環境に優しいバガス容器で差別化する方法
地球温暖化や海洋プラスチック問題が叫ばれる昨今、プラスチックに替わる自然由来の素材「バガス」を使った容器が注目されていますが、同じような環境に優しい商品が市場には溢れるなかで、差別化に悩んでいませんか?
パックスタイルのバガス容器ならフルカラーのインクジェット印刷ができますので、環境に優しいだけでなく、オリジナリティも演出できます。
本記事では、プラスチック問題、バガス容器が環境に優しい理由、バガス容器におすすめのインクジェット印刷の特徴について解説します。
深刻化するプラスチック問題
プラスチックは使い勝手が良く安価なことから、私たちの生活の様々なところで使用されています。
そんな便利なプラスチックですが、世界中で普及が広がるにつれ、さまざまな環境問題を引き起こすようになっています。
ここからはプラスチック問題について解説します。
プラスチック問題とは
生活に欠かせないプラスチックですが、世界中で「プラスチック問題」が深刻になっています。
プラスチックが問題となる原因として、以下のようなことが挙げられます
・プラスチックを燃やすとCO2など大量の温室効果ガスが発生する
・プラスチックの原料は限りある石油資源で、プラスチックの製造は資源の枯渇につながる
・大量のプラスチックが海に流出し海洋を汚染している
なかでも特に危険視されているのが、海洋汚染の問題です。
陸上で製造されたプラスチックは、河川などから大量に海に流出しており、その量は毎年800万トン以上といわれています。
このペースが続くと、2050年には海のプラスチックが魚の量を上回る計算になってしまいます。
プラスチック問題が発生する原因
プラスチック問題が深刻化した原因のひとつは、プラスチック製品の生産および使用が増加し続けていることです。プラスチックは加工しやすく、量産もできることから、生産量は増え続け、今では私たちの生活に溶け込んでいます。
2016年1月に発表された世界経済フォーラムの報告書によれば、世界のプラスチック生産量は1964年から2014年の50年間で20倍以上に増えており、さらに今後20年間で倍増すると予想されています。
そして、プラスチックはその特性上、自然界で分解されないことも大きな原因として挙げられます。
外部の衝撃などで小さくなることはあっても、完全にはなくならず、数百年も存在し続けると言われています。そのため、一度海などに放出されると、そのままごみとして溜まり続けてしまいます。
プラスチックごみによる影響
プラスチックごみが海に流出すると、海が汚染されるだけでなく、海の生き物やそれを食べる私たち人間にもさまざまな影響を与えます。
捨てられたプラスチックごみは海の波などの衝撃で小さくなりますが、5ミリ以下になったものは「マイクロプラスチック」と呼ばれていますが、そのマイクロプラスチックが魚や鳥の体内から見つかっているのです。そして、その影響は魚や鳥だけに留まりません。
プラスチックを体内に取り込んだ魚や鳥を食べることで、私たち人間の体の中にもプラスチックが知らないうちに蓄積される危険性があります。
さらにプラスチック問題は、漁業や養殖業、観光業など海に携わる仕事をしている人たちにも影響を及ぼします。漁獲量が減ったり、プラスチックごみで船舶航行や漁網の使用に問題が発生すると、収入が減って最終的に職を失ってしまうかもしれません。
また海の生き物が少なくなり、景観も損なわれると、観光地の魅力がなくなってしまい、観光業に影響することも考えられます。
自然由来の素材「バガス」で作られた容器が環境に優しい理由
環境への悪影響が心配されるプラスチックに替わる素材として「バガス」が注目されています。
バガスとは、サトウキビから糖汁を絞った後に残る茎や葉などの残渣のことです。
バガスは製糖工場の燃料として一部利用されていますが、余剰分は廃棄されているのが現状なので、資源の有効活用につながります。
ここからは、バガスで作られた容器が環境に優しい理由について解説します。
CO2排出量を削減できる
パックスタイルのバガス製品は、プラスチックと比較すると80%以上のCO2を削減できるということがわかっています。
プラスチックの原料は石油やガスなどの化石燃料から作られますが、この原料の採掘から製造、そして廃棄までのすべての工程において、プラスチックは大量のCO2を発生させてしまいます。
一方でバガス製品は、今まで捨てられていたサトウキビの搾りかすを資源として利用しており、製造工程におけるCO2の発生量も少ないため、地球温暖化の防止につながります。
※自社調べ
自然界で分解する
パックスタイルのバガス製品は、大学との共同研究によって、土壌中では約75日、海洋中では約156日後に分解することが証明されています。そのため、意図せず自然界に流出してしまったとしても時間と共に分解されるので、環境汚染につながることはありません。
※BBシリーズで検証
食品残渣と一緒に堆肥化できる
飲食店やスーパーなどの店舗では、どうしても生ごみが発生してしまいます。
生ごみはその約80~90%が水分であり、処分には多くのエネルギーを必要とするため、大量の化石燃料が使用されているのが現状です。
環境負荷が大きい生ごみ処理の問題ですが、近年では、このような生ごみをコンポストで堆肥化し、資源として有効活用する動きが世界で広がっています。コンポストとは、生ごみなどの有機物を微生物の働きによって分解し、植物を育てる堆肥に変える装置のことです。
パックスタイルのバガス製品は、食品残渣と一緒にコンポストに投入して分解ができ、さらにそこから得られた堆肥を使っても、農作物の生育にほとんど影響しないことが証明されています。
そのため、コンポストに投入する際には食品残渣と容器を分別する手間もかかりません。
※AB、BB、WBシリーズで検証。容器の粉砕が必要。
バガス容器を使って販売するメリットとデメリット
バガス容器を使うことは環境に優しいだけでなく、さまざまな効果を生み出します。
ここからはバガス容器を使って販売するメリットとデメリットについて解説します。
メリット1 イメージアップにつながる
企業や店舗などが環境問題に配慮した取り組みを行うことで、社会的なイメージアップや消費者からの信頼獲得につながります。
売り上げや利益の向上といった具体的な結果がすぐに得られるわけではありませんが、エコな容器を取り入れ、その情報発信をすることで宣伝効果も高まり、収益や集客に大きな効果をもたらす可能性があります。
メリット2 おしゃれなイメージを演出できる
バガスやクラフト紙などの天然素材を使用した容器は、おしゃれでナチュラルな雰囲気を演出できます。商品の見栄えも意識し、店舗の雰囲気や料理に合った容器を使用することで、集客アップにもつなげられます。
デメリット 中身が見えなくなってしまう
メリットだけでなく、デメリットもあります。
ひとつは、バガスの蓋を使用すると肝心の中身が見えなくなってしまい、商品の訴求効果が落ちてしまうことです。消費者が商品を購入するかどうかは中身の見た目が大きく影響します。
透明なプラスチックの蓋であれば中身をちゃんと確認できるので消費者も安心ですが、バガスの蓋の場合は中身が確認できないので、せっかく食材や盛り付けにこだわっても商品自体の魅力が消費者へ伝わりづらく、購買意欲を掻き立てることがどうしても難しくなってしまいます。
バガス容器におすすめ!インクジェット印刷の特徴
インクジェット印刷とは、微細な粒状のインクを直接吹き付ける印刷方法のことです。
家庭用のインクジェットプリンターと原理は同じで、CMYKを基本としたインクを使用することによって、美しいフルカラー印刷を簡単に再現することができます。ここからはインクジェット印刷の特徴について解説します。
版代が不要
版代とは、版の作成にかかる費用のことです。
印刷加工を業者に依頼すると「印刷代」とは別に「版代」が請求されるケースがあります。
オリジナル印刷を行う場合、まず刷版(印刷するための大きなハンコのようなもの)を作成しなければなりませんが、刷版の作成には版が必要なため、「版代」が発生します。
また、印刷に必要な色の数だけ版が必要です。
一方で、インクジェット印刷はデジタルデータさえあれば印刷することができるので刷版を作成する必要がなく、コストを抑えることが可能です。
フルカラーで印刷できる
インクジェット印刷は色数の制限がないため、デジタルデータを用意すれば写真やグラデーションのなど多彩なデザインも自由に再現できます。
また、データさえあればデザインの変更も簡単にできるため、お客様の要望に対しても柔軟に対応することができます。
ただし、CMYKのインクジェット出力機のため、白色、金・銀などの特色や蛍光色の再現はできません。
また、パックスタイルのバガス容器の場合、一般家庭のインクジェットプリンターで使用される水性インクを使用しているため、溶剤インクのようなインク臭はありません。
二次元コードも印刷できる
インクジェット印刷では二次元コードなどの細かなデザインも印刷できます。
二次元コードを掲載することで、興味を持ったお客様が直接webサイトやSNSへアクセスできるようになるため、集客効果が得られるだけでなく、お客様にとって有益な情報を発信することで、顧客満足度の向上につながります。
環境に優しいバガス容器にオリジナル印刷してみませんか?
パックスタイルなら、バガス容器にフルカラーのオリジナル印刷ができます。環境に優しいだけでなく、おしゃれなデザインや2次元コードを印刷することで差別化を図り、商品の訴求力アップにつなげましょう。ご興味がありましたら、パックスタイルまでお問い合わせください。