食品容器も環境に優しい容器へ
新型コロナウイルスの影響により、テイクアウトやデリバリーの需要が増加しています。お客様に自宅での食事をより楽しんでもらうためには、食品容器が欠かせません。
数ある食品容器のなかで現在注目されているのが、様々な用途に合わせて選ぶことができて環境にも優しいバガスや紙の容器です。
この記事では、食品事業者の方にバガスや紙の容器のメリットやデメリットとともにオススメ商品を紹介します。
バガスとは?
現在注目されているバガスとはどのようなものなのでしょうか?
この章では、バガスについて解説します。
バガスとは、さとうきびを圧縮したあとの搾りかすことです。砂糖を作るためにサトウキビから糖汁を搾り取り、あとに排出される大量の茎や葉などの繊維質をバガスと呼んでいます。
サトウキビは世界70ヵ国以上で栽培されており、年間約12億トンも生産される世界第7位の農作物です。そのうち1年間に排出されるバガスの量は、世界中で約1億トンにものぼります。
バガスは、砂糖製造のボイラーを動かすための燃料や、紙の原料であるパルプとしての二次利用が盛んです。現在、世界のバガスパルプの生産量は約370万トンとされ、製紙パルプの1.8%を占めています。
バガス容器のメリット・デメリット
バガス容器は、従来では廃棄物として処理されていたさとうきびの搾りかすを、容器として有効利用するために開発されたものです。木材パルプの代わりとして使用することで森林伐採量を減らせるので、森林保護やCO2削減にも役立っています。
メリット
丈夫である
繊維が詰まった素材でできているため、頑丈で強度があります。型崩れしにくいうえに軽いので、持ち運びにも便利です。
耐水性・耐油性が高い
紙と比較すると耐水性・耐油性に優れています。特に内側にコーティング加工が施されている容器であれば、汁物や油物でも安心して使用できます。
環境に優しい
使用後は可燃ゴミとして処理できるため、処理がしやすいです。また、土に埋めてもバクテリアによって分解され土に還ります。
デメリット
ご飯が容器に付着する
内側にコーティング加工されていない場合、直接ご飯を入れると容器に付着することがあります。
食品の長期保存に向かない
耐水加工がされていても、汁漏れを完全に防ぐことはできません。
紙容器のメリット・デメリット
紙の歴史は古く、紀元前2世紀頃に中国で発明されたといわれています。食品を入れる容器に紙が使用されるようになったのは、20世紀になってからです。最初は紙コップとして、衛生的に水などを飲むために使われました。
その後、スウェーデンのテトラパック社が四面体の紙パックを開発したことを皮切りに食品用容器として急速に普及し、現在は環境問題において脱プラスチックとして重要な役割を担っています。
メリット
加工しやすい
紙容器は、用途に合わせてさまざまな形状に加工しやすい点が特徴で、コップ、カップ、お皿など幅広い用途で活用することができます。また、デザイン性も高いので目立ちやすく、魅力的なデザインで他社との差別化も狙えるでしょう。
環境に優しい
古紙の利用率が50%以上と、リサイクル率が高いです。
コストが比較的安い
プラスチック以外の製品と比較すれば安価なため、大量生産が可能です。
デメリット
耐水性・耐油性がない
水分が多いものをかけたり、熱気があったりする場合には容器がふやけてしまい、汁漏れや油染みの原因となる恐れがあります。
断熱性がない
容器に熱が伝わりやすいため、テイクアウトの際に容器外側まで高温になり、不快に感じることがあります。
※熱が伝わりにくいエンボス加工の容器もあります。
オススメのバガス容器を紹介!
この章では、オススメのバガス容器を3つご紹介します。
WB弁当24-20C ラミ
麦の非可食部とバガスの混合素材を使用したホワイトカラーの容器です。内側にラミネート加工が施され、耐水性、耐油性に優れていることも利点です。電子レンジにも対応してます。
BBランチN180-120ラミ
成長が早い竹とバガスの混合素材を使用したナチュラルカラーの蓋付きランチボックスです。見た目も可愛く、持ち運ぶことができます。生分解性100%なので環境に優しく、耐油性や耐水性にも優れていることも魅力です。電子レンジにも対応しており、冷めても温め直しができます。
WBピザ10インチ
麦の非可食部とバガスの混合素材を使用した10インチのピザ用トレーです。8等分できる目安線が入っているので簡単に切り分けることができます。別売りの蓋を活用することで、テイクアウトにも使用できます。
バガス容器の需要は今後高まっていくと予想
バガスや紙の容器のメリットやデメリット、オススメのバガス容器などについて解説しました。
バガスや紙の容器はプラスチック容器に代わる食品容器として、これからさらに需要が高まっていくと予想されます。環境に優しくエコにこだわった容器として注目されているこれらの容器を導入することは、飲食店にとって大きなイメージアップにつながるでしょう。