
ミニトマトの容器は四角いパックだけではない!まずは種類を知ろう
ミニトマトは年間を通して市場に流通し、スーパーで売られているため私たちに最も身近な野菜の1つと言えるでしょう。
そんなミニトマトですが、陳列方法として透明の四角いパックに詰められて段積みされていることが多く、どうしても売り場が地味になってしまいがちです。
実はミニトマト容器は透明の四角いパックだけでなく、それ以外にも多くの種類があり、それぞれの特徴を正しく理解し、最適な容器を選ぶことで見栄えの良い売り場にすることが可能です。
この記事ではミニトマト容器の種類と選び方を具体的な商品例とともにご紹介します。
ミニトマト容器の種類
数多くあるミニトマト容器の中から見栄え・機能性・作業性の観点からそれぞれの特徴を紹介します。
・定番の四角いパック容器
・カップ型容器
・紙の容器タイプ
・フィルムの袋タイプ
定番の四角いパック容器

ミニトマト容器として最もよく使われているのが四角いパック容器です。透明で中身が見えシンプルなデザインなので、どんな売り場にも違和感なく陳列できます。
また本体と蓋が一体となっており、作業性が良く蓋の天面や側面に穴が開いているので通気性も良く、鮮度を保つことが出来ます。
一方、シンプルなデザインがゆえ、特徴のないありきたりな売り場になりやすいデメリットがあります。見栄えを良くするためにラベルを貼ったり売り場の装飾をするなど工夫が必要です。
カップ型容器
縦長のカップ型容器では、側面を多く見せることができ、立体感のある売り場を演出します。一方、デメリットとしてカップ型容器は一般的に形状が深くなっているため蓋に通気孔があっても下部まで空気が行き渡らず、ミニトマトが傷みやすくなるということです。
しかし、カップ型でも通気性を持たせた商品もあります。
具体的な商品例として「CSミニトマト150」と「SP-280」を紹介します。
通気性のあるカップ型 トマト容器
「CSミニトマト150」と「SP-280」は両方とも天面・側面・底に通気孔があるので容器全体の通気性が良くミニトマトが傷む心配を軽減してくれます。
その他にも
・本体と蓋が一体型なので作業性が良い
・段積みが可能
という特徴があります。また、どちらの容器もフラットな面がありシワなく綺麗にラベルが貼れる形状となっています。
<ミニトマトの目安内容量>
CSミニトマト150…約150g
SP-280…約280g


紙の容器タイプ
最近では、プラスチック容器だけでなく紙容器を見る機会が増えました。
紙はプラスチックに比べ色柄もつけやすく加工もしやすいので、今までに無いようなデザイン性の高い容器が多いです。
また、最近では世間的に環境への関心が高まっているのでプラスチック製から紙製の容器に切り替えることで企業イメージアップを図ることが出来ます。
ただし、紙の特性上プラスチック容器に比べると耐水性が劣るので水気の多い売り場では注意が必要です。
具体的な商品例として「ベジフルボックス」と「テーパーボックス」を紹介します。
ベジフルボックス
ベジフルボックスは天面と側面に大きな通気孔があり機能性とデザイン性を実現しています。本体と蓋が一体型のため作業性も良く、段積み可能です。
サイズは「大」と「小」の2種類あります。
<ミニトマトの目安内容量>
大サイズ…約500g
小サイズ…約230g


テーパーボックス
テーパーボックスは側面に通気孔があり機能面とデザイン面が優れていることに加え、のせ蓋を使用すれば段積みが出来ます。
サイズは1種類で、約300gのミニトマトが入ります。

フィルムの袋タイプ
あまり馴染みがないかもしれませんがミニトマトの包装方法として、フィルムの袋タイプもあります。袋タイプは容器タイプ以上に立体感を演出できます。通気孔の無い一般的なフィルムの袋では傷んでしまう心配がありますが通気孔のある袋を選べば十分ミニトマトでも使用できます。
具体的な商品例として「ハコラミ」と「ベジパオ」を紹介します。
ハコラミ
通気孔があり通気性が良く鮮度保持と防曇性に優れ、さらに袋上部にテープがついているため作業性も良いです。ハコラミは、緑のリーフ柄と黄色のフラワー柄の2色で3サイズの計6種類あります。

べジパオ
ハコラミと同様、通気孔があり通気性が良く鮮度保持と防曇性に優れ、さらに袋上部にテープがついているため作業性も良いです。ベジパオは、エコや自然なイメージを連想させる未晒の紙タイプとリーフとマルシェがフィルムに印刷されたデザインの3種類にサイズが2種類の計6種類があります。


こんなときどうする?容器選びのポイント紹介
ミニトマト容器を選ぶにあたって気をつけるべきポイントがいくつかあります。
今回は特にお客様からの要望が多い4点を例に出して回答しながら説明していきます。
①印刷やラベルを貼りたい
②パッケージング作業を楽にしたい
③鮮度を保ちたい
④魅力的に陳列したい
印刷やラベルを貼りたい!
容器にトマトの産地や品種、店名などを表示しアイキャッチ効果を高める方法は主に2つあります。
1つ目はラベルを貼る方法です。
ラベルは多くの種類があり、さらに500枚程度の比較的少ない枚数からも購入できるので簡単に導入できます。また、表示内容を変えたい場合は購入するラベルの変更だけなので、簡単にリニューアル出来ます。

2つ目は、容器自体に印刷を施す方法です。
容器自体に印刷がされ、ラベルを貼る作業が削減できるので省人化につながりコスト削減ができます。しかし、商品自体に印刷を施す場合には1度に数千枚~数万枚のまとまった数量で購入する必要があるので小規模の店舗には不向きです。
パッケージング作業を楽にしたい!
近年の働き方改革や人手不足の影響で、パッケージング作業を楽にしたいと考える人も多いです。作業性の良さで容器を選ぶ場合、気をつける点が2つあります。
1つ目は、本体と蓋が一体型の容器を選ぶことです。
複数のサイズの容器を使用している場合でも本体に合う蓋を探す手間が省けますし、本体と蓋を別々で在庫管理する必要もないので発注の手間も半減できます。
2つ目は、印刷付きの容器を選ぶことです。
産地や店の名前などのラベルが貼られた容器を売り場で見かけることがあります。購買意欲を高める点でラベルは効果的ですが、毎回貼るとなると手間と時間がかかり作業性が良いとは言えません。はじめから印刷付きの容器を購入することで作業時間の削減が期待できます。

鮮度を保ちたい!
ミニトマトの鮮度を保つために重要なポイントとして通気性が挙げられます。ミニトマトは適度な通気性がある環境を好み、十分な通気性がない場合、ぶよぶよになったりカビが発生しやすくなるので通気孔がある容器を選ぶことをおすすめします。
特に、カップ型のような深い形状の場合は蓋と底面に通気孔があり、容器全体に空気がいきわたり易い構造の商品を選ぶことが重要です。また、通気孔がある容器では結露が発生しにくく見栄えが良くなるというメリットもあります。
魅力的に陳列をしたい!
ミニトマト売り場はありきたりになりやすいので魅力的に陳列したいという声を多く聞きます。そこで簡単な改善例をご紹介します。
- カップ型のような縦長の容器で売り場の立体感を演出

- 紙容器でアメリカのスーパーのようなエコやおしゃれさを演出

- 底面が黒色になっている容器でミニトマトの赤が引き立たせ新鮮さを演出

- ハート形のような可愛らしいデザインの容器でインスタ映えを演出

多様な種類があるミニトマト容器、重視するポイントから選ぼう
実はミニトマト容器には多くの種類があります。代表的な容器の種類として、「四角い透明容器」「カップ型」「紙容器」「フィルムの袋」が挙げられます。それぞれの容器にメリット・デメリットがありますので特徴を正しく知ることが大切です。
トマト容器を選ぶ上での主なポイントは、下記4点です。
①印刷やラベルを貼り、アイキャッチ効果を高める
②本体と蓋一体型の容器や印刷付き容器を選びパッケージ作業を楽にする
③通気孔がある容器を選び鮮度を保つ
④容器を使い分けて魅力的な売り場づくりを心掛ける
ミニトマト容器の種類ごとの特徴、選ぶ時に重視するポイントを理解した上で、皆さんにとって最適な商品を見つけてみてください。