表示回数:3976

地球のことを考える研究所

この記事の研究テーマ

  • 衛生
  • エコ
  • 機械
  • フィルム
  • 店舗備品
  • パックスタイル
  • 容器・消耗品
  • その他

目を引くPOPとは?書き方のポイントやPOPの作り方の手順を解説

2023.12.08

POPの作り方を解説

商品の売り上げアップや集客の手法のひとつに「POP」があります。
POPは日用品やバラエティ用品売り場に設置されているイメージが大きいですが、食品売り場でも活用することで、さまざまなメリットが得られます。
本記事では、これから食品売り場にPOPの設置を検討している方のために、その役割や作成手順、目を引く作り方のテクニックを紹介します。

POPが売り場にもたらす効果やメリット

セールの告知POP

POP(ポップ)とは「Point of purchase advertising」の略で、「購買する場所」という意味です。具体的には、店舗の売り場などに設置されている広告や展示物のことです。
POPを設置することで利益向上や省人化、集客アップなど多くの効果やメリットが得られます。

多くのお客様へ商品のアピールができる

対面接客で商品の説明やアピールを行う場合、担当者はお客様と1対1で接する場合が多いです。
そこにPOPを設置することで、一度に多くのお客様へ商品の内容や特徴などをアピールできます。
店内の売り場だけでなく、店外にPOPを設置すれば店舗の前を通った人に対してもアピールができるため、商品の認知や集客の効果も期待できるでしょう。

業務の効率化につながる

POPを活用すれば、担当者が直接お客様へ売り込みをしなくても商品の特徴やメリット、魅力などを伝えられます。また、担当者が本来の業務に集中できるため、従業員の負担軽減人件費の削減による業務効率化にもつながります。

購買意欲をかきたてる

配色やキャッチコピーを工夫したPOPなら、見るために足を止める人もいます。
POPを通じてお客様の興味関心を引き出すことで、購入につながる可能性もあります。

店舗以外のマーケティングにも活用できる

POPは商品のアピールだけでなく、マーケティングにも活用できます。
例えば、店舗のSNSやチラシの二次元バーコードを一緒に明記することで、SNSやチラシへの誘導も可能です。

POPの作り方から設置までの手順

商品のアピールができるPOP

この章では、POPの作成方法を手順に沿って解説します。

1. アピールしたい商品を選定する

アピールする商品を選定

まず始めに、POPでアピールしたい商品を選定しましょう。
目玉商品や割引商品、季節商品、トレンド商品などがPOPでのアピールに向いています。
例えば、パン屋なら旬の果物を使った商品をアピールしたいとき、賞味期限が迫っているパンを割引して販売するときなどにPOPを使用すると、お客様の目を引くことができます。

2. ターゲットを決める

ターゲットを決める

情報を伝えたいターゲットを決めましょう。
POPは多くの人へ同時にアピールできるメリットがありますが、すべてのお客様を対象として作ると、逆に内容やメッセージ性が薄れてしまいます。
ターゲットを絞って内容やキャッチコピーを考えることが、訴求力の高いPOP作成につながります。
ポイントは、ターゲットに「自分に関連のあることだ」を気付いて目を向けてもらうことです。
ターゲットをしぼること=「誰に反応してもらいたいか」を決めることになります。
ターゲットをしぼることで、キャッチコピーやPOPの内容が変わります。

3. POPの内容を決める

POPの内容を決める

POPに記載する内容を決めていきます。
まず、品名や価格、特徴、セールスポイントなどアピールしたい商品を分析しましょう。
情報をすべて入れるのではなく、訴求したい点に優先順位を付け、POPの内容に反映させます。

4. POPを作成する

POPを作成する

POPの内容が決まったら、以下の点を考慮しながらデザインを行います。

  • 文字のサイズ
  • POPのサイズ
  • 文字の配置
  • 画像やイラストの有無 など

具体的なPOPのデザインや書き方については、次の章で詳しく解説します。

5. POPを設置する

 POPを設置する

POPの設置場所は、アピールする商品の周辺や店舗の入り口などがおすすめです。
スタッフとお客様の目線・導線は異なるため、POPを設置するときはお客様目線で店内を歩いてみると目に止まりやすい場所が見つかります。このお客様目線の際には、ターゲットを意識します。
ターゲットによって興味のある商品は異なるためです。

じっくり見てもらいたいPOPはレジ横やトイレの個室内に設置する方法もあります。
例えば、割引クーポン配布や曜日の特価市などをお知らせするPOPをレジ横に設置すれば、会計待ちのお客様に見てもらえます。商品の陳列やお客様の導線の邪魔にならないか、目に止まりやすいか、読みやすいかなどを確認しましょう。

6. POPを管理する

設置した後の管理も重要です。
汚れていたり、古くなっているPOPは見た目が良くないだけでなく、お客様に悪い印象を与えてしまいます。定期的にチェックし必要に応じて差し替えましょう。
季節商品の入れ替え時にはPOPも合わせて撤去し、常にきれいな売り場を保つのが重要です。

目を引くPOPの書き方のポイントやテクニック

特売品の告知POP

この章では、お客様が足を止める、商品を手に取りやすくするPOPを作成するためのポイントやテクニックを解説します。

色数は3色におさえる

色味は3色におさえる

POPで使用する色数は3色までにおさえるのがおすすめです。
色が多すぎると情報を読み取りにくくなり、重要なポイントや目立たせたいポイントが分かりにくくなってしまいます。

「メインカラー」「サブカラー」「アクセントカラー」をベースに3色を決めると、お客様へアピールしたい情報が伝わりやすくなります。
セール品や割引品をアピールしたい場合は黒字+ビビッドカラー、黄色+赤など目に入りやすい色を選べば、メリハリのあるPOPとなり、目を引くこともできます。
高級感を出したいときには、ゴールドや黒、紫などが選択肢となります。
ただし、写真や画像をPOPに使いたいときは3色におさえる必要はありません。

15秒以内で読める情報量にする

買い物中のお客様は足を止めてじっくりPOPを見る、ということは少ないです。
ぱっと見ただけで内容が把握できるように、15秒以内で読める文字数と情報量に調整しましょう。

ひとつの陳列棚あたり5~15枚を目安にする

多くのPOPが一か所に集っていると、一度に多くの情報をお客様へ提示することになります。
お客様がどの情報を読めば良いか迷ってしまい、足を止めてもらえない原因にもなるので、ひとつの陳列棚には5~15枚のPOPにするのがおすすめです。

手書きで作成する

手書きフォント

パソコンで出した文字より、手書き文字のほうが親しみやすく目に止まりやすい傾向にあります。
特に、スタッフのおすすめやお客様の声など、体験談を紹介する際には効果的です。
POPから店舗の雰囲気や特徴、良さも出せるため、手書きで作成するのも選択肢のひとつです。
手書きに自信がない場合には、手書き風文字(フォント)を使用する方法もあります。

ターゲットに合わせた商品の使い方・活用方法を提案する

ターゲットに合わせた商品の使い方

料理の作り方など実際の活用方法をPOPで提案すると、購入後に商品を使っているシーンをイメージしやすくなるため、お客様の購買意欲を高められます。
例えば、生鮮食品なら「調理方法」「食べ方」「合う調味料」などをPOPで提示することで、その食品の楽しみ方をお客様に伝えられます。
「スタッフおすすめ」など、従業員からのおすすめの調理方法や活用方法の提示といった現場の生の声をPOPで提案するのも良いでしょう。

イラストや写真を加える

POPの大きさに余裕がある場合は、イラストや写真を載せるのもおすすめです。
文章のみでは伝わりにくい情報を、イラストや写真でイメージとして伝えられます。

2秒で目を引くキャッチコピーを考える

2秒で目を引くキャッチコピー

人間は目に入った情報を2秒で読むかどうかを判断すると言われています。
最初の2秒でお客様を引き付けるためには、目を引く色を使ったり、目立つ場所にPOPを配置したりするほか、キャッチコピーを付けるのも有効です。
「できたて、とれたて」「本日入荷」「限定」「こだわり」「贅沢」など、インパクトのある言葉を使ったキャッチコピーを考えてPOPに取り入れましょう。

コトPOPを取り入れる

コトPOPを取り入れる

コトPOPとは、「3つのコト」を訴求してお客様の購買意欲を高めるPOPのテクニックです。
「価値がわかるコト」「役に立つコト」「ワクワクするコト」のいずれかの切り口でお客様へ訴求します。コトPOPに対して、商品名や値段などの情報のみを記載したPOPは「モノPOP」と呼ばれています。

例えば、特化 アメリカ産牛肉ミンチ 100gあたり99円 」というのがモノPOPで、「肉汁たっぷりのハンバーグが作れる!アメリカ産のジューシーな牛肉ミンチ」というのがコトPOPです。
商品そのものの価値というより、その商品によって得られる体験に価値を感じてもらい購入を促します。コトPOPでは3つのコトから訴求することで、お客様の興味や関心、発見、共感、納得を引き出し購買意欲につなげます。

ポジティブな言い方を意識する

ポジティブな内容

POPの内容やキャッチコピーはポジティブな内容にしましょう。
販売検証効果でも、脅し文句をはじめとしたネガティブな表現よりも、ポジティブな表現のほうが
売上が上がったという結果が出ています。

見やすいレイアウトを心がける

情報が整理された見やすいレイアウトは、お客様に一番伝えたい情報を瞬時に伝えられます。
全体のバランスを見て一番伝えたい情報を大きく表示して、補足情報は小さめに表示しましょう。
読みにくい漢字はひらがなにしたり、英語のほうが伝わりやすければ英語表記にするのも有効です。

POP作成や配置にお悩みの方は折兼へ

「店舗で掲示するPOPの内容は決まったが、イラストや写真、デザインが決まらない」など、POP作成やデザインについてお悩みの際にはぜひ折兼にご相談ください。

折兼のデザインチームでは、パネルをはじめとした店舗POPの作成や、デザインも行っております。
訴求したい内容の効果的な表現や、売り場の導線も考えた配置など、売り上げアップや集客に効果的なPOPの作成を実現します。

「一から作ってほしい」「入れたい情報のまとめやラフ画だけできている」など、さまざまな場合に対応可能です。ぜひお気軽にご相談ください。
※デザインのみの対応はできかねます

POPの設置は購買意欲の向上に繋がる

POPの役割やメリット、作成手順や目を引くPOPの作り方のテクニックを紹介しました。
POPを設置することでお客様へ効果的に商品の魅力を伝えられ、購買意欲を上げられます。
ほかにも、売り場担当者の負担軽減や集客効果など、利益以外のメリットも得られます。
商品を効果的に訴求できるPOPを作成、設置し売り場づくりに役立てましょう。

この記事をシェアする

Related Post

関連記事

Theme Index

研究テーマ一覧

記事一覧へ戻る