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パッケージデザインとは?商品の訴求力を高めるデザインの作り方(前編)

2021.07.30

商品訴求力を高めるパッケージデザインの作り方を紹介

本記事ではパッケージデザインの重要性やデザイン制作に必要な情報、またデザイナーがどのようにデザインを作っていくかを紹介していきます。前編では、デザイナーがデザイン制作に取り掛かるまでにどのようなことを、何のために行っているのかを、デザインの重要性と共にお話ししていきます。

パッケージデザインの重要性

百貨店、スーパー、コンビニエンスストアと世の中には様々なお店で、多くの商品が販売されています。
お店に入り、売り場へ行き、最初に目に飛び込んでくるのは商品のパッケージです。その為、商品イメージを良いものにするか、悪いものにするかはパッケージのデザインにかかっています。
 
パッケージデザインとは、ブランドイメージを消費者に伝え、消費者の購買意欲を高める役割を持ちます。その他、パッケージ(包装)の形状や材質もパッケージデザインに含まれます。

パッケージデザインが重要とされるのは、最初に目に入るパッケージデザインで印象が決まるという理由の他、野菜や魚などの商品を除き、包装無しに中身だけを販売することができず、運搬や衛生の問題からパッケージ(包装)が必要となるからです。また、パッケージには商品に関する説明や表示義務とされる内容を明記するためにも必要となります。
 
パッケージデザインには、商品情報を伝える、消費者の購買意欲を高める、ブランド価値を伝える、中身を保存・保護する等様々な役割を担っています。

パッケージデザインをつくる流れ

パッケージのデザインを作る上でデザイナーが行うことをご紹介します。

  1. ヒアリング
  2. 情報収集
  3. 市場調査
  4. ラフ案作成

これらの情報をまとめてから、デザイン作成に取り掛かります。

1. ヒアリング

デザインを作るために、お客様へヒアリングをする必要があります。ヒアリングは、営業担当または私達デザイナーが行います。営業担当がヒアリングを行う場合は、デザイン作成で必要な質問事項が書かれたヒアリングシートを活用し行います。

ヒアリングする内容(ヒアリングシート)は、主に下記の項目になります。

①現状
②目標
③セールスポイント
④ターゲット

ヒアリングを行うことで、お客様自身も商品コンセプトやターゲットの再確認・明確化ができるかと思います。「どんな商品を作りたいか?」「誰に買ってほしいか」などをしっかりヒアリングし、デザインのイメージを作っていきます。

①現状

お客様の商品のパッケージデザインを作る上で、お客様の現状を知る必要があります。お客様の業界の立ち位置や売上状況、商品のリニューアルであればリニューアル前の商品やどんなところで販売されていたかなどを確認します。また、商品に関する背景情報(新しく商品化、リニューアルすることになった背景)などもお聞きします。

②目標

商品化する商品の売上目標や消費者からどんな商品と思われたいか、どんな位置となる商品を目指されているかをお聞きしています。

例)
・月に○○個販売したい。
・ライバルとなる△○□商品くらいの知名度を作りたい。
・この商品を、女子高生に受ける商品にしたい。
・ただ一つしかない、特別な商品にしたい。

このような何か目標をお聞きし、その目標達成のお手伝いとなるデザイン作成をします。
ライバル社と同じように販売していきたいとなれば、売れている商品と同じコンセプトを取り入れたものにしたり、満遍なく認知度を作りたいのであれば、世の中のみんなに受け入れられるデザインにするなどお客様の目標に沿ってデザインの方向性を決めていきます。

③セールスポイント

パッケージへキャッチコピーを組み込むため、商品のセールスポイント、特徴をお聞きします。
食べ物であれば、「やわらかい食感」「ほどよい酸っぱさ」など食べたことの無い人へ伝えるキャッチや、こだわりの原料であれば○○産と明記し、消費者の興味や購買意欲を引きます。
ライバル商品との違い、自社商品の強み、こだわりを確認しデザインのコンセプトを決めていきます。

④ターゲット

どんな人に商品を手にとってもらいたいか、ターゲットがわかるとそのターゲットに合わせたデザインを作成していきます。

例)
・まだ歯が生えていないこども
・働く20代〜30代の男性
・お酒が大好きな40代以上の女性
・夜更かしがやめられない人

このようなターゲットがあるとデザインにもストーリー性ができターゲットの心理に近くことができます。
老若男女となれば汎用性のある、誰にでも当てはまるデザイン(色など)を作ります。また商品がどこで販売されるか、一日のどの時間帯で食べる・使うものなのかなど、情報はあればあるほどデザイン作成に役立ちます。

2. 情報収集

商品に関する基本的な情報をお聞きします。

・商品名
・素材
・サイズ
・色数
・イメージ

その商品が、何から作られているか、どんな色や形状の商品か、商品に関する情報を集めます。

商品名

主に、商品名の由来をお聞きします。既に、商品のロゴが決まっていましたら、ロゴが書かれているフォントや色をどんな意味で選ばれたのかを聞き、ロゴとのバランスを考えたデザインにします。

素材

商品が入っているパッケージの素材確認です。
中身によって、包装資材が決まっているかと思います。パッケージとなる包装資材が、紙なのかフィルムか、袋タイプか箱タイプかなど素材と同時に形状もわかれば確認します。袋の場合は中身が入った時の膨らみ方なども考えてデザインを考える必要があります。
包装で使用する素材から、中身の商品と包装素材に合ったデザインを考えていきます。素材や形状がわかると、パッケージデザインの印刷方法や印刷色も決まりデザインを作る条件が決まってきます。

商品化したい商品に、どのような包装資材が合うのかが決まっていない・わからない場合は、折兼の営業担当が相談・または提案をさせていただきます。

素材

サイズ

商品(パッケージ)のサイズを確認します。
商品名、シズル、キャッチフレーズ等のレイアウトを考える上で重要になります。限られたスペースの中で、商品のこだわりや魅力をどのようにデザインに落とし込むのかによって売り場に並んだ時の消費者への印象は大きく変わってきます。
また、パッケージには商品情報やJ A Nコードが必要になり、文字ポイントやサイズが決められていますのでパッケージ内に情報が収まるかどうかの確認が必要になります。小さな商品は特に注意が必要です。
※J A Nコード(J A Nシンボル)は、J I S規格(規格番号X0507)により定められています。

色数

商品化に向けてパッケージを作る上で、価格などの都合上、既に材質と印刷色が決まっている場合は、その条件に合ったデザインを提案します。
また、お客様の指定の色がありましたらD I CまたはパントーンNo.を確認させていただきます。

基本的にカラー印刷の場合は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(Key Plate 黒)の4色を掛け合わせて色を再現します。フィルムの場合、透明のため色を透かせないために白色を印刷します。また、金や銀などCMYKで再現出来ない場合は、特色で印刷する場合もあります。

写真の「紅あかり」を例に挙げます。

フィルムの場合:単色で黄緑、緑、赤、黒、白の5色
紙の場合:CMYKの掛け合わせ

紙の方はりんごの写真のためCMYKの掛け合わせでなければ色を再現できません。
このように、素材やデザイン(イラストか写真)等によって色数が変わります。

イメージ

デザインへのイメージがある場合はお聞きします。「アッパー層向けのスーパーで売られるような高級感と品のあるデザイン」等、売る場所やターゲット、どんな商品にしたいかを考慮してデザインのイメージを組み立てていきます。デザインイメージが違うと、カラー、文字のフォント等も変わってきます。

3. 市場調査

現在販売されている自社商品、またはライバル商品が販売されているのであれば、売り場に出向きどのように販売されているか、どんな棚に置かれるのか、どんなお客様が手にとっているか、などを確認し、お客様のイメージを前提に他社よりも目を引くデザインが作成できるように調査しデザインを考えていきます。

4. ラフ案作成

集めた情報を元に、ラフ案を作成します。
紙にイメージをおこし、方向性を決めてからパソコンでデザインを作成していきます。

デザインをつくる上で大切なこと

デザインで大切な事はまず「お客様の悩みや問題」を解決することです。
そのためにはまず、お客様の話を聞くことが非常に大切です。

「若い女性でも気軽に買えるおつまみを作りたいけどどのようなパッケージがいいだろう?」
「今までのターゲット層を変えて、看板商品をリニューアルしたいんだけど…」

様々な悩みを抱えながらもそれぞれの商品に色んな思いやこだわりがあります。その思いを聞いた上で、デザインに必要な情報を収集しお客様に喜んでいただける提案をするのが私たちデザイナーの役目になります。

今回の記事では、作る前のヒアリングや情報収集という前準備についてご説明しました。
次の記事では、デザインをつくる技術面についてご紹介します。

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