表示回数:13189

地球のことを考える研究所

この記事の研究テーマ

  • 衛生
  • エコ
  • 機械
  • フィルム
  • 店舗備品
  • パックスタイル
  • 容器・消耗品
  • その他

業務用ミキサーの選び方/オススメの機能も紹介

2020.10.17

一度に大量の食材を撹拌できる業務用ミキサー

ミキサーは野菜や果物を刻みながら混ぜることができるため、家庭でのジュースやスムージー作りに欠かせません。
 
業務用ミキサーは、家庭用と比較して本体の大きさや中に入れて撹拌できる内容量、モーターが大きく、大量の食材を潰したり、混ぜたりしても耐えられる性能なのが特徴です。大きいので重たく、キャスターが付いているタイプもあります。

家庭用ミキサーと業務用ミキサーの違いとは?

家庭用と業務用ではいくつもの違いはありますが、特に大きな違いは3つです。

①   容量
②   パワーと消費電力
③   耐久性
 
次の章では3つの重要性について説明していきます。

①容量

家庭用はモーターが小さくコンパクトなものが多いため、一回で作る容量が決まっています。また、硬すぎるものや大きすぎるものに使うことができません。
 
■ジュースを作る場合
家庭用…内容量 400ml程度。コップ1杯~2杯分。
業務用…内容量 1000ml以上。コップ3杯以上。
 
業務用ミキサーは、家庭用ミキサーに比べ倍以上の量を作ることができます。
ただし、作れる量が多いためその分ミキサー本体も大きくなり場所を取ります。

②パワーと消費電力

硬い材料や氷を砕くにはパワーが必要で、そのパワーはワット数(消費電力)で決まります。
ワット数とは消費電力を表す値で、数字が大きいほど砕く力が強く、食材を細かく滑らかに仕上げます。ミキサーの種類によって異なりますが、家庭用なら120W~900W程、業務用なら180W~12,000W程です。
繊維の多い野菜を使った野菜ジュースや氷の入ったスムージーを作りたいなら300W以上の物がオススメです。ただしワット数が大きくなると回転時の音も比例して大きくなります。
 
パワーの他に、刃の回転速度を用途に合わせて変えることができる機能があります。
回転速度が一定のミキサーだと、勢いが弱すぎる・強すぎるといった時に調整が効きませんが、無段階変速のミキサーを使えば細かな速度調整ができるため用途の幅も広がります。
また、業務用ミキサーは、家庭用ミキサーに比べると回転速度が速いのが特徴で、その分速度の調整が難しいといわれています。そのため、できるだけ細かく速度調整ができるものを選ぶのがオススメです。 

無段階変速タイプは、回転速度を遅くすれば食材をゆっくりすりつぶすので、食材の栄養素を壊さず摂取することができます。
しかし、パワーが無いと回転速度を遅くしたときに食材が切れず回転が止まってしまうこともありますので、ゆっくり回転させたい時があるなら無段階変速タイプでパワーのあるミキサーを選びましょう。
 
家庭用ミキサーでも、ワット数が大きいものなら硬い材料や氷を砕けますが、機種によっては「氷を砕くと刃が傷つく」などの注意書きがあるため、ミキサーを選ぶ際はよく確認しましょう。

③耐久性

家庭用ミキサーは価格もお手頃で手を取りやすいイメージがありますが、本体設計が簡易的なため連続運転させるとモーターが焼け付いてしまい壊れる可能性があります。
 
業務用ミキサーは構造やモーター本体が熱にも耐えられるよう丈夫な設計の為、連続運転しても問題なく作られています。
ただし、機種によっては○分運転したら○分休ませるといった定格時間が定められているので、ミキサーを選ぶ際はよく確認しましょう。

ミキサーに似た機械とその違い

ミキサーと同じように食材を細かくしたり、かき混ぜる機能をもつ機械が他にもあります。
代表的な商品は下記になります。

  1. ブレンダー
  2. ジューサー
  3. フードプロセッサー
  4. ミル

1.ブレンダー

ブレンダー

ブレンダーは、食材の繊維を残して混ぜることができます。
ブレンダーは実はミキサーと同じ機械を指しており、ミキサーという呼び名は日本だけで海外では「ブレンダー」という呼び名が一般的です。

野菜や果物などの食材を細かく刻み、繊維を残して混ぜるため、スムージーやスープなどドロドロした液体を作るときに便利です。中には氷を砕くことができるタイプもあります。

また、ハンドブレンダーという手で持って使えるタイプもあり、鍋やボウルの中に入れた食材を、押し潰したり、混ぜたりするときに使います。アタッチメントを替えればフードカッターや泡立て器として使えるものもあります。

2.ジューサー

ジューサーは、サラサラとした喉越しの良いジュースを作ることができます。
ジューサーは野菜や果物などの食材を細かく刻み、繊維も砕いて水分の分離まで行うためブレンダー(ミキサー)よりも口当たりが良く、ジュースのようなサラサラした液体を作る時に便利です。
口当たりを良くするために、繊維や皮が残らないようにします。
繊維や皮が残らないようにするため、食材を入れる容器の底にあるザルによって繊維や皮を回収してしまうため、1回で作れる量は少なくなります。
食物繊維も一緒に摂りたいという方にはブレンダー(ミキサー)がオススメです。

3.フードプロセッサー

フードプロセッサー

フードプロセッサーは料理の下ごしらえで食材を粗めにカットして混ぜるときに使います。
フードプロセッサーは野菜や肉を細かくしたり、刻んだりします。食材をなめらかにできる機能付きのモノなら、魚のすり身やペーストなども作れます。
機種によってはパン生地をこねる作業や千切りができるものもあります。
ただ、ジュースやスムージー作りには適していないため、ジューサー同様、使える用途が限られています。
 
業務用フードプロセッサーは主に食品工場で使われており、大量の野菜や肉を一気に刻む、撹拌するのに使われています。

4.ミル

ミル


ミルは食材を細かく砕いてふりかけなどの粉末を作ることができる機械です。
ミキサーと比べると、刃が少なく短いものが多いため、粗削りに仕上がるのが主な特徴です。
フードプロセッサーの機能に似ていますが、本体も容量もが小さいため、大きな食材やたくさんの量を処理するのには適していません。
ミルの種類には、コーヒー豆を砕くコーヒーミルなどもあります。

業務用ミキサーを選ぶ6つのポイント

ミキサーはサイズや機能、価格などで様々な種類があり選ぶのも大変です
この章では業務用ミキサーの選び方を6つのポイントに分けて詳しくご紹介していきます。

  1. 容量・サイズ
  2. 消費電力(ワット数)
  3. 刃の形状
  4. お手入れのしやすさ
  5. 安全機能
  6. 容器(ジャー)の材質

1.容量・サイズ

ミキサーの容量やサイズを選び間違えてしまうと同じ調理過程を何回も繰り返さなければならないので、非常に手間がかかります。基本的に容量が増えるほど、本体も大きくなり重さも増えるので、置く場所を決めてから選びましょう。

2.消費電力(ワット数)

ワット数とは消費電力を表す値で、ワット数が大きいほど砕く力が強く、食材を細かく滑らかに仕上げるため、ジュースやスムージーなどをなめらかな仕上がりにしたいなら300W以上のものが適しています。食材の食感を残したり、少し粗めに切りたいときは低ワット数(200W程度)のものでも問題ありません。

電源タイプが100Vなら180W~1,000W、200Vなら12,000Wまであります。
用途によって回転速度を変えることができる無段階変速ミキサーもあるため、幅広く活用したい場合は速度調整できるものを選びましょう。

3.刃の形状

刃の形状

業務用ミキサーに使用されている刃の形状は主に①平刃、②波刃、③ギザ刃の3種類で、特徴がそれぞれ異なるので、用途に合った刃の形状を選びましょう。
 
①平刃カッター
野菜や果物を刻む、餃子のタネをこねるなど、柔らかい食材の作業に適しています。
スムージーやジュースを作る場合は平刃カッターがオススメです。
 
②波刃カッター
ナッツ類や氷を砕く、繊維の強い肉をひき肉にするなどを、硬い食材に適しています。
スープに根菜などを入れる場合は波刃カッターがオススメです。
 
③ギザ刃カッター
平刃や波刃と比べて、より細かい撹拌やペースト状に適しています。
野菜の葉物類のみじん切りをする場合はギザ刃カッターがオススメです。

4.お手入れのしやすさ

ミキサーの清潔に保つためには、お手入れがしやすいというのも重要なポイントです。
家庭用と比べて業務用はサイズが大きいものがほとんどで、お手入れもしづらく大変です。
そのため、凹凸が少ないものや、分解ができたりなど、少しでもお手入れがしやすいように工夫されている製品を選ぶのがオススメです。食洗器対応のものを選べば更にお手入れは楽になります。

5.安全機能

ミキサーには鋭利な刃が付いているので、怪我や事故を防ぐための安全性も重要なポイントです。蓋が開いているときは刃が動かない機能や、使わないときはロックを掛けられるものなど、安全機能が備わっているものを選びましょう。

6.容器(ジャー)の材質

容器の素材は主に①プラスチック製、②ガラス製、③トライタン製、④ステンレス製、⑤強化樹脂製の5種類があり、それぞれに特徴やメリット、デメリットがありますので、紹介していきます。
 
①プラスチック製
・価格が安いものが多い
・軽い
・耐久性はガラスに比べると劣る
・食材のにおい移りが残りやすい
 
②ガラス製
・におい移りがしにくい
・食洗器対応のものもある
・丈夫だが落とすと割れる可能性がある
・プラスチックと比べると重い
 
③トライタン製
・におい移りがしにくい
・ガラス製のような見た目なのに丈夫
・プラスチック製やガラス製と比べ価格が高い
・業務用ミキサーが少ない
 
④ステンレス製
・におい移りがしにくい
・腐食に強く錆びにくい
・耐久性、耐熱性、耐低温性が高い
・価格が高い
 
⑤強化樹脂製
・におい移りがしにくい
・腐食に強く錆びにくい
・ガラス製より軽く、プラスチック製より耐久性が高い
・価格が高い

業務用ミキサーの導入方法

ミキサーは様々な大きさ、種類があり導入する際に、どれを選べば良いか悩んでしまいますよね。
しかし、ご安心下さい。折兼ではお客様の要望を聞きながら、最適な機種をご提案致します。
その他の機械も取り扱っておりますので、お気軽にご相談下さい。

用途に合ったミキサーを購入して作業効率を上げよう!

ミキサー比較表

業務用ミキサーについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
機械によって適していることが異なってくるため、使い分ける必要があります。
ただし、ミキサー(ブレンダー)であれば、フードプロセッサーやジューサーの代わりなどに使うことができますので、本記事を参考に是非一度ご検討ください。

この記事をシェアする

Related Post

関連記事

Theme Index

研究テーマ一覧

記事一覧へ戻る