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売り場のディスプレイ方法を解説!基本から売上アップに繋がる陳列まで

2020.07.29

売り場ディスプレイの目的とは?

最近の小売業の傾向として、オンラインショップの勢力が拡大し、店舗まで足を運ぶお客さまが少なくなっていますが、リアル店舗はお客さまと直接顔を合わせることで安心感と信頼感を伝えることができ、実際に売り場で商品を見ることや手にすることで買い物を楽しんでもらえるという強みがあります。

売り場ディスプレイの目的は、お客さまの視覚に訴え、買いやすい売り場を作り、売上げをアップさせることです。魅力的で買いやすい売り場は必ず集客アップ・購買意欲アップにつながります。

この記事では、売り場ディスプレイの基本的なポイントの説明とともに、売り上げアップにつながる陳列方法、すぐに使える小道具や装飾アイテムをご紹介していきます。

売り場ディスプレイの基本

買い物中のお客さまの足を引きとめ、商品に興味・関心を持たせ、最終的に購入に結びつけるのは、売り場のディスプレイや陳列方法の影響が大きく、商品の並べ方ひとつで同じ商品でも売上げを変えてしまうことがあります。

せっかくコストと時間をかけて作った売り場でも、ディスプレイの基本を抑えていないとお客さまに伝わらず、売り上げに繋がらないことがあります。ここでは、お客さまに興味・関心を持っていただける売り場ディスプレイの基本的なテクニックをご紹介していきます。

テーマ設定

売り場を作るにあたって重要なことは「テーマ設定」です。どんな客層が来店しているか(もしくはどんなお客さまにきてもらいたいか)のリサーチや、季節ライフスタイル・イベントなどからしっかりと設定を行い、その設定に合わせ陳列量・ディスプレイ・装飾・POPなどを統一することで、商品の見やすさや居心地の良さがアップします。

反対にテーマが設定されていない売り場は、どれだけ手間やコストがかかっていても全体的に統一感が無く、ただ漠然と商品が並んでいるだけでお客さまに対してメッセージが伝わらないため、お客さまから選ばれる可能性も下がってしまいます。

くくり・グルーピング

商品陳列において同一の商品、関連性が高い商品、カテゴリー、同じ価格などでかたまりとして演出する方法を「くくり・グルーピング」といいます。「くくり・グルーピング」を活用すれば、存在を大きく見せる演出となり、商品同士の境目がはっきりすることで、見やすく分かりやすい商品陳列になります。

くくり・グルーピングには、以下の3つの種類があります。

  1. 水平くくり
    同じ商品を水平方向にグルーピングする手法。主に多段什器の棚などで用いられる。
  2. 垂直くくり
    高さがない売り場で縦方向に列でグルーピングする手法。主に平冷蔵ケースや冷凍ケースなどで用いられる。
  3. ブロックくくり
    同じ商品を水平・垂直の両方向にかたまりとしてグルーピングする手法。

フェイシング

フェイスとは商品のパッケージの部分のことを指し、フェイスを揃える商品陳列をフェイシングといいます。商品の名前や特徴など、伝えたい情報がデザインされているパッケージ部分がより見やすくなるように陳列することで、お客さまは商品を選びやすくなります。

フェイシングでは、売れ筋商品のフェイス数を多く、売れ行きの鈍い商品のフェイス数を少なくすることが基本です。あえてフェイス数を減らし隙間を広げ、商品を際立たせることで見やすく、選びやすく、手にとりやすい、陳列をする方法もあります。

配色ルール

色が無意識のうちに人間の心理に与える影響はとても大きく、配色(=カラーコーディネート)は売り場の印象にも大きく影響を与えます。配色に配慮された売り場はテーマ設定や世界観が明確になり、お客さまからの共感も得やすくなります。

赤→橙→黄→緑→青→紫の順番に円形にあらわした色相環を意識することが配色には重要で、色数の多い売り場では、色相環に沿って薄いものから濃いものを並べるのが基本です。色相環上で近い位置にある色と合わせると統一感が出て、対象の位置にある色と合わせると変化を演出できます。配色のルールを正しく理解して、ディスプレイに役立てましょう。

色相環

陳列量の調節

陳列する商品の数よって、商品のイメージを演出することができます。商品量を少なく距離を置いて商品を陳列すると、空間により高級なイメージが演出でき、商品量が多く商品同士が密集していると、にぎやかで親近感のあるイメージを与えることができます。

しかし、あまりにも多くなりすぎると、かえってわかりにくく選びにくいイメージを持たれてしまいます。商品にどのようなイメージを持たせ、どのように伝えたいかを明確にし、空間と商品の数を調整することで、商品のコンセプトが伝わり、売上アップにつながります。

売上アップにつながる売り場ディスプレイ

同じ商品の陳列は場所を変えただけで、売上が倍増したという例はいくつもあります。商品を見た回数と売上は比例するといわれています。どんなにいい商品でも、その存在をお客さまに気づいてもらえなければ売れません。

お客さまの目にとまり、つい手を伸ばしてしまう陳列を行えば、購買意欲を刺激することができます。そして衝動買いやまとめ買いを促し、多くの商品を買ってもらうことで、客単価を引き上げることができるのです。ここでは明日からでも試せる、カンタン・低コスト・効果絶大な陳列方法をご紹介します。

トライアングル陳列

トライアングル陳列とは、三角形に商品を陳列するテクニックで、最も基本的と言われている陳列方法です。センターに背の高い商品、両サイドに背の低い商品を陳列して三角形に見えるように配置、または、同じ商品を三角形になるよう積み上げて配置することで、立体感を感じさせることができます。

エンドコーナーなど比較的限られたスペースでもトライアングル陳列は可能です。装飾やディスプレイを改善することは費用がかかりますが、トライアングル陳列のように見せる工夫を行うだけでも、商品がお客さまの目に止まりやすくなります。

シンメトリー陳列

シンメトリー陳列とは、中心線を決めて、左右対称に商品を配置する陳列方法です。人の心理として、整った配置は好感を持たれやすく、落ち着いた印象を感じさせることができます。
 
左右対称に配置する商品はまったく同じ商品である必要はなく、サイズが大体同じで、綺麗に左右対称に配置されていれば、同じ効果を与えることができます。
数ある陳列方法の中でも、シンメトリー陳列は実施後の効果がはっきりとわかる手法の一つです。シンメトリー陳列は、時間もコストもかからず、少ない労力で商品の印象を変えられます。

リピテーション陳列

リピテーション陳列とは同じ種類の商品を同じ間隔、向き、角度で繰り返し並べる方法です。単品では目立ちにくい商品でも、連続して並べて面を大きくすることで、人が見る商品の面積を増やし、目立たせることができます。

同じ種類の商品ではなくても、形、サイズ、色の組み合わせで、バリエーションを演出することも可能。奥行のある広い店舗で、入口から奥に向かって陳列することで、奥へと誘導する効果もあります。リピテーション陳列は即効性があり、効果の大きい陳列方法です。

大量陳列

大量陳列とは、同じ商品を大量に陳列する方法で、ボリューム陳列、単品大量陳列とも呼ばれます。棚が見えないくらいに商品で埋め尽くすことは、派手で人目を引く効果があり、おすすめ商品、売れている商品だと、お客さまは意識します。

大量陳列はアピール効果が優れているので、新商品やおすすめ商品などの陳列にかなり効果的で、大量に陳列された商品は手に取りやすく、購入までのハードルが下がります。また、同じ商品で、色、大きさ、ラベルがきれいに並んでいると、見た目的にも美しく、店のアクセントになります。

売り場ディスプレイに使える小道具や装飾品

実際に売り場のディスプレイを行うためには什器や小道具、装飾品といったアイテムが必要になります。
ここでは以下の3つの分類に分けて、具体的なアイテムと選ぶポイントを説明していきます。

  1. 売り場の土台を作る什器
  2. 年中使えるディスプレイアイテム
  3. 季節感を出すアイテム

各アイテムの特徴をしっかり押さえ、売上アップにつながるディスプレイ備品を選べるようにしていきましょう。

売り場の土台をつくる什器

商品をより魅力的に陳列・設置するための家具や器具のことを什器といい、売り場を作る時に必ず必要となるアイテムです。什器はディスプレイアイテムの中でもサイズ的に大きな分類に当てはまるので、売り場全体の印象にも大きく影響を与えます。ナチュラルテイストの売り場ならウッドの什器、モダンでクールな売り場ならブラックスチールなど、店舗のテーマに合った什器を選びましょう。

また、什器を選ぶ際はデザインやカラーだけではなく、下記の項目にも考慮する事が大切です。

  • サイズ
    商品の陳列だけではなく、設置後の売り場の通路幅にも気をつけます。
  • コスト
    居抜き・中古・レンタルの利用もあります。
  • 機能性
    見た目だけでなく、使い勝手が日々の業務の中で重要となります。
  • 耐荷重
    どのくらいの数量と重量を載せるかを考え、その重さに耐えるものを選びます。
  • 安全性
    人為的な不可や災害時を想定した安全性も考慮しましょう。従業員、お客さまが行き来するところに設置する什器は特に注意が必要です。
  • 移動のしやすさ
    季節や販売する商品の変化によってレイアウト変更をする可能性を考慮し、キャスター付きなど移動しやすい什器を選びます。
  • 組み立てのしやすさ
    通年ではなくスポット的に使用する什器は、組み立てのしやすさも考慮します。

年中使えるディスプレイアイテム

通年で使える汎用的なディスプレイアイテムを紹介していきます。どこの売り場でも使用できるので多めに確保しておきましょう。

卓上POPスタンド

クリップに挟める厚みであれば、パネルでも使用が可能。色、材質、脚の仕様が複数種類あるので、設置場所に応じて使い分けが出来ます。高さの調整が出来るので、目立たせたい価格以外に説明、告知、案内にも使用して頂けます。

卓上POPスタンド

天吊りPOP

天井から吊り下げるPOP。遠くからでも見えて、障害物も少ないので、視認効果が高いです。スペースが無い場所でも設置が可能です。

天吊りPOP

季節感を出すアイテム

店舗ディスプレイに季節性を演出すると、買い替え需要や旬な食材の限定感や鮮度感により購買意欲が増します。売り場に季節感を演出することは、季節商品の案内や、お客様への気付きにつながり、今まで売れていなかった商品が売れるきっかけになる、とても大事なポイントになってきます。 

季節別のキーワード、色・イメージ、アイテムは下の表をご参照ください。

春のディスプレイ
夏のディスプレイ
秋のディスプレイ
冬のディスプレイ

売り場ディスプレイに力を入れて売上げアップ!

店舗ディスプレイは、場所を変える、商品を増やす、高さを出す、などを繰り返すことでベストな形が見えてきます。お客さまに伝わり、興味を持ってもらえる売り場にするために、コストを掛けずに工夫次第で出来る陳列、ディスプレイはたくさんあります。

今回ご説明した売り場ディスプレイの基本・売上アップに繋がる陳列方法・売り場ディスプレイのアイテムを参考にしていただき、お客さまが、買い物しやすい、買いたくなる陳列をし、売り上げにつなげていきましょう。

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