季節感を伝える装飾とは
ショーウィンドウやエントランスなど大々的なものから、季節感のある小物やディスプレイの設置まで、店舗によって装飾の規模や範囲は異なります。
規模の大小にかかわらず、季節に応じて装飾を「衣替え」する店舗も多いでしょう。
例えば、3月が近づくとひな人形や桃の花をディスプレイに採用する、4月が近づけば桜を取り入れた店舗装飾やお花見に需要のある商品を前面に押し出すなどです。
店舗装飾に季節感を取り入れることで、集客や売り上げにも大きく影響が出ます。
本記事では春(3月-5月)に適した店舗装飾の取り入れ方や売り場の作り方について紹介します。
季節の装飾を行うメリット
季節に応じて店舗装飾を変えるのは、人的・金銭的に大きな負担や手間がかかります。
しかし、季節感を取り入れることで、売り上げアップなど大きなメリットを得ることができます。
視覚に訴えて購買意欲を上げる
人目を惹きつける店舗の装飾やディスプレイによって、大きな集客効果が期待できます。
季節に応じて装飾を変えれば、新規のお客様だけでなく、リピーターの方に対しても目新しさを与えることができます。
店舗の入り口にお花見やひな祭りなど春を連想させるイベントの装飾をすれば、お客様が思わず足を止めたり、店舗に立ち寄ってしまったりといった効果も期待できます。
通年で扱っている商品にも、季節感を取り入れた装飾と組み合わせることで違った見せ方ができます。
例えば、3月ならいちごなど春らしさを感じるフレーバーのお菓子を集めて陳列する、ひな祭り向けのお惣菜コーナーを作るなどすれば、お客様が飽きてしまいがちな商品でも見せ方を変えることで手に取ってもらえる可能性も上がります。
商品の案内、提案がこちらから出来る
装飾やディスプレイは、商品や店舗のイメージを魅力的にするだけではなく、お客様が実際に商品を購入した後のイメージや楽しみ方を伝えることもできます。
春の季節感を取り入れた装飾や陳列には、以下のものがあります。
- ひな祭りに関するイラストや料理レシピとともにちらし寿司の材料となる食材を陳列する
- レジャーシートや水筒などお花見や行楽を連想させる小物とテイクアウト商品を陳列する
お客様が商品を購入後、どんな風に楽しめるかを見せることで興味や注目を惹きつけ、購買意欲を上げられます。
春(3月-5月)の行事一覧
季節に応じた店舗装飾の実現には、それぞれ月ごとの行事や旬の食べ物、花などの知識が役立つでしょう。次に春の各月の特徴を解説していきます。
3月
- ひな祭り
- ホワイトデー
- 卒園式・卒業式
- お花見
- イースター(年によっては4月)
4月
- イースター(年によっては3月)
- 新生活
- 入学式・入社式
- お花見
- ゴールデンウィーク
5月
- ゴールデンウィーク
- メーデー
- 子どもの日
- 母の日
3月に適した売り場の作り方
年度末にあたる3月は、卒業式や送別会が多く開かれる時期です。
この章では3月の特徴を紹介します。
3月はどんな月
3月は旧暦で“弥生(やよい)”と呼ばれています。弥生の由来は、
「木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)」→「草木がいよいよ生い茂る月」とされています。
英語では”March”で、「ローマ神話のMars(マルス)の月であるMartius」が由来です。
3月の草花、花
3月は雪解けの季節であり、タンポポやつくし、ナズナなどの草花が顔を出します。
ラナンキュラスやヒヤシンス、シクラメンなども3月に咲き始めます。
3月の行事
3日 | ひな祭り、桃の日 |
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14日 | ホワイトデー、キャンディの日、マシュマロデー |
18日 | 春のお彼岸(春分が中日で、前後3日の計7日間) |
21日 | 春分の日 |
3月の旬な食材
桃の節句のメニュー | ちらし寿司、はまぐりのお吸い物、白酒、葛餅、ひなあられ |
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春のお彼岸メニュー | ぼた餅 |
旬の野菜 | 水菜、うど、たけのこ、菜の花、ほうれん草、キャベツ、春菊、三つ葉、からしな、よもぎ、わけぎ、のびる、あさつき、じゅんさいなど |
旬の魚 | あんこう、蛤、さわら、にしん、いいだこ、甘鯛、白魚、ヒラメ、ほうぼう、こはだ、さより、やりいか、さざえ、しらす干しなど |
旬の果物 | いちご、伊予間、レモン、マスクメロンなど |
3月の売り場に使える装飾品の紹介
冬から春へ季節が移り変わるように、新しいライフステージへの変化を意識したディスプレイや
装飾などが良いでしょう。
ひなまつり
幅広い世代の女性が桃の節句「ひなまつり」を楽しんでいます。
女性が喜びそうな、入口からでも分かるぐらい目立つ売場に演出しましょう。
ホワイトデー
ホワイトデーに関連する売場装飾には、多くの男性が立ち寄ります。
売場づくりには、商品を選びやすく手に取りやすい、賑わいのあるイメージが求められます。
4月に適した売り場の作り方
4月は入学式や入社式があり、新生活がスタートする季節です。
この章では4月の特徴を紹介します。
4月はどんな月
4月は旧暦で“卯月(うづき)”です。
由来は諸説ありますが、5~6月頃(旧暦で4月)に卯の花が咲く季節であることが有力です。
英語では“April”で「ギリシャ神話の女神Aprilis (ウェヌス)に捧げられた月」が由来です。
4月の草花、花
日本で4月を象徴する花と言えば桜(ソメイヨシノ)をイメージする方も多いでしょう。
気候が安定して温暖になり、チューリップ、ツツジ、パンジー、れんげ草、椿、ハナミズキなどの多くの草花が咲きます。
4月の行事
1日 | エイプリルフール、入社日 |
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8日 | 花まつり(お釈迦様の誕生日) |
29日〜 | ゴールデンウィーク |
4月の旬な食材
旬の野菜 | うど、たけのこ、キャベツ、さやえんどう、春菊、ほうれん草、ふき、わらび、椎茸、グリーンピース |
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旬の魚 | はまぐり、さわら、さより、にしん、真鯛、平目、アジ、太刀魚、飛魚 |
旬の果物 | いちご、びわ、アンデスメロン、甘夏みかん、サンフルーツ、夏みかん、デコポン、日向夏 |
4月の売り場に使える装飾品の紹介
桜の装飾品をはじめとした春を象徴するものを一緒にディスプレイするとよいでしょう。
桜
桜は、美しさ、色、ボリューム感など見た目に賑わいが演出できます。
桜が満開になるワクワク感を、売り場で演出することで、お客様のお買い物にワクワクを感じさせるでしょう。
5月に適した売り場の作り方
安定した気候の5月は、ゴールデンウィークなどの長期休暇もあることから行楽や外出への期待感が高まる季節です。この章では5月の特徴を紹介します。
5月はどんな月
5月は旧暦で“皐月(さつき)”と呼ばれています。これは
日本書紀をはじめ、五月と書いて「さつき」と読ませることがあったのが由来です。
英語では”May”で、「ローマ神話の豊穣の女神Maia(マイア)」が由来です。
5月の草花、花
母の日に贈るカーネーションは、5月に最盛期を迎えます。
晴れた日は汗ばむほどの陽気となる5月には、ほかにもアカシアやあやめ、キンセンカ、
しゃくやく、ツツジなどの草花のほか、ライラックやバラなどの花も咲きます。
5月の行事
1日 | メーデー |
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4日 | みどりの日 |
5日 | こどもの日 |
第2日曜日 | 母の日 |
5月の旬な食材
端午の節句のメニュー | 柏餅、ちまき | 旬の野菜 | たけのこ、キャベツ、さやえんどう、春菊、ふき、わらび、玉葱、アスパラ、グリーンピース、そらまめ、トマト、ナス、新じゃが |
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旬の魚 | アオリイカ、コウイカ、ウニ、毛ガニ、サザエ、トリガイ、ホタルイカ、マダコ、もずく、わかめ、アジ、イサキ、カツオ、きびなご、さわら、しらす、めばる |
旬の果物 | あまなつ、いちご、キウイ、グレープフルーツ、なつみかん、マンゴー、メロン |
5月の売り場に使える装飾品の紹介
母の日や子どもの日などの行事に関連したディスプレイとともに、家で楽しめるご馳走をアピールするのもおすすめです。
こどもの日
こどもの日にかかせないのが、鯉のぼり!
鯉のぼりは、こどもの目に留まり、目立つ売場にするには効果が抜群です。
春に適した売り場の作り方
春といえば桜や行楽シーズンをイメージする人が多いでしょう。
売場を桜の装飾品等、ピンクをメインにすることで、春らしさがアピールできます。
また、長期休暇・行楽シーズンに合わせて、イエロー、グリーンの装飾を売場に使えば、
お出かけ気分を高揚させる演出になります。
店舗装飾のことは折兼にお任せください
店舗装飾に季節感を取り入れる際には「配置や陳列がうまくいかない」
「どの装飾アイテムを選べばいいか分からない」などの悩みを抱えがちです。
また、店舗で営業を継続しつつ、装飾を考える、変更するのは多くの時間や手間もかかります。
店舗装飾のことでお悩みなら「折兼」にご相談ください。
折兼には「店舗備品」や「デザイン」の専門チームがいて「エコへの訴求力をアップさせる店頭販売用の売り場パネル」など、多くの店舗装飾を手掛けてきました。
集客や売上アップに直結でき、季節感を取り入れた店舗装飾も折兼がサポートします。
春は期待感が購買意欲を後押しする季節です
春に合わせた店舗装飾をするメリットとともに、売り場づくりのヒントとなる3月、4月、5月
それぞれの特徴、おすすめの装飾アイテムや装飾方法を紹介しました。
出会いと別れの季節でもある春は、新生活への期待感のほか、さわやかな気候による高揚感や
外出への意欲が大きくなります。
お客様の購買意欲も上がりやすくなる春の季節に向けて、お花見や母の日などのイベントと関連した店舗装飾を行うことで、売り上げに貢献できる売り場づくりをしていきましょう。