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製品を梱包する効率をUP!製函機・封函機・梱包機のご紹介

2024.10.11

製函機・封函機・梱包機とは?

コンベアで運ばれる段ボール

オンラインサイトで注文した製品をはじめ、私たちの身の回りにある製品は、ほとんどが段ボールなどで梱包された状態で手元に届きます。
人手不足が深刻化する中、一つひとつの製品の梱包を手作業で行うのは、各企業にとってコスト・時間の大きな負担になっています。
 
このような梱包に関する業務を効率化するため、物流センターや包装ラインで活躍しているのが製函機、封函機、梱包機などの機械です。
 
ここでは、人に代わって梱包作業を担う、製函機、封函機、梱包機とはどのような機械なのか、それぞれの種類や特徴を詳しく解説します。
また、各機械の代表的なメーカー製品もご紹介します。

製函機

製函機は、あらかじめ機械にセットされた段ボールシートを箱状に組み立てる機械です。
箱を裏返す・折り曲げる・テープを貼るという流れを手作業でやるとなると、1個あたりでそれなりの時間がかかりますが、製函機で自動化すれば素早い組み立てが可能となり、箱組み作業の時間を大幅に短縮できます。
 
メーカーによって多様なオプションが用意されているのも特徴で、特殊なサイズや形状の段ボールの組み立てにも柔軟に対応できるため、手作業に比べて大幅に効率的な箱組み作業を実現可能です。

封函機

封函機は読んで字のごとく、商品がセットされた組み上げ済みの段ボールに封をして、商品梱包を完了させる機械です。
封をするにはクラフトテープをはじめとしたテープ類のほか、ステープル(ホッチキス)などを使用します。お客様先の現場状況により使い分けがされています。

テープを利用する封函機ではさまざまな貼り方があり、最も一般的なのは「I貼り」という直線的に封をする貼り方です。
より頑丈な貼り方や、特殊なサイズにも対応できる貼り方などもありますが、追加機能が増えるほど機械の導入コストは高くなります。

梱包機

梱包機は、封がされた商品入りの段ボールにPP(ポリプロピレン)バンドなどを巻き付けて梱包することで、商品を固定したり、複数の商品をまとめたりする機械です。
PPバンドを「巻き付ける」「締め付ける」「切断する」という3つの動作があり、自動化の範囲によって自動梱包機・半自動梱包機・ハンディ梱包機などの種類に分けられます。
各梱包機の特徴は後ほど詳しく解説しましょう。
 
段ボールを使った梱包作業を自動化する場合、まず製函機でシートから箱に組み立て、そこに商品を入れて封函機により封をします。
そして、封がされた商品入りの箱に梱包機でPPバンドを巻きつけて作業完了、という流れです。

箱を組み立てる「製函機」

梱包前の段ボール

ここからは各機械の詳細をご紹介します。まずは、商品を梱包するために段ボールを組み立てる「製函機」の種類、選び方のポイントを見ていきましょう。

製品の種類

製函機には、大きく分けて「半自動タイプ」「全自動タイプ」があります。
全自動タイプが、ダンボールの取り出し・組み立て・底面の貼り付けまでを自動で行うのに対し、半自動タイプは作業の一部を手作業で行うのが特徴です。
 
さらに、組み立てたあと、底面をどのように貼り付けるかによって2種類に分けられます。
 
1つ目が、クラフトテープなど粘着テープで貼り付けるタイプです。
一般的な製品は、機械の側面に段ボールシートを縦にセッティングしますが、高速タイプでは、段ボールシートを寝かせた状態のまま重ねるだけでセッティングできるものもあります。
また、段ボールのサイズをあらかじめ登録しておくことにより、タッチパネル操作で自動的にサイズ変更できる「プリセット仕様」の製品も販売されています。

2つ目が、底面をホットメルトと呼ばれる速乾性接着剤で留めるタイプです。
基本的な構造は粘着テープで貼り付けるタイプと変わりませんが、処理能力が高く、粘着テープタイプよりもスピーディに箱を組み立てることができます。

選び方のポイント

製函機を選ぶときにポイントとなるのは次の3点です。

  1. 自動化の範囲
  2. 処理能力
  3. 底面の貼り付け方

1つ目の「自動化の範囲」に関しては、作業量が多く、梱包作業を全面的に効率化する必要があるなら、全工程を自動化できる全自動タイプを選ぶといいでしょう。
導入コストを抑えつつ、少しでも効率化できればいいということであれば、効率化したい作業に合わせた半自動タイプを選ぶのがおすすめです。
 
2つ目の「処理能力」に関しては、箱を組み立てたあとの梱包作業のスピードに合わせることが重要です。
組み立てるスピードばかり速くても空き箱が溜まっていくだけなので、全体の流れがスムーズになる処理能力の製品を選択しましょう。
 
3つ目の「底面の貼り付け方」に関しては、先ほど紹介した粘着テープとホットメルトのどちらかを選ぶ必要があります。
粘着テープを選択する場合、底面のフラップに沿って一直線に貼る「I貼り」で問題ないのか検討しましょう。
重量のある製品を梱包するケースなどでは、I貼りよりも強度の高い「H貼り」ができる機械を導入してもいいかもしれません。

箱に封をする「封函機」

手作業で段ボールを組み立てている様子

組み上がった箱に封をする「封函機」には、手作業で組み立てた箱に封をするだけのものや、フラップの折り込みから自動で行うものなど、さまざまな種類があります。
種類ごとの概要、選び方のポイントをご紹介します。

製品の種類

封函機の種類とそれぞれの概要を表にまとめると次のとおりです。

封函機の種類 概要
ランダム型
(上下I貼り)
商品入りの組み上がった箱の上下にテープを貼り、封をするタイプ。異なるサイズの箱を連続して処理可能。
ロットランダム型
(上下I貼り)
商品入りの組み上がった箱の上下にテープを貼り、封をするタイプ。ロット単位で処理し、ハンドル操作でサイズ調整可能
調整型I貼り封函機
(上下I貼り)
商品入りの組み上がった箱の上下にテープを貼り、封をするタイプ。同じサイズの箱の連続封函向き。
発泡スチロール箱専用 発泡スチロールの封函専用のステンレスボディー仕様。
全自動調整型
(上部のみI貼り)
商品入り・底面貼り付け済みの箱の上面フラップを自動で折り込み、上部のテープのみ封をするタイプ。ハンドル操作でサイズ調整可能。
全自動ランダム型
(上部のみI貼り)
商品入り・底面貼り付け済みの箱の上面フラップを自動で折り込み、上部のテープのみ封をするランダム型。
H貼り封函機 上下I貼りした箱の上下サイド4辺をテープ貼りするタイプ。

選び方のポイント

上記のとおり、封函機には多くの種類があり、それぞれに自動化の範囲や仕上がりが異なります。
次の3つのポイントを踏まえて、適したものを選びましょう。

  1. テープの貼り方
  2. 導入コスト
  3. 搬入設置スペースの確保

1つ目の「テープの貼り方」は、上面のみを直線で貼り付ける「I貼り」のほか、サイドも貼り付ける「H貼り」、下面も貼り付ける「上下I貼り」があります。
希望する自動化の範囲や、製函機などほかの機械との組み合わせによって適性が異なります。
 
2つ目の「導入コスト」に関しては、上部のみ「I貼り」をするタイプが最もリーズナブルです。反対に最も導入コストが高いのは「H貼り」タイプとなっています。
導入を検討する際は、自動化の範囲とコストのバランスを考える必要があるでしょう。
 
3つ目の「搬入設置スペースの確保」については、「I貼り」タイプや「上下I貼り」タイプが比較的コンパクトなのに対し、「H貼り」タイプはサイズが大きめです。
スペースに余裕がない場合には、「H貼り」タイプ以外で検討することをおすすめします。

「製函」と「封函」を同時に行う一体型機

製函機と封函機それぞれについて見てきましたが、両方の機能を兼ね備えた一体型機も販売されているので、特徴を見ていきましょう。

製品の種類

製函・封函一体型機には、途中の商品の箱詰め作業のみ手動で行うタイプと、箱詰め作業も含めて自動化されているタイプの2種類があります。
 
前者は、最初に底面のフラップを折り曲げた状態で機械に投入してI貼りを実施します。手作業で箱詰めをしてから、上部のフラップを折り曲げた状態で再度機械に投入してI貼りすることで、封函まで完了するというものです。
 
後者は、段ボールシートをセッティングするだけで自動的に製函が完了し、ライン上で商品を箱詰めした後、フラップの折り曲げも含めて自動で封函作業が完了する機械です。

選び方のポイント

製函・封函一体型機を選ぶ際には、導入コストと搬入設置スペースの確保がポイントになります。
 
効率性だけを考えるのであれば、すべてを自動化できるタイプの製函・封函一体型機を選ぶことをおすすめしますが、導入コストが高いうえに大きなスペースも必要です。
製函機と封函機を別々に用意すべきか、一体型機にすべきかは、現場の状況や導入の目的によって判断が変わってくるでしょう。
 
例えば、製函・封函いずれも手作業で行っていて新たに両方導入するケースや、ライン上で製函機と封函機を別々に設置しているケースでは、一体型機の導入がコストやスペースの節約につながる可能性があります。

商品を箱に詰めた後、梱包する「梱包機」

PPバンドで梱包された段ボール

商品を箱詰めした後、PPバンドや帯などで梱包するのが「梱包機」です。
ここでは梱包機の種類ごとの特徴と選び方のポイントをご紹介します。

製品の種類

梱包機の種類とそれぞれの概要を一覧で確認しましょう。

梱包機の種類 概要
自動梱包機 バンドを巻き付けたい部分まで箱を持っていけば、巻き付け・締め付け・切断まですべて自動で行うタイプ。
半自動梱包機 バンドの締め付け・切断を自動で行うタイプ。巻き付けは手動で行う。
ハンディ梱包機 手持ちでバンドの巻き付け・締め付け・切断をすべて手動で行うタイプ。
帯掛け機 書籍などの帯掛け・切断を自動で行うタイプ。

選び方のポイント

まず、梱包するのが箱であれば梱包機のいずれか、書籍などであれば帯掛け機を選びましょう。
 
梱包機を選ぶ際は、梱包しなくてはならない商品の量がポイントとなります。
商品量が多い現場では、自動梱包機や半自動梱包機を導入することで効率化が期待できます。
それほど梱包する量が多くないなら、ハンディ梱包機で導入コストを抑えたほうが経済的です。

製函機・封函機・梱包機の代表的な製品

製函機

特注対応型全自動粘着テープ製函機 AF-5N (ストラパック株式会社)

ストラパック製 特注対応型全自動粘着テープ製函機 AF-5N

シート状の箱を取り出し、組み立て、底面のテープ貼りを行う全自動機械です。
底面貼りのため、裏返すことなく箱詰め作業に移ることが可能です。
現場内での様々なニーズに対応するためにも特注型となっています。

封函機

ロットランダム型封函機 T-2000 (ストラパック株式会社)

ストラパック製 ロットランダム型封函機 T-2000

上下貼りの封函機であり、ケースサイズの調整をハンドル操作で行える機械です。
同じケースサイズの連続封函に適合しており、毎分30ケース程処理することが可能です。
また、テーピングヘッドはワンタッチで着脱することができ、テープ交換も簡単に行えます。

自動梱包機

標準型 SQ-800 (ストラパック株式会社)

ストラパック製 標準型 SQ-800

製品を台上に設置し、ボタンを押すだけでバンドでの梱包を行うことができる機械です。
梱包速度は標準モードにて1分間で54結束分処理できるほか、再送り機能が付いているため、バンドが抜けた場合でも再送りで元に戻るためスムーズに作業の開始を行うことができます。
その他、発泡スチロール等の梱包に最適な「2段引締め機能」など様々な制御を搭載しています。

半自動梱包機

iQ-400シリーズ (ストラパック株式会社)

ストラパック製 iQ-400シリーズ

環境に配慮した設計で低電圧DCモーターを採用していることにより、静音化されています。
標準型以外にも全面カバー型、低床型、多湿環境型、パレット用など幅広い用途に合わせた製品を展開しています。

ハンディ梱包機

STB55 (ストラパック株式会社)

ストラパック製 STB55(手動式)

レバー操作により手動にてバンドの引締めを行う機械です。
使用できるバンドはPPバンド、PETバンド、ヘビーバンドと幅広く対応可能です。
また、バッテリー方式のコードレスタイプなため、持ち運びが容易で場所を選ばずに作業することが可能です。

帯掛け機

OB-360N (ストラパック株式会社)

ストラパック製 OB-360N

テープ幅30mm専用の帯掛機で、シリーズの標準機でベストセラーの商品です。
紙テープ、フィルムテープが1台で併用できます。
その他、ライン対応型やワイドアーチ型もあり、現場での使用状況に応じて製品を選定することが可能です。

製函機・封函機・梱包機の選定なら折兼へ

製函機・封函機・梱包機はさまざまな種類があります。
そのため、取り扱う段ボールや梱包物の大きさ、一日の生産量・出荷量などに応じて、適切な機械を選定することが重要です。
 
折兼では、製函機・封函機・梱包機を選定する際の重要なポイントや注意点を考慮し、現場ごとに適切な機械を導入できるようサポートいたします。
機械と設置箇所の寸法チェック、使用する段ボール・梱包物のサイズに適した機種の選定は、豊富なノウハウと経験を誇る折兼の専門チームへお任せください!

製函機・封函機・梱包機のまとめ

製函機、封函機、梱包機の特徴や導入のメリットをまとめると次のとおりです。

  機械の概要 用途 導入のメリット
製函機 箱を組み立て、底部を貼り付ける機械 シート状の段ボールを組み立て、商品を詰められる状態にする 箱を組み立てるスピードがアップする
封函機 商品を入れた箱に封をする機械 箱の上部もしくは上下両方にテープを貼り付けるなどして封をする 箱に封をするスピードがアップするとともに、仕上げが均質になる
梱包機 封済みの箱にPPバンドなどを巻き付けて梱包する機械 バンドを「巻き付ける」「締め付ける」「切断する」作業の一部または全部を自動化する 手作業による締め付け度合いのバラ付きがなくなり、梱包の質が上がる

各機械には多くの種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
また、対応する段ボールや梱包物のサイズ、設置に必要なスペースの大きさ、メンテナンス性などが異なるため、比較検討して製品を選ぶ必要があります。

最適な機械を選び、日々の梱包業務の効率化を実現しましょう。

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