに、高級感を出したい時にオススメです。

正角丼 本体 黒
中皿付きで汁漏れしにくいどんぶり容器です。別売りの中皿を付けて、ご飯と具材を分けられます。たっぷり入る大容量の容器なので、容量が多くなりがちな麻婆豆腐などの料理にオススメです。黒い器は、見栄えが良くSNS映えも期待できます。

提供メニューに合わせた容器選びが大切
今回はどんぶり容器の種類や選び方、オススメ容器について紹介しました。
どんぶり容器は提供するメニューの量や種類によって、合う形状や、必要な性能が異なります。必要な性能を見極め、容器の形状・レンジ対応の可否・耐熱性・耐油性・カラーやデザインを確認してから購入しましょう。
今回ご紹介したどんぶり容器を試してみて、必要に応じてグレードアップしていくのもオススメです。
お客様に料理を美味しく味わっていただくためにも、提供するメニューに合わせたどんぶり容器を選ぶようにしましょう。