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デジタル印刷とは?印刷方法やメリットを紹介!

2023.04.21

デジタル印刷について紹介

食品パッケージ

食品パッケージの印刷手法には様々な種類があります。

多く用いられている手法はグラビア印刷という手法です。
シリンダと言われる鉄芯に図柄を彫り、それを用いて印刷を行う凹版印刷の方式です。
写真などのグラデーション印刷が得意ですが、大量印刷でないと採算が合わないというデメリットがあります。

その点、デジタル印刷は版が要らないため、製版コストは不要なのと、小ロット印刷やバリアブル印刷が可能なのがメリットの印刷方式です。

本記事では、グラビア印刷とデジタル印刷に焦点を当てて紹介していきます。

グラビア印刷について

印刷機

印刷方式の一つであり、凹版印刷の一種です。
微細な濃淡が表現でき、写真画像の再現性が高いのがグラビア印刷の最大の特徴です。
また、シリンダ(版)はクロムメッキ処理することにより、耐久性を持ち、印刷速度の速さとその耐久性から、大量部数の印刷に適しています。

グラビア印刷の印刷方法

グラビア印刷ではシリンダに図柄を彫ります。
シリンダに彫り込まれた図柄は、小さい凹型のくぼみから構成されており、それらを「セル」と呼びます。このセルにインキが入り、フィルムに転写されていきます。
セルの大きさによって、フィルム転写するインキの量をコントロールすることで色の濃淡を表現しています。

グラビア印刷の版の解説図

グラビア印刷機は、1色ごとに1つの印刷ユニットを持っています。
印刷ユニットの数は、最終的なイメージを作り出すために必要とされる色数が、どれだけ必要かによって決まります。
色は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色と白の5色がメインとして使用されることが一般的です。
これらの色を掛け合わせることで、想定するイメージの色味に近づけていきます。
これらのメインの色だけではイメージの色にならない場合、特色(金、銀、パール、マット調など)と呼ばれる色を使用し、掛け合わせでは表現できない色味を演出することもあります。

グラビア印刷の印刷工程図

実際に印刷をしていく際、版であるシリンダが回転する事で、シリンダの一部がインキ溜めに浸され、セル(版面のくぼみ)をインキで満たします。

ドクターブレードという刃を版面に圧着させて、セルに詰まったインキ以外はシリンダ表面から印刷されない様インキをそぎ落とします。
フィルムは、圧着ローラーとシリンダに挟み込まれ、インキが均一にフィルムへ移るよう、圧着ローラーがシリンダの上でフィルムを押し、ここでインキがセルからフィルムに転移されます。
フィルムは、次の色ユニットに移る前に、別の層のインキを吸収する前に完全に乾燥させるため、乾燥機にかけられます。
この工程を一色ごとに行なっていきます。

グラビア印刷のメリット・デメリット

グラビア印刷には下記のようなメリットがあります。

  • 凹版部の深さ・形状に融通が利くためインキの転移量の幅が広く、細かい濃淡の表現を再現することに優れている。
  • 印刷の変動要因が少ないため、安定稼働が出来る。
  • 版の耐久性が高く、大量印刷に対応できる。

これらのメリットの反面、下記のようなデメリットもあります。

  • 大量印刷でないと採算が合わない可能性がある。
  • 製版コストがかかり、版が増えれば増えるだけコストが増加する。

デジタル印刷について

デジタル印刷のパッケージ

通常のグラビア印刷はデジタルデータを製版・刷版して印刷されますが、デジタル印刷は液体トナーなどを利用し、デジタルデータから直接用紙へ印刷します。
版が要らないため、製版コストは不要なのと、小ロット印刷やバリアブル印刷が可能なのがメリットの印刷方式です。

デジタル印刷の印刷方法

デジタルプリントは液体トナーなどを利用し、デジタルデータから直接用紙へ印刷します。
版無しで対応可能なため、製版コストが不要となります。

デジタル印刷という時は一般的に、商業印刷の領域で、製版・印刷の工程までデジタル処理で行う印刷手段のことを指します。
工程が省略できるので、時間短縮とコスト削減を図ることも可能です。

また、グラビア印刷の様に大量印刷に適しているものとは異なり、小ロット印刷に対応することも可能です。バリアブル印刷と言われる印刷方法も可能で、データを変更するだけで異なる内容で印刷できるため、目的に応じて少しずつ内容を変えながら印刷することができます。

デジタル印刷のメリット・デメリット

デジタル印刷には下記のようなメリットがあります。

  • 版が不要なため、製版コストがかからない。
  • 小ロット印刷に向いている。
  • バリアブル印刷が可能。

グラビア印刷で用いる版は鉄芯を基材としています。
この鉄芯だけでも数万円はするものと言われており、更にこの鉄芯にニッケルや銅、クロームなどを重ねていき、図柄を彫刻していく作業も発生するため、大きな手間暇とコストが掛かります。

バリアブル印刷とは、可変印刷とも呼ばれ、全てのデザインを異なるデザインにすることが可能で、商品ごとにシリアル番号を入れるなど今までの印刷とは異なる付加価値を提供できます。
 
これらのメリットの反面、下記のようなデメリットもあります。

  • 基本的にはCMYK+白の掛け合わせでの表現となるため、特色などを使用して色味にこだわりたい場合は注意が必要。

このような特徴を理解し、うまく活用していくことで様々なメリットが得られる印刷方式となっております。

デジタル印刷の有効な活用方法

版が不要なデジタル印刷は、マーケティングやプロモーションなど様々な場面で活用することができます。デジタル印刷の特徴を活かした活用方法の例をご紹介します。

  1. エリア限定・期間限定のA/Bテストなど、全国展開前のテスト販売に。
  2. ひとつひとつ異なる情報を印刷し、世界に一つだけのパッケージを作成。
  3. パッケージにユニークQRやIDなどを印刷し、WEBシステムと連携させてテストマーケティング・CRM分析に。
  4. エリア限定・期間限定のキャンペーンなどのプロモーション材料に。
  5. ノベルティ、季節のご挨拶や名刺代わりとして使える強力な営業ツールに。

フィルムやデジタル印刷のことなら折兼まで

フィルムのパッケージ

食品フィルムやデジタル印刷についてお悩みの方は、折兼にご相談ください。

フィルムの専門家が食品の種類や形状、性質などを踏まえ、最適なフィルムや印刷方法をご提案いたします。商品の販促に詳しいデザイナーもおりますので、フィルムについて何から決めればよいか分からないという方をサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。

印刷方法の特徴を活かした商品作りを!

お菓子の包装イメージ

今回はグラビア印刷とデジタル印刷について、それぞれの特徴を交えながら紹介してきました。

グラビア印刷は大ロット印刷に適し、図柄の濃淡が綺麗に印刷されます。
デジタル印刷は小ロット印刷の対応が可能で、製版が不要などのメリットがあります。

それぞれの印刷方法の特徴を理解し、活用することで多くのメリットが得られます。
これを機に、デジタル印刷でのパッケージ刷新をご検討されてみてはいかがでしょうか。

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