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用途で変わるカウンタークロスの選び方を紹介

2023.04.14

カウンタークロスは気軽に使えて便利

食品に関わる業界では、カウンタークロスは「ダスター」と呼ばれることも多いです。
ふきんとは違って不織布で作られているため強度は劣りますが、安価で気軽に使えるため、飲食店やフードコートだけでなく、一般消費者の家庭でも広く使われています。

カウンタークロスは、見た目はどれも同じように見えるかもしれませんが、実は厚みや素材などの品質は商品によってさまざまです。

今回の記事では、カウンタークロスの製造工程の概要を学び、カウンタークロスの選び方のポイントや掃除以外のおすすめの使い方などをご紹介します。
カウンタークロスを購入する際のご参考にしていただければと思います。

カウンタークロスの素材と作り方

カウンタークロスの主な素材は不織布ですが、そもそも不織布とは何かご存知でしょうか?
今や私たちの生活に欠かせないマスクにも使用されているので、耳にしたことはあるでしょう。
この章では、不織布の紹介からカウンタークロスの製造工程について解説していきます。

そもそも不織布とは?

文字からすると「織らない布」ですが・・・その通り!正解です。
不織布とは、「織らない布状のもの」をいいます。

布状のものは、普通は織ったり編んだりして作ります。
これに対して不織布とは、繊維を一定方向またはランダムに並べて重ね、接着樹脂で化学的に結合させたり、機械的に絡ませたり、圧力をかけた水流で絡ませてシート状に仕上げています。
不織布は生活用品から建材などさまざまな分野で使用されていますが、織物よりも耐久性は劣るので何度も繰り返して使用する用途には向きません。

しかし、他の素材と合わせて使用したり、樹脂などで浸して含ませることで耐久性を持たせることができます。
また、コストが安いので、使い捨て用途(例:おむつ、掃除用ワイパー、マスク、病院用の手術着や帽子など)では広く使用されている素材です。

カウンタークロスの製造工程

まずはカウンタークロスの製造工程を簡単に解説します。
 
1.原料繊維
カウンタークロスの主な原料はレーヨン、ポリエステルで、塊状の「原綿」を投入します。
 
2.解繊
塊状の原綿をほぐし、混ぜ合わせ、配合・重量を均一な状態にします。
 
3.カーディング
配合や重量が均一になった原綿は、カーディング工程にて複数のロールを通過することで、シート状になります。このシート状の綿を「ウェブ(またはフリース)」と呼びます。
均一なウェブをつくることがカーディング工程でのポイントです。

図1 ウェブ形成概略図

4.結合
カーディングを終えたシートは、まだ繊維同士が結びついていない状態です。
繊維を結合させることで強度を持ったシートへと変わっていきます。

次に、カウンタークロスの製造で主に使用される水流絡合法について解説します。
 
<水流絡合法>
ウェブに高圧の水流を柱状に噴射して繊維を絡ませます。
この方法は柔軟でドレープ性に富み、毛羽立ちしないのが特長です。

図2 水流絡合概略図

5.乾燥
シートの水分の乾燥、熱融着(芯鞘構造)繊維の溶融接着、樹脂の固化等を行います。

6.巻取
検査工程を終えたシートは任意の幅・長さで巻き取ります。

カウンタークロスを選ぶポイント

ここまでカウンタークロスの製造工程について解説しました。
次に、カウンタークロスを選ぶ際のポイント4つをお伝えします。

  1. 厚さ
  2. サイズ
  3. 素材
  4. 耐久性

1.厚さ

まず、「厚手」と「薄手」の2種類があります。
カウンタークロスの厚さは「目付」という言葉で表現されることが多いですが、これはm²あたりの重量のことです。
各メーカーで仕様は異なりますが、厚手の目付は60~80g/、薄手の目付は40~50g/m²が一般的です。
厚手は生地が厚いのでたっぷりと拭き取ることができ、耐久性もあります。
一方で、薄手は厚手に比べて吸水力は劣りますが、価格が安いので清掃や拭きなど気軽に使用できます。

2.サイズ

一般的に「大判」「レギュラー」「ハーフサイズ」があります。こちらも各メーカーで仕様は異なりますが、大判は60×60cm、レギュラーは60×30cm、ハーフサイズは30×30cmがおおよその目安です。
大判は精肉や鮮魚店などの使用に最適、ハーフサイズはとにかく値段が安いなど、さまざまな特長があります。そのため、使用用途に合わせて選びましょう。

3.素材

カウンタークロスに使われている主な素材は、レーヨンポリエステルです。
レーヨン100%のものや、レーヨンとポリエステルを混合したものがありますが、各メーカーによってそれぞれ混率が異なるので品質もさまざまです。
ちなみに、レーヨンの割合が多いほど価格は高くなります。

それぞれの素材の特徴を以下にまとめました。

レーヨンのメリット・デメリット

レーヨンのメリット・デメリット

【メリット】
・環境にやさしい
・吸湿性が高い
 
レーヨンは100%植物由来の素材です。
洋服の生地にも使用される素材ですが、「石油から作られた化学繊維」と誤解されている方が非常に多いです。
レーヨンは木材パルプを主原料なので、土の中に入れても微生物によって分解され、土に還ります。
燃焼しても有毒ガスを発生しない環境にもやさしい素材です。
また、レーヨンは吸水性が高いので、付着した汚れやこぼれた水分をさっとひと拭きできれいにできます。
 
【デメリット】
・耐久性が低く、シワになりやすい
・毛羽立ちが起こりやすく、色落ちもしやすい
・乾きにくい

ポリエステルのメリット・デメリット

 ポリエステルのメリット・デメリット

【メリット】
・丈夫
・乾きやすい
・シワになりにくい
 
ポリエステルは繊維が丈夫で切れにくいので耐久性に優れています。
洗濯を繰り返しても縮んだり、形崩れすることがほとんどなく、色落ちも少ない素材です。
また、繊維の中に水分が入りづらい構造をしており、吸水性が低いため、水分を含んでもすぐに拡散されて蒸発します。この速乾性から多くのスポーツウエアにも採用されています。
さらに、シワになりにくく元の形状を保つ性質があるので、形状記憶のワイシャツなどに使われる傾向があります。
 
【デメリット】
・吸水性が低い
・汚れを吸着しやすい
・静電気を起こしやすい

4.耐久性

耐久性が低いものはすぐに破れたり毛羽立ちが発生してしまうので、すぐに新しいものに交換しなければならず、手間もコストもかかってしまいます。
強度の面で重要になるのが「バインダー」と呼ばれる接着剤です。
通常、不織布の製造は繊維を縦方向に並べたり、絡ませたりしてシート状にしますが、それだけでは糸同士がくっつかないので、バインダーを塗布して繊維を固定しています。
この接着剤で繊維を固定させることによって、丈夫な不織布が出来上がります。

掃除以外にも使える!カウンタークロスのおすすめの使い方

カウンタークロスは、キッチンやテーブル周りの掃除、お皿拭きとして使う方が多いですが、実は他の使い方もあるんです。ここからは、幅広い用途の使い方を紹介します。

冷蔵庫の野菜室の汚れを防ぐ

冷蔵庫の野菜室の底には、野菜に残った土、野菜の皮やくずなどたくさん落ちてしまうものです。
その汚れを見落としてしまうと、野菜を腐らせてしまうことだってあるかもしれません。
カウンタークロスの大きさを利用して野菜室の底に敷いておけば、ごみを受け止めて大きな汚れを防ぐことができ、掃除の時短に役立ちます。

冷蔵庫の野菜室の汚れを防ぐ

食器棚の傷を防ぐ

食器類を片付ける際、気をつけないと陶器の底で食器棚を傷ついてしまうことがあります。
そこで、食器棚の傷防止マットとして、カウンタークロスで代用できます。
主張しすぎない色味のカウンタークロスならインテリアにも溶け込みます。

食器棚の傷を防ぐ

キッチンの引き出しの汚れや傷を防ぐ

大きな鍋やフライパン、ボール類などを入れるキッチンの引き出しは、汚れや傷がつきやすい場所なので、カウンタークロスを敷いてカバーするのがおすすめです。
2枚を用いたり、カットするだけでサイズを調整できるので、気軽に使えます。

キッチンの引き出しの汚れや傷を防ぐ

パックスタイルのカウンタークロスは高品質

カウンタークロスを選ぶ際のポイントとして、
1.厚さ(目付)
2.サイズ
3.素材
4.耐久性
を挙げましたが、パックスタイルのカウンタークロスは特に品質にこだわっています。
吸水性がよく、耐久性もあって毛羽立ちが少ないと好評です。
現在パックスタイルでは、以下の商品ラインナップを揃えております。
また、厚さ(目付)の異なるアイテムも発売予定です。
ラインナップの拡充によってお客様のご要望に沿った最適な商品をご提案させていただきます。

品質の違いを知って用途に合わせて適切に選ぼう

今回の記事では、カウンタークロスの製造工程や選び方のポイントを紹介しました。

パッと見、どれも同じかもしれませんが、各メーカーは厚さや素材、耐久性などにこだわって製造しており、価格や品質はさまざまです。
「どれも同じだろう」と思って安いものを選んでも、吸水しなかったり、毛羽立ったり、すぐに破れたりして、最終的には作業の手間が増えてしまいます。
最悪の場合には、飲食店などではお客様からのクレームにもつながりかねません。
今回の記事を参考にしていただき、用途に合わせて適切な商品を選びましょう。

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