事例紹介

医療事業

バガス製冷凍弁当容器で、抱えていた課題と利用者の希望を一気に解決

  • 業種

    医療事業

  • 従業員規模

    約210名

  • 地域

    神奈川県厚⽊市

  • タグ

    • #パッケージ

    • #エコ

    • #テイクアウト

株式会社メディカル東友 メディクック事業部様

人工透析を中心とするメディカルサポーターとして医療を支え、豊かな未来をつくる企業。メディクック事業部では、安心・安全をモットーに透析患者さんに合わせた食事メニューを開発。セントラルキッチンとして提携クリニックに提供している。透析患者さん向けに栄養バランスを考えたお弁当を、施設での提供のみならず、自宅でも安心・安全に食べて頂ける宅配用も用意。

課題

Problem

  • 電子レンジで温めると容器が熱くて持ちにくいという声があった
  • 毎食後にプラスチック容器のゴミが出ていて廃棄が大変
  • 現行のトップシール包装機をそのまま使いたい

解決策

Solution

  • 植物由来の素材で容器を作成
  • 現行のトップシール包装機に合わせたシール用金型を作成

結果

Result

  • 電子レンジで温めても手に熱が伝わりにくく、持ちやすくなった

  • 植物由来の環境に配慮した容器に変えたことで、燃えるゴミとして廃棄が可能

  • 現行のトップシール包装機を使用するため、イニシャルコストの削減に成功

プラスチック容器から切り替えできる容器を模索。

メディカル東友メディクック事業部では、長年、透析施設で提供していた栄養バランスを考慮した透析食を宅配用として冷凍弁当化し、ネットや電話、FAXからの注文でご自宅向けに提供していた。

しかし、定期的に購入している利用者からの声として「電子レンジで温めると熱くてしばらく持てない、食べ終わった後もプラスチック容器だから、燃えるゴミで捨てられないのが不便」と課題を頂いていた。

そのような声に応えるべく、メディカル東友の担当者(写真左)はプラスチック容器から紙容器のような環境対応品に切り替えができないか模索していたところ、訪れた展示会で折兼が扱うバガス容器に出会い、容器や素材について尋ねた。

折兼の担当者(写真右)からバガス容器についてこのような説明を受けた。
「バガスはさとうきびを圧縮した後に出る搾りかすのことで、世界中で年間に1億トンも排出されています。これを有効活用するために、竹や麦を混ぜあわせてバガス容器を作りました。冷凍や電子レンジにも対応していて、使い終わった後は燃えるゴミとして廃棄する事ができます。オリジナルの容器も作れますので、希望の形がありましたらご相談ください。」

この話を聞き、「プラスチック容器に代わる冷凍弁当用の容器として使えるのでは」と興味を持った。

現行の機械に合わせた環境対応容器を提案。

折兼担当者は、展示会でヒアリングした内容を取りまとめ、メディカル東友へ提案をした。
「冷凍弁当でご使用のプラスチック容器を、環境に配慮したバガス素材に変えてみませんか」

折兼担当者から提案を受けて、困っていること、希望することを伝えた。
・現行のプラスチック容器と同じぐらいのサイズで、環境に配慮した容器にしたい
・電子レンジに対応していて、温めた後も持ちやすい形状が良い
・冷凍弁当事業もスタートして間もないため、いきなり新しい型を作るのは抵抗がある
・今使っているトップシール包装機をそのまま使いたい

この話を聞き、担当者は折兼グループのメーカーポジションであるパックスタイルに情報を共有した。
パックスタイルも冷凍弁当容器の既製品開発を検討していたことから、方向性が合致し、すぐさま設計に着手。現行のトップシール包装機に合わせたテスト用の試作品を作成した。

抱えていた課題や利用者の希望に沿った食品容器が完成。

試作品の容器に食材を入れてトップシールのテストを行ったところ、見事に成功。
プラスチック容器の時に稀に起きていたシール不良も、バガス容器のシールの圧着時間を調整することで解消した。これにより、プラスチック容器からバガス容器への切り替えに舵を切った。

トップシールや冷凍に対応したバガス容器「BBデリ」が完成したことにより、今までプラスチック容器の課題点であった、電子レンジで温めた後の容器の持ちにくさ、使用後の廃棄方法の課題が一挙に解決した。

また、BBデリはバガス素材のため、冷凍輸送時に気をつけなければならない「容器割れ(*1)」も起こる心配がない上に、容器の表面にPET樹脂加工を施しているため、耐熱性と耐寒性も併せ持つ。(*2)
これにより冷凍からレンジアップまでの広範囲をカバーできる食品容器となった。

バガス容器に変更後、利用者からは「燃えるゴミとして捨てられるようになったし、プラスチック容器と違ってかさばることもなくなったからとても助かる」と嬉しいお言葉も頂いた。

利用者の反応は上々で、バガス容器への切り替えに成功した。

(*1)一定温度化まで下がるとひび割れてしまうこと。非耐寒性プラスチック容器に起こりやすい現象。
(*2) 耐熱温度は200℃まで対応、温めるときはトップシールを少し開けた状態で加熱してください。

バガス容器の冷凍弁当で一人ひとりの健康管理につながる食事を提供したい。

バガス容器に変更してからは利用者からの声も好評です。特に燃えるゴミとして捨てられるようになったので助かるという声と、温めた後も持ちやすくなったという声をよく聞きます。
容器の切り替えができたので、これからは月に2、3種類は新しいメニューを取り入れて、もっと多くの方に提供をしていきたいと考えています。

メディクック事業部担当者は、折兼についてこう語る。

折兼さんはとにかくレスポンスが早く、提案幅も広くて非常に助かっています。今回も「希望のサイズが無いなら作りましょう」といった提案は、私たちも思い付かなかったので驚きました。
今後は一般の方に向けた冷凍弁当の開発も検討していて、宅配だけでなく冷凍自動販売機での販売や凍結機の新調などを考えていますので、折兼さんにはまた協力して頂きたいです。

折兼担当者は最後にこう語った。
冷凍事業の事例は少なく手探りでしたが、多くの商品や専門性を提案できる商社としての力と、希望に寄り添った形を提案できるメーカーとしての力をうまく噛み合わせることで無事に納品ができました。今回のように、お客様が抱えている課題を細かくヒアリングし、多面的に考えて期待以上の提案ができるよう心掛けていきたいです。また、機械やフィルムの専門部隊と連携し、冷凍自動販売機や凍結機などさまざまな冷凍事業をご提案できるよう頑張ります。

折兼は、これからもフードロス削減と省人化につながる冷凍事業を提案します。

本事例について

<メディカル東友 メディクック事業部様>
ホームページ
https://medical-toyou.jp/

販売サイト(メディクック宅配弁当)
https://medicook-toyou.com/

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