表示回数:3519

地球のことを考える研究所

この記事の研究テーマ

  • 衛生
  • エコ
  • 機械
  • フィルム
  • 店舗備品
  • パックスタイル
  • 新商品
  • プロステーション

アルコール消毒液は何で代替できる?代用品の使い方・安全性を紹介

2020.07.01

目次

手に入りにくいアルコール消毒液、代用品は?
アルコールによる消毒についておさらい
アルコールの種類
アルコールの代用品
まとめ

手に入りにくいアルコール消毒液、代用品は?

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、外食店やスーパーには、手指消毒用のアルコールが設置されています。消費者の意識も変化し、以前より頻繁に手指をアルコール消毒をするようになりました。設備の消毒も以前より頻繁に行われるようになったため、消毒用アルコールが常時品薄状態にあります。

しかし、アルコール以外でもウイルス対策ツールはございます。この記事ではアルコール消毒液の効果についてのおさらいと、アルコール消毒液の代用品について紹介していきます。

アルコールによる消毒についておさらい

アルコールは古くから殺菌効果を利用しての食品保存用途や、飲料用として使われてきました。現在では、医療現場での手指の消毒や、飲食店や食品加工現場での設備の除菌などに使用されています。ドラッグストアなどでも手軽に購入できるため、一般家庭にも消毒用として広く普及しています。

ここでは、アルコールの殺菌効果とアルコールの種類について説明していきます。

アルコールの殺菌効果

アルコールの殺菌メカニズムは現在でも正確には判明していません。ウイルスを覆っている脂質性の膜(エンベロープ)をアルコールが破壊することによって、ウイルスを死滅させると一般的には考えられています。

そのため、脂質性の膜を持たない(ノンエンベロープ)ウイルスにはアルコールが効きにくいです。代表的なエンベロープウイルスとしては、インフルエンザウイルスやコロナウイルス。ノンエンベロープウイルスは、ノロウイルスやロタウイルスなどがあります。

一般的に使用されるアルコール

アルコールは一般的にはエタノール(エチルアルコール)を指しています。エタノールは主成分は飲料用のお酒と同じですが、単体で扱うとなると酒税法の対象となりますので注意しましょう。

そのため、消毒・殺菌用のアルコールは、分離が困難な変性剤を入れることで、飲料用への転用を防いでいます。変性剤が含まれたアルコールのことを変性アルコールと呼びます。

アルコールの殺菌効果は70~80w/w%で最も効果を発揮するとされていますが、40%以上のアルコールであれば一定の殺菌効果が期待できます。消毒・殺菌用アルコールにもさまざまな種類があるため、次の見出しで詳しく説明していきます。

アルコールの種類

ドラッグストアなどに行くと数多くの種類のアルコールが並んでいます。アルコールの種類は大きく分けて4つです。

  1. 治療目的に使用する医薬品のアルコール
  2. 手指消毒用の指定医薬部外品アルコール
  3. 食品・設備・器具用の食品添加物アルコール
  4. 飲料用のアルコール

4つのアルコールは原料は同じで、それぞれの違いはアルコール濃度添加物の有無です。

アルコール

消毒用エタノール

指定医薬部外品のアルコール濃度は76.9~81.4v/v%と定められていますので、商品による効果の違いはほとんどありません。手荒れを防ぐために、グリセリン等の添加物を入れた商品もあります。

また、エタノールだけでなくベンザルコニウムやクロルヘキシジングルコン、イソプロパノール等を配合した製品も多数売られています。

無水エタノール

無水エタノールはエタノールを99.5v/v%以上含む医薬品アルコールを指します。水分をほとんど含まない純度の高いエタノールです。一般的な用途はキッチン回り等の設備の清掃です。速乾性が非常に高いので、濡れてはいけない精密機械などの清掃に向いています。

アルコール度数が高すぎて、使用すると手が荒れる可能性があるので手指の消毒用としては使用できません。しかし、水でアルコール度数を70〜80%程度に薄めれば手指消毒用のアルコールとして使用することができます。無水アルコールは引火性が非常に強いため静電気火の気のないところで保管、使用をしてください。

アルコールの代用品

ここまでは、消毒用のアルコールについておさらいをしてきました。しかし、現在、多くの場所でアルコールの使用量が急増しているため消毒用アルコールが非常に手に入りにくい状況となっています。

ここでは、消毒用アルコールの代用になる製品はどのようなものがあるのかを紹介していきます。

飲料用アルコール

飲料用アルコールの主成分は、消毒用アルコールと同じエタノールです。消毒用アルコールとの違いな変性剤が含まれているかどうかになります。変性剤は工業用アルコールを飲料用アルコールに転用できなくするために混合されています。

そのため、飲料用のアルコールでも濃度が高いアルコールであれば、消毒用として使用することができます。

現在は日本国内の多くの酒造会社で飲料用のアルコールが増産されています。厚生労働省からも新型コロナウイルス感染拡大で医療機関や高齢者施設でアルコール消毒液の不足が深刻化していることから飲料用のアルコール等を手指の消毒に代用するよう通知をしています。

次亜塩素酸ナトリウム消毒液

次亜塩素酸ナトリウムは主にキッチン回りの設備清掃用として使われている商品です。次亜塩素酸ナトリウムはアルコールと同様に除菌効果があるためコロナウイルス対策として有効であると厚生労働省や経済産業省から発表されています。

ただし、アルコールと違って水で希釈して使用する必要があります。また、指定医薬部外品ではないため、手指に使用することはできません。スプレーや空間除菌などの噴霧での使用は、誤って吸い込んでしまうと非常に危険なのでやめましょう。

コロナウイルス対策としての推奨希釈濃度は500ppm(0.05%)です。希釈した次亜塩素酸ナトリウムはドアノブ、スイッチ、机の引き出しなどのの手で触れたところの消毒に使用してください。

次亜塩素酸ナトリウム

希釈方法と注意点

まず、用意した次亜塩素酸ナトリウムの濃度を確認します。基本的には製品に記載されていますが、記載がない場合は販売店等に問い合わせることで確認することが可能です。基本的には6%~12%の商品が多いです。

希釈方法と清掃方法

(例)次亜塩素酸ナトリウム6%の場合
推奨希釈倍率は0.05%であるため、120倍に希釈する必要があります。

  1. 500mlのペットボトルに約4mlの次亜塩素酸ナトリウム溶液(キャップ一杯弱)を入れ、残りは水を入れる。
  2. でき上がった次亜塩素酸ナトリウム溶液にダスターを浸す
  3. 軽く絞ってドアやスイッチ等の人が触る部分をふき上げる
  4. 水で二度拭きをする。
注意点

手指の消毒には絶対に使用しないでください。目に入ると失明する恐れがあります。スプレー容器に入れての使用や、空間噴霧もやめてください。

また、においが強く金属が錆びたり漂白作用で変色する可能性があるので、ふき上げた5分後に水拭きすることをおすすめします。次亜塩素酸ナトリウムは、汚れなどの有機物があると効果が著しく下がります。汚れをしっかりと除去してから使いましょう。

次亜塩素酸ナトリウムは紫外線や高温で劣化するので、暗所で低温保存しましょう。

コロナウイルス対策としての次亜塩素酸ナトリウムの使い方については、動画でも解説しているのでご覧ください。

次亜塩素酸水

近年、次亜塩素酸水生成器が設置してある食品工場やスーパーマーケットが多くなってきました。ドラッグストアでも手に入れることができます。

次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウムと名前は似ていますが、異なる液体です。
一般的には、野菜の洗浄や医療機器の消毒などに使用されおり、次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウムやアルコールと比較しても、刺激性が非常に低いため、手指に触れても手荒れを起こしにくいです。使用方法は他の液体同様、人が触れる場所などに散布して吹き上げてください。

次亜塩素酸水は、汚れに触れるとすぐ水に戻ってしまう性質があるため、しっかりとした殺菌効果を出すためには、十分な量を使用することが大切です。また、光と温度で劣化しやすいので、できる限り冷暗所で保管して下さい。

アミノエリア

アミノエリアとは大豆アミノ酸が主成分のノンアルコール抗ウイルス・抗菌・消臭剤です。大きく分けて4つの特徴があります。

  1. 高い安全性を誇っており、誤飲したり皮膚についても害がない
  2. SARSコロナウイルスや、アルコールが効きにくいノンエンベロープウイルスまで効果がある
  3. 長期間の抗ウイルス・抗菌持続力がある(7日間の抗ウイルス効果、28日間の抗カビ効果)
  4. 常温でも10年の長期保存が可能
アミノエリア

台所用洗剤

身近な界面活性剤の含まれている台所洗剤で、アルコールと同様にエンベローブウイルスを破壊できる可能性があります。界面活性剤はほとんどの家庭用中性洗剤に含まれています。

台所用洗剤はSARSコロナウイルスの処理に効果が高いことが国立感染症情報センターより発信してされております。また、独立行政法人製品評価技術基盤機構からも、特定の界面活性剤を含んだ台所用洗剤は、エンベロープウィルスに効果があると発表しています。

効果が確認された界面活性剤は、以下の通りです。

  • 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)
  • アルキルグリコシド(0.1%以上)
  • アルキルアミンオキシド(0.05%以上)
  • 塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)
  • 塩化ベンゼトニウム(0.05%以上)
  • 塩化ジアルキルジメチルアンモニウム(0.01%以上)
  • ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2%以上)
  • 純石けん分(脂肪酸カリウム)(0.24%以上)
  • 純石けん分(脂肪酸ナトリウム)(0.22%以上)

新型コロナウイルスに、0.05~0.2%に希釈した界面活性剤を 20秒~5分間反応させると、ウイルスの数が減少したことが確認されています。使い方は、次亜塩素酸ナトリウムと同様に、対象物を拭き上げしてください。

中性洗剤

作り方と注意点

約1Lのぬるま湯に5~10cc程度以上の界面活性剤の含まれている台所用洗剤を加えることで作ることができます。次亜塩素酸ナトリウムと同様、設備の消毒にのみ使用するようにしてください。手荒れの可能性があるため、手指には使用しないでください。

コロナウイルス対策として台所用洗剤を利用する場合の作り方につきましては下記動画も合わせてご覧ください。

せっけんでの手洗い

せっけんでの手洗いでも感染予防をすることが可能です。特に食事前の手洗いを徹底することにより、手を介して感染する「接触感染」を防ぐことができます。
手洗いの中でも2度洗いが特に有効です。

下記に手洗いによってどれだけ手に付着したウイルスが減少するかをまとめました。手洗いを丁寧に行うことで十分にウイルスを除去することができるのがわかります。

手洗いによるウイルス減少効果

熱湯消毒

感染対策として衣服には熱湯消毒も有効です。ウイルスの付着した恐れがある衣服を80度のお湯に10分間つけてください。ただし、熱湯をかけ流すだけでは、温度がすぐに下がってしまうので殺菌効果が期待できません。また、熱湯を使用しますので、やけどには十分に注意してください。

まとめ:アルコールの代用品は注意点を守って安全に使いましょう

アルコールについてのおさらいとアルコールの代用品について紹介しました。アルコールが品薄でも他の商品で代用することが十分に可能です。特に、次亜塩素酸ナトリウムや台所洗剤は身近なものですので代用しやすいです。

手指の消毒には使用できないものもありますので、十分に注意してください。また、アミノエリアのようにアルコールよりも効果が優れていて、長期保存ができる商品もあります。

手指を消毒するのか、設備を消毒するのか、目的に合ったウイルス対策を実行していきましょう。

今回ご紹介した衛生資材は、食品容器専門通販サイト「容器スタイル」、飲食店向け包装資材専門店「プロステーション」でお買い求めできます。

Related Post

関連記事

Theme Index

研究テーマ一覧

記事一覧へ戻る