事例紹介
協同組合
クックチルの導入で、大学の期待に応えて食生活に悩む学生をサポート
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業種
協同組合
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従業員規模
約400名(アルバイト・パート含む)
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地域
愛知県名古屋市
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タグ
名古屋大学生協様
名古屋大学生協は、「みんなでつくるみんなの生協」をモットーに、「大学・学園生活に広く深く根ざした」生協づくりの方針のもと、大学との建設的関係をつくり、福利厚生の充実、全構成員に依拠した事業の発展をはかる協同組合である。学生が集う大学の中で「頼りになる存在」として評価を高めている。
課題
Problem
- 大学からハラルへの対応依頼があった
- コロナ禍で、学生の食生活が乱れているとアンケート結果が出た
- コロナ禍で、学生の登校が無い状態が続き、食堂の利用率が下がっていた
解決策
Solution
- ハラル対応のセントラルキッチンとしての機能+冷凍弁当の製造が可能な機器の提案
- 環境に配慮しつつ、冷凍やレンジアップもできるパッケージの提案
- 製造から販売、喫食に至るまでをトータルコーディネート
結果
Result
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セントラルキッチン化することにより、食品ロスの大幅削減に成功
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食堂が開いてない時でも、食堂の味と変わらない弁当の提供が可能に
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バランスの良い食事で、食生活の乱れを改善
登校できない学生たちに、バランスの良い食事を提供したい。
学生向けにアンケートを取ったところ、コロナ禍により登校ができない状態が長く続いて、 下宿生の食生活が乱れているという回答が多かった。
名古屋大学生協は、学生の食生活にバランスの良い食事を毎食提供し、支えたい思いがあった。
また、バランスの良い食事を提供することで、下宿生の保護者に対して、安心をお届けする役割を担っていた。
しかし、学校に来てもらえないと食生活のサポートができないことを目の当たりにし、このような状況の中で学生や保護者を手伝えることがないものか思案していた。
生協担当者はこの状況に悩み、解決策を探していた。
条件にあった弁当容器と、凍結するための機械を提案。
名古屋大学生協では、他の地区の大学生協が急速凍結機を使った冷凍どんぶりを作って配送していた情報を聞き、冷凍弁当なら、食事バランスや健康面で悩んでいる学生の応援になるのではないか、と考えていた。
このとき折兼は冷凍惣菜の販売を大学生協の東海地区全体に提案していた。
冷凍弁当の話を聞き、凍結のやり方でクオリティが変わることを提案した。
半信半疑であったが、食品機械の展示会に折兼担当者と訪問し、そこで液体を用いた急速凍結機を見せてもらった。この機械を使って冷凍した弁当は、冷凍したものとは思えないほど美味しく、すぐに急速凍結機の導入を決定した。
冷凍庫での緩慢凍結と、液体での急速凍結の違いは、冷凍弁当を食べてみると一目瞭然だった。
機械導入後、冷凍弁当のメニューを決める段階では、大学生協で働いている学生や、学生と年が近い若手職員に冷凍弁当を持ち帰って試食してもらい、フィードバックをもらうといった事を繰り返していた。
同時に、折兼や機械メーカーの弁当惣菜に通じたスペシャリストとの打ち合わせを何度も行い、調理方法や容器・素材・真空袋にいたるまで最適な組み合わせを見つけるための試行錯誤を行っていた。
8月末に機械を導入して、11月中旬には冷凍弁当の販売を始めることができた。3ヶ月という短期間で理想が形になったのは初めてです。と生協担当者は驚嘆していた。
学生の応援と売上の確保を一挙に解決。
冷凍弁当の販売を無事に始めることができ、学生に食べてもらうと『学生食堂の味と遜色ない、出来立てと同じように美味しい!』と嬉しい言葉をもらった。
開発スタッフも、学生食堂で食べる食事と同じ味を出したいと思い作っていたので感無量であった。
液体凍結機は冷凍したい弁当を袋に入れ、中の空気を抜いた後は液体に漬けるだけなので生産効率が高い。
名古屋大学生協では、ハラル食などのセントラルキッチンとしての凍結業務も兼ねているため、生産が追いつかない時もあると、スタッフ一同うれしい悲鳴を上げていた。
生協担当者は、折兼についてこう語る。
新しい課題に挑戦するときに必ず頼りたい仲間です。今回のように、学生のサポートをするために冷凍弁当を作りたい。といった課題が出て、行動に移してみてもうまくいかなく悩んでいた時に冷凍方法で味のクオリティが変わると言ったアドバイスだけでなく、ちゃんとした理由も添えて液体凍結機が良いといった機械の提案や、冷凍ができる上に食材のサイズに合わせた弁当容器の提案をしてくれるなど、総合的な提案をしてくれました。
私たちでは容器や機械の選定だけでも時間が掛かるので、そこをまとめて提案して短期間で形にしてくれるので本当にありがたかったです。
折兼の方は、困った時や何かに挑戦したい時には必ず提案を持ってきて後押ししてくれるので、自信がもらえます。
たくさんいる中のイチ営業マンではなく「同志」と呼べる仲間です。次は環境対策について力を入れていきたいので、こちらもお手伝い頂きたいです。
今回の事例だけでなく、もっと先を見据えている。
生協担当者はこう語る。
朝食営業も再開して、大学全体をもっと活気づけていきたいです。
冷凍事業が軌道に乗った後も、「名古屋大学」だから上手くいっているということにはしたくない。
今回の取り組みは他の大学生協も注目し、検討をしていますのでこの冷凍事業をより良い形にして、人が少ない状況でも体に良いもの、美味しいものを出せるようにして、毎日の食事を大学生協がサポートできるような仕組みづくりを私たちが率先して構築していきたいです。
今後も課題を解決するため、折兼は誠心誠意の提案をしていく。
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