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お店や商品をPRするためのチラシ、パンフレット、カタログの作り方をご紹介
本記事では、チラシ、パンフレット、カタログの作り方についてご紹介します。
チラシ、パンフレット、カタログを作るために、どのような準備が必要なのか、どういった手順で制作していけばいいのか等を詳しくご説明いたします。必要な情報や考えをまとめることで、相手に伝わる制作物ができあがります。一緒に実践していきましょう!
チラシ・パンフレット・カタログの役割とは?
お店や商品をPRするためのチラシ、イベントの集客を目的としたチラシ、会社案内等、世の中に多くあふれているチラシやカタログの役割についてご説明いたします。
チラシの役割
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紙1枚の片面または両面の中に情報が記載されているため、パンフレットやカタログよりも気軽にその場で読むことができ、必要な情報を端的に読んだ人に伝えることができます。例えば、スーパーマーケットの折り込みチラシは配布された直近のお買い得商品が載っています。商品やサービスの情報の期間が限定的だったり、すぐに伝えたい情報だけを読む人に伝えるためには最適な販促ツールです。
パンフレットの役割
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パンフレットは特定の商品やサービスを紹介するための小冊子です。新商品などのオススメ度の高い商品・サービスを重点的に伝えることに向いています。必要な情報を整理することで、読む人により伝わりやすい販促ツールを作成することができます。情報をある程度絞り込み、シンプルで分かりやすいため、直接商品やサービスについて説明するのに役立つツールになります。
カタログの役割
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自社商品等を一覧化・ラインナップ化し、商品の仕様やバリエーションなどの多くの細かい情報を掲載し、読む人が商品を選びやすいように整理された冊子です。パンフレットに比べてボリュームがあるため数百ページのハードカバーの冊子になることもあります。
チラシ・カタログ作成に必要なもの
ここからは、実際にチラシ・カタログを作成する際に必要なものについてご説明いたします。自分自身で原稿作成からデザイン作成を行う場合と原稿や画像を用意して外部に制作を依頼する場合の2パターンがあります。どちらの場合でも下記3点が必要となります。
1.原稿
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原稿を作成する際に、最も大切なことが「5W1H」になります。何の目的のために制作するのかを考え「5W1H」に沿って内容を書き出していくことで情報を整理することができます。
Why なぜ
チラシ・パンフレットを製作する目的となる動機になります。
例)自社で開発した新商品のカトラリーをPRするためのチラシを作りたい!
What なに
読む人に「なに」を伝えたいか、「なに」を訴求したいのかを考えます。
例)商品名、スペックや特徴、一番は環境に配慮したという点を伝えたい。
When いつ
商品やサービスについての内容が有効な期間を明確にしておきます。
例)発売日◯月◯日に合わせて配布したい。
Where どこ
チラシ・パンフレットの配布先や配布エリアを決めます。
例)営業担当が直接配布するため、取引先エリア全般に配布したい。
Who だれ
だれに向けて情報を伝えたいか、性別・年齢層・生活環境・行動パターンなど細かいターゲット像を設定します。
例)カフェから徒歩10分圏内に住む主婦
How どんな
チラシやパンフレットを作成することが目的ではなく、読んだ人にどんな行動をとってほしいかを最初に明確にすることが大切です。
例)お客様にテイクアウトの弁当を買ってもらいたい。
2.画像
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チラシやパンフレットの内容をより分かりやすく、明確に伝えるためには商品画像やビジュアルイメージなどを入れることがあります。文字情報だけでは伝わりにくい部分を視覚的に表現することで情報を整理することができ、内容を伝わりやすくすることができます。また、ビジュアルの良し悪しだけでなく全体の世界観に合っているかを考えることも大切です。
商品カタログやパンフレットの場合、実物の画像を掲載することでより詳細なイメージを伝えることができます。また、画像のサイズ、解像度、ファイル形式など下記の条件を満たした画像を使用することをオススメします。
・解像度は、350dpi(掲載する原寸サイズで)
解像度が足りない画像は、印刷すると画像が粗くなってしまいます。そのため、完成物をきれいに仕上げるために必要な解像度を確認して使用しましょう。
・カラーモードはCMYK
紙媒体などの印刷物の場合、カラーモードをCMYKにする必要があります。
撮影した画像はカラーモードがRGBになっているため使用する前にCMYKに変換します。
・拡張子について
画像データは、印刷用データとして使うのか、WEB上で使うのかなど、用途によって最適なファイル形式が異なります。
jpg(jpeg)
JPEG形式という1,677万色のフルカラーに対応した画像形式のファイルに付けられる拡張子のことです。
デジカメで撮影された画像はほとんどがこのファイル形式になります。jpgのデータはそのまま編集や保存を繰り返すと画像が劣化してしまうため、元データとして画像編集ソフトで加工するのに適してます。
png
PNG形式というフルカラーに対応した画像形式のファイルにつけられる拡張子のことです。圧縮後もデータを復元できる「可逆圧縮」の形式です。
ファイルの容量はJPGよりも大きいですが、画質の劣化がなく背景を透過させることができるため切り抜き加工した画像として使用できます。
tiff(tif)
TIFF形式と呼ばれる画像形式のファイルにつけられる拡張子のことです。
画像データを圧縮せずに保存するため、容量が他の拡張子と比べて大きいですが、きれいに印刷することができます。
psd
画像編集ソフト「Photoshop」で作成・編集した画像を保存する、「PSD形式」と呼ばれるファイル形式に付けられる拡張子のことです。
保存・展開する際にデータが劣化しないため、印刷用データとして使用されます。また、Photoshopで作成したレイヤーなどの情報を保持したまま保存することができます。
※Adobeのアプリケーションを持っていない方は開けません。
eps
EPS形式と呼ばれる画像ファイルにつけられる拡張子のことです。
ほとんどのグラフィックソフトで開くことができるファイル形式で、ベクトルデータとビットマップデータの両方を含んだファイル形式です。データの作業スピードは軽く、印刷がきれいに仕上がります。
作成ソフト(アプリケーション)
印刷業界では、一般的にAdobe系のソフトを使用します。
レイアウトや写真を加工するなど用途によってソフトを使い分ける必要があります。
どのソフトを何のために使用するかご紹介します。
Illustrator(イラストレーター)
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Illustratorとは、Adobe(アドビ)社が提供しているグラフィックデザインアプリケーションです。ロゴやイラストなどの作成、チラシやポスターなどの紙媒体の製作物、パッケージのデザインなど幅広いデザイン制作に向いているアプリケーションになります。
- テキストと画像(イラスト)を組み合わせたレイアウト作成
- ロゴ、パッケージ、紙媒体の製作物のデザイン
- 線や図形を組み合わせたイラストの作成
Photoshop(フォトショップ)
![](https://www.orikane.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/04/img-8.jpg)
Photoshopとは、Adobe(アドビ)社が提供している画像編集アプリケーションです。
高機能な写真編集が可能で、イラストやデザイン作成にも使用されます。チラシなどの制作物の場合は、Photoshopで画像を加工して素材を作り込み、イラストレーターでレイアウトすることが多いです。
主に以下の3つの作業を行うことができます。
- 画像の加工編集
(明るさ・色味・サイズ調整、切り抜き加工等) - 緻密なイラストの作成
- 写真の合成
上記でご紹介した内容以外にも、様々なことができます。
使いこなせば、製作物のクオリティも格段に上がるためまずは基本的な機能を習得して徐々に自分のやり方を見つけていくことが大切です。
チラシ・パンフレット・カタログをつくる流れ
実際に、チラシ・パンフレット・カタログを作るまでの流れについてご説明いたします。どんなデザインも急に作り始めることはできません。1つ1つ手順に沿って決めていくことでコンセプト通りのオリジナリティのある制作物を作ることができます。
- 目的を決める
- 仕様を考える
- 情報を整理する
- デザインの方向性を考える
- ラフ案を考える
- デザインを作成
- デザインを詰める
- 入稿・完成
1.目的を決める
原稿の「5W1H」の内容と重複しますが、デザインした制作物で、誰に何を伝えたいのか…。そもそも、デザインする目的は何なのかを明確にすることが大切です。
例)旬の果物が売りのケーキ屋の「春の新作スイーツ」のPRチラシを作りたい。
→若い女性向けに興味を持ってもらえるような、可愛らしく春のイメージのデザインにしたい。
2.仕様を考える
どんな紙に刷るか、制作物のサイズ、色数、形態、ページ数などを考えます。この時に、設置場所や配布方法なども考慮して仕様を決めることが大切です。
チラシの場合(1.目的の事例と同じ)
例)お店の外と中にチラシの設置スペースを作リたい。
紙の種類 スイーツの写真を載せたいため印刷の発色が良いコート紙
サイズ カバンに入れても丁度良いB5サイズ
印刷色数 フルカラー印刷で商品を綺麗に魅せたい!
形態 片面ペラ
ページ数 1頁
パンフレット・カタログの場合
例)テイクアウト向け(飲食店向け)のエコ容器のカタログを作りたい!
紙の種類 容器の写真を綺麗に魅せたいため印刷の発色が良いコート紙
サイズ A3見開き仕上がりA4
印刷色数 フルカラー印刷で商品を綺麗に魅せたい!
形態 無線中綴じ
ページ数 30頁
3.情報を整理する
制作物の仕様を決めたら、その中にどのくらいの情報を入れるのか、簡単な項目を最初に洗い出しておきます。
例)旬の果物が売りのケーキ屋の「春の新作スイーツ」のPRチラシの場合
・新作スイーツの名前と写真
・スイーツの特徴
・いつから発売開始か
・金額
・お店の情報
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4.デザインの方向性を考える
デザインの方向性は、制作物の印象を大きく変える重要な役割があります。せっかくチラシを制作しても、手に取ってもらわなければ意味がありません。そのため、手に取ってもらうためにどうすればいいか、内容とデザインの方向性がマッチしているか等を考えながら内容を決めていく必要があります。
例)旬の果物が売りのケーキ屋の「春の新作スイーツ」のPRチラシの場合
案1)春をイメージさせる桜色を地色に、スイーツのシズルを大きく入れたデザイン
案2)手書きのスイーツのイラストを入れた、女性向けのやわらかく優しいデザイン
案3)キャッチコピーを中心に大きく入れたインパクト重視のデザイン
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5.ラフ案を考える
ラフ案とは、制作物のデザインイメージを簡単に図式化したものです。
いきなり、IllustratorやPhotoshopでデザインを作り込むのではなく、まずは入れたい情報、画像、装飾などの大まかなレイアウトを決めます。そうすることで、情報の優先順位が決まり、何をメインに伝えたいかなど構図を明確にすることができます。
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6.デザイン作成
ラフ案を元に、Illustratorでテキストや画像やイラストの素材を配置しデザインを作り込んでいきます。その際に、文字のフォントや色などを選んでいきます。書体や色もデザインの印象を大きく左右する要素の一つになります。方向性と相違がないように、全体のバランスをみながら、情報が最大限に伝わることを意識して作り込んでいきます。
![](https://www.orikane.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/04/img-12-修正.jpg)
7.デザインを詰める
依頼され、デザイン作成した場合は、デザインが完成したら、制作物の依頼主に修正点を確認します。修正がなく一発OKということはなかなかありません。多い場合は、10回以上修正のやり取りをし、デザインを詰めていくこともあります。
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8.入稿・完成
デザインが完成したら、次は印刷会社へ入稿します。
デザインデータは下記の内容に注意が必要です。
![](https://www.orikane.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/04/img-v3-14.jpg)
塗り足しがされているか
背景にベタが使用されている場合などは、制作物のサイズより上下左右3mmほど塗り足しが必要になります。
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アウトライン化できているか
アウトラインされていない場合、希望のフォントではないフォントに置き換えられてしまいます。
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画像を埋め込む又はリンク切れしていないか
画像を使用している場合、画像を埋め込むか、リンク形式で配置している場合はフォルダの中に使用した画像データを入れているかを確認する必要があります。
また、入稿時に制作物の仕様と納品先、納品日を伝えることも大切です。
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デザイン事例
折兼で過去に制作した、チラシ、パンフレット、カタログの制作実績をご紹介します。
プロステ楽天市場オープンチラシ
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eco COLLECTIONチラシ
![](https://www.orikane.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/04/チラシカタログKV1.jpg)
折兼ラボ pressパンフレット
![](https://www.orikane.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/04/チラシカタログKV2_1.jpg)
![](https://www.orikane.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/04/チラシカタログKV2_2.jpg)
衛生カタログ
![](https://www.orikane.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/04/チラシカタログKV4_1.jpg)
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デリバリーテイクアウトの始め方カタログ
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商品やサービスの販促効果、集客効果が期待できる制作物
チラシ・パンフレット・カタログなどの制作物は、商品やサービスの販促効果、集客効果が期待できます。今回ご紹介したように、制作物を作る前に必要なもの・情報を揃えることでスムーズに制作に取り掛かることができます。
また、情報をしっかり揃えることで、こんな風に作りたい!こんなことを伝えたいということが自分の中で整理され完成度の高いものを作ることができます。
ターゲットや目的が曖昧なままでは、販促効果や集客効果にも大きく影響してしまいます。一つ一つのことを準備して機能面もデザイン面も納得いくものを作り上げていきましょう。