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食品包装フィルムとは?内容物に応じたフィルムの種類や特徴などを解説

2021.12.20

食品包装フィルムの役割について紹介

食品包装フィルムは、飲食店などで安心安全な商品を提供するのに不可欠な存在です。食品の安全性を保つためにも、内容物の食品に合ったフィルムを選ぶ必要がありますが、種類が多く、どれを使うかで迷うことがあるかもしれません。
そこで、本記事では食品包装で使われるフィルムの役割や、どのような種類や材質があるのか、製品材質や特徴について紹介していきます。

食品包装フィルムとは?

食品の包装フィルムには、主に4つの役割があります。

  1. 食品の品質を保持する役割(保護機能)
    生産から消費までの段階で食品が受ける環境変化によるダメージから食品を守り、品質を保持してくれます。
  2. 流通や保管の効率を高める役割(流通、販売上の利便機能)
    食品を運びやすくしたり、見分けやすくしたりと、輸送や保管、陳列といった作業の効率を大きく向上させてくれます。
  3. 使用時の利便性を高める役割(消費上の利便機能)
    保存が可能なチャック付きの袋、電子レンジへの対応、取り出しやすい形状など、使いやすい梱包にすることでより便利に使えるようになります。
  4. 情報を伝達し販売を促進する役割(情報機能)
    パッケージデザインで内容物を特定できたり、商品を魅力的に見せたりしてくれます。

食品包装フィルムはそれぞれに特徴があり、内容物に合った方法で適切に包装しなければなりません。包装したフィルムが適さない場合、食品が腐ってしまったりカビが生えたりと品質低下を引き起こします。さらには、包装に穴が開くようなリスクも起こりえるのです。消費者に安全な食品を届けるためにも、食品包装フィルムを適切に使う必要があります。

内容物に応じた食品包装フィルムの種類や材質・特徴

食品包装フィルムは内容物に応じて必要な機能や材質が異なります。それぞれの包装形態と適応するフィルムを選び、より安心安全な状態で食品を提供できるようにしましょう。

真空包装

真空包装とは、袋内の空気を除去し、包装内の内部を真空状態にすることで、食品包装の中では一般的な包装形態で、食品工場・外食産業・スーパーマーケットなど様々なシーンで活用されています。袋内の空気を除去することで、カビの発生や食品の酸化などを引き起こす酸素を取り除きます。化学的な変質の要因となる酸素を除去することで、内容物の変質を防ぎ食品を日持ちさせるのが特徴です。
ハムやソーセージなどのほか、酸素による変化に弱い魚の切り身やコーヒーなどにもよく用いられています。

真空包装で使用されるのは三辺が熱シールされている「三方袋」や、チューブ状の「チューブ袋」のような形態の袋です。しっかり口が閉じる密閉性の高い袋を使用することで、外からの酸素の侵入を防ぎ真空に近い状態を維持します。
真空包装では、外側にONY、内面にLーLDPEの材質が使われるのが一般的です。冷凍以外の方法で販売する際には、酸素バリア性が高い袋を用いる点に注意しましょう。

脱酸素剤封入包装

包装内に脱酸素剤を封入した形態の包装で餅や和洋菓子、米飯などに用いられています。密封された包装に脱酸素剤を入れることで酸素を吸収し、食品の変質を防止してくれます。使用されるのは鉄粉の酸化反応を利用する鉄系の脱酸素剤や、誤食時の毒性が極めて低いとされるビタミンCなどの有機系脱酸素剤が一般的です。

脱酸素剤を入れて食品を包装する際は、完全密封で外部から酸素が入ってくることを防止するため、酸素透過率の低い性能の袋を使用しましょう。包装用フィルムの材質はKOPや、KON、AOP、AON、VM-PET、KPETなどを使用したラミネートフィルムが一般的です。

カビの発生防止や内容物の変質、虫害の防止などのメリットがあります。脱酸素剤は内容物の性質や流通、保管時の温度によって選べるため、手軽に導入できるのも魅力です。

ガス置換包装

包装の内部を一度真空にして、窒素などの不活性ガスに置き換え酸素を排除する包装形態です。内容物の酸化防止に効果的で防湿性に優れ、カビの発生や虫害を防止します。またビタミンCなどの成分や栄養を損なわずに、食品の長期保存や消費期限の延長を可能にするためロングライフ製品にも使用されています。
包装には、KOP(ポリ塩化ビニリデンコートOPP)・KON(ビニリデンコート延伸ナイロン)・KPET・VMPET(アルミ蒸着PET)・AOP(PVAコートOPPフィルム)・EVOHなどが使用されます。ガス置換包装は削り節やスナック類、緑茶、コーヒー、チーズ、ハム、カステラといった食品に適した包装です。

スキンパック包装

機械上部にある加熱した蓋材フィルムが製品に被さり、密着すると同時に下から空気を抜いて固定、包装する方法で、ヨーロッパではメジャーになっており、特に精肉を包装する上で多く用いられています。

スキンパックに使用されるスキンフィルムはEVA(エチレン―酢酸ビニル共重合体)等のオレフィン系樹脂層/PVDC(塩化ビニリデン樹脂)、EVOH(エチレン―ビニルアルコール等のバリア層/EVA、アイオノマー樹脂等のシートシール層で構成されたフィルムを使用します。その他さらに強度が必要であればナイロンを構成に組み込んだりします。

食品包装フィルムは、食品を衛生的な状態で保つのに不可欠

食品包装フィルムは、食品を衛生的な状態でお客様に提供するのに不可欠です。使用する際は、内容物の特徴に合わせた適切なフィルムや包装方法を選びましょう。
各メーカーとも多様な性能で開発しているため、提供する食品に合う機能を持つフィルムが見つかります。食品事業者の皆様は、従業員の方々にも食品包装フィルムについて十分な周知を図り、適切に業務に取り入れることをおすすめします。

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