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大阪万博とは?開催日時やアクセス方法などの詳細情報について|過去の万博も解説

2023.11.30

大阪万博について

本日、2023年11月30日から500日後の2025年4月13日に大阪万博が開催されます。

大阪万博は過去の万博と同様、日本の持つ文化や技術を海外へ発信する好機と期待されていますが、そもそも「万博」とは何であるか、そして大阪万博でのテーマや開催時期が気になる方も多いでしょう。
本記事では、万博の概要や歴史、過去の日本で開催された万博テーマとともに、大阪万博の詳細情報を解説します。

万博とは

EXPOCITY-エキスポシティ

まずは万博の概要や歴史、開催目的を解説します。

万博の概要

「万博」とは通称で、正式名称は「国際博覧会」です。基本的に国際条約である「国際博覧会条約」に基づき博覧会事務局(BIE)に登録または認定されたものを指します。

万博の歴史

最初の開催は、1851年5月1日~11月11日にかけて行われたロンドン国際博覧会です。
1800年代の万博は主に欧米で開催されていました。
日本は、1867年のパリ万博に「幕府」「薩摩」「鍋島」が初出品、次の1873年のウィーン万博には日本政府として初参加しています。

1928年には、万博の開催基準となる国際博覧会条約が採択されました。
第一次世界大戦後、1933年シカゴ万博から、万博は「テーマ」を持って開催されるようになります。
その後、第二次世界大戦の勃発で18年間の中断があり、1958年ブリュッセル万博から再び開催されるようになりました。

1889年のパリ万博時に建てられたエッフェル塔、1964年のニューヨーク万博時のシンボル・モニュメント(テニスのUSオープンの会場があるフラッシング・メドウズ・コロナ・パークにある)をはじめ、万博をきっかけに生まれ、後世にも残る象徴的な建物やオブジェも多くなっています。

日本国内でも何度か万博が開催されました。
過去の日本での万博開催について後ほど解説します。

万博の目的

もともと万博は、支配者が自分の権力や力を誇示する目的で開催されていました。
紀元前のエジプトやペルシャの国王即位祝典行事で芸術品や衣類を民衆に披露したことや、古代ローマの征服後の戦利品や奴隷を民衆へ誇示したことが、万博の起源と言われています。
原始的な万博から辿れば、オリンピックより万博の方が古い歴史を持っている可能性が高いです。

その後、ヨーロッパやアメリカの市場で、物を売るだけでなく技術や物産の展示を目的とした出店が増え、近代展覧会の礎となりました。
1475年にフランスのルイ11世がロンドンで開催した「フランス物産展」は、近代万博の原型と言われています。
 
現在の万博は平和の象徴および世界各国の人との交流の場として開催されるようになりました。
建築や芸術、美術、工芸など人類が築き上げてきたその時代の技術・芸術の頂点を世界に向かって発信する機会として位置づけられています。

「日本万国博覧会記念公園(大阪万博1970)」の跡地とその後の影響

「日本万国博覧会記念公園」は、その博覧会の広大な跡地に、太陽の塔などの博覧会の遺産を残しつつ「緑に包まれた文化公園」として整備が進められてきたものです。
各種スポーツ施設等を含め都市の中に258ha(東京ドーム55個分)もの緑の空間を 有する公園として、多くの利用者に愛されながら、発展してきました。

また、その整備や管理運営は、博覧会閉幕時に設立された日本万国博覧会記念協会及びその後それを引き継いだ 独立行政法人日本万国博覧会記念機構によって進められてきましたが、同機構が解散されるに伴い、2014年(平成26年)4月 からは、大阪府がその役割を担うこととなり、今日に至っています。 

国内で行われた万博とテーマの紹介

2025年の大阪万博以前にも、日本では5回万博が開催されています。
BIE条約改正(1988年)以前は、万博は「一般博覧会(一般博)」と「特別博覧会(特別博)」に分類されていて、 一般博は、テーマの範囲を人類活動の2つ以上の部門とし、特別博は特定の部門にテーマを限定していました。 改正後は「登録博」「認定博」の2種類に分けられています。

この章では、過去に国内で開催された万博とテーマを紹介します。

1970年 日本万国博覧会(大阪万博/一般博)

1970年_日本万国博覧会

1970年(昭和45年)3月15日~9月13日に大阪千里丘陵で開催された「日本万国博覧会(大阪万博)」は、日本で最初に開催された万博です。
「人類の進歩と調和」をテーマに、アメリカ館のアポロ11号・17号が月から持ち帰った「月の石」やソ連館の実物の「人工衛星」などが展示され、総入場者数は6,422万人を記録しました。
テーマ館の一部として芸術家の岡本太郎氏がデザインした「太陽の塔」は、万博公園のシンボルとして現存しています。

入場料

大人(23歳以上):800円
青年(15~22歳):600円
小人(4~14歳):400円
※消費税は導入前のため無し
※当時の平均月収は50,000円

1975年 沖縄国際海洋博覧会(沖縄万博/特別博)

日本で2回目に開催された万博は、1975年(昭和50年)7月20日~1976年(昭和51年)1月18日に沖縄で開催された「沖縄国際海洋博覧会(沖縄万博)」です。
「海―その望ましい未来」をテーマに、世界初の海をテーマにした万博として開催されました。
沖縄本土復帰を記念して開催された沖縄万博は36カ国と3つの国際機関が参加し、総入場者数は349万人でした。

1985年 国際科学技術博覧会(つくば科学万博/特別博)

国際科学技術博覧会

日本で3回目に開催された万博は、1985年(昭和60年)3月17日~9月16日に茨城県の筑波研究学園都市で開催された「国際科学技術博覧会(科学万博、つくば万博)」です。「人間・住居・環境と科学技術」がテーマで、国民の科学技術への理解向上、国際親善の貢献などが目的でした。総入場者数は2,033万人を記録しました。

入場料

大人:500円
小人:250円
プラネタリウム券 大人:1,000円(入場料含む)・小人:500円(同)
※消費税は導入前のため無し

1990年 国際花と緑の博覧会(大阪花博/特別博)

マ日本で4回目に開催されたのは、1990年(平成2年)4月1日~9月30日に大阪鶴見緑地で開催された「国際花と緑の博覧会(大阪花の万博)」です。
「花と緑と生活の係わりを捉え 21世紀へ向けて潤いのある社会の創造を目指す」をテーマに、「青いケシ」や「肥後のシャクヤク」など希少なものを含むさまざまな植物が展示され総入場者数は2,312万人を記録しました。

入場料

大人普通入場券:2,990円
中人普通入場券:1,550円(1990年4月1日現在で満15歳以上18歳未満の者)
小人普通入場券:820円
大人特別割引入場券:1,550円(身体に障害を持っている方のみ)
すべて消費税(当時の税率の3%)込。

2005年 日本国際博覧会/愛・地球博(愛知万博/登録博)

 日本国際博覧会-愛_地球博
モリゾー&キッコロ

マスコットキャラクター:モリゾー&キッコロ

5回目の開催となったのが、2005 年(平成17年)3月25日~9月25日に愛知県瀬戸市南東部、豊田市、長久手町で開催された「2005年日本国際博覧会(愛知万博、愛・地球博)」です。
「自然の叡智」をテーマに新しい文化・文明の創造を目的に開催されました。
総入場者数は2,205万人でした。

入場料

大人:17,500円(満18歳以上65歳未満)
中人:9,500円(満12歳以上18歳未満)
小人:5,700円(満4歳以上12歳未満)
シニア:14,100円(満65歳以上)

2025年 大阪万博の開催が決定

2025年大阪万博の開催場所

2025年に大阪で万博が開催されることが決定しています。
大阪万博が決定した背景や流れ、目的などについて解説します。

大阪万博決定までの流れ

2025年の万博開催地が日本の大阪に決定するまでの流れを以下にまとめました。

  1. 2016年11月
    2025年に開催する万博希望国の立候補の受付開始
  2. 2017年4月
    日本が立候補表明文書を提出、2017年6月よりBIE総会で数回プレゼンテーションを実施
  3. 2017年9月
    大阪開催に向けたビッドドシエ(立候補国がBIE事務局に提出する正式な立候補申請文書)を提出
  4. 2018年11月
    BIE総会の4度目のプレゼンテーションにて、2025年の万博開催が日本・大阪に決定

2020年からのコロナ禍の影響を受けて一時大阪万博の延期や中止が懸念されましたが、2023年11月現在は、予定通り開催される方向です。

大阪万博の開催目的

大阪万博の開催目的は「万博の人・モノを呼び寄せる求心力と発信力を大阪・関西および日本の成長を持続させる起爆剤にすること」、事業コンセプトは「People’s Living Lab (未来社会の実験場)」です。
 
大阪万博では、会期前から多様な参加者が世界中の課題や解決策を共有し、先端技術など世界の英知を集め新たなアイデアを会場内外で創造・発信します。
これらの取り組みを通じ、SDGs(持続可能な開発目標)達成への貢献や、日本の国家戦略であるSociety5.0の実現を目指すのも、大阪万博の目的です。

大阪万博のテーマ

大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン(Designing Future Society for Our Lives)」です。
一人ひとりが自ら望む生き方を考え、それぞれの可能性を最大限に発揮できるようにすること、それを支える持続的な社会を国際社会が共創することを推し進める、との意味が込められています。

大阪万博の詳細情報

大阪万博_モノレール

大阪万博の開催日時や開催場所、アクセス方法、公式キャラクター、パビリオンなどの詳細情報を順に紹介します。

開催日時・開催場所とアクセス方法

大阪万博の開催日時は「2025年4月13日~10月13日」です。
開催場所は「大阪 夢洲(ゆめしま)」で、「海と空を感じられる会場」として選ばれました。

2023年6月現在、人工島である夢洲までのアクセス方法は、北港観光バスが運行する路線バス「コスモドリームライン」のみです。夢洲と大阪市をつなぐ夢咲トンネルは自動車専用トンネルのため、徒歩でのアクセスもできません。
そのため、万博開催に向けて地下鉄延伸や船舶などの新しいアクセスルートの整備が進められています。
 
万博開催時に予定されている会場へのアクセス方法は、以下の通りです。

  • シャトルバス
    大阪国際空港、新大阪、大阪、尼崎、弁天町、桜島、なんば、天王寺、関西国際空港より発着予定
  • 鉄道
    地下鉄御堂筋線および中央線で弁天町までアクセス、北港テクノポート線および中央線延伸予定の「夢洲駅」下車
  • 船舶(予定)
    夢洲北側船着場で下車
  • 自動車、自転車
    会場外駐車場から会場までパークアンドライドバスで輸送

公式キャラクター

大阪万博の公式キャラクターは「ミャクミャク」です。
細胞と水がひとつになったことで生まれた、正体不明のふしぎな生き物とされています。
「なりたい自分」を探して、赤い部分の細胞を分けたり増やしたり、青い部分の水の形を変えたり、あらゆる物事や生き物と触れ合うことが好きという設定から、万博の開催目的である「つながり」「多様性」「共存」への想いが込められたキャラクターと言えるでしょう。

民間パビリオン

以下13の民間パビリオンの出展が決定しています。

  1. 日本電信電話株式会社 「NTT PAVILION 2025 NATURAL 生命とITの<あいだ>
    拡張するパビリオン、生きているパビリオン、一緒につくるパビリオン、循環するパビリオンのコンセプトをもとにリアル・バーチャルでワクワクするような未来を体感できるような内容を出展予定。
  2. 電気事業連合会 電力館(仮称)
    パビリオンのテーマは「エネルギーの可能性で未来を切り開き、いのち輝く社会の実現へ」。コンセプトは「可能性のタマゴ」。エネルギーのたくさんの“可能性のタマゴ”と、それらが集まることで開かれる未来を体感いただき、共にいのち輝く未来へ進んでいくきっかけを提供予定。
  3. 住友 EXPO2025 推進委員会 住友館
    いのち輝く未来社会のデザイン DESIGNING FUTURE SOCIETY FOR OUR LIVESをテーマに未来をつくる子供たちとすべての人に、リアルとデジタルを駆使した、「ここにしかない森」での体験コンテンツを提供予定。
  4. パナソニック ホールディングス株式会社 パナソニックパビリオン「ノモの国」
    “解き放て。こころと からだと じぶんと せかい。をコンセプトに、未来への希望をおもい描けるようなパビリオンを出展予定。
  5. 三菱大阪・関西万博総合委員会 三菱未来館
    「いのち輝く地球を未来に繋ぐ」を基本コンセプトに来館いただく人にいのちの未来を想像する時間と空間体験ができるようなパビリオンを出展予定。
  6. 吉本興業ホールディングス株式会社(仮称) よしもとパビリオン
    「Waraii Myraii(ワライ ミライ)」をテーマに、”waraii”が世界語となることを夢見て、子どもたちが初対面でも笑い合うことで国境を超えてつながることができる「笑い」のチカラを、世界の子どもたちと一緒に示すコンテンツを提供予定。
  7. 株式会社パソナグループ 「PASONA Natureverse」
    「いのち、ありがとう。」をコンセプトに”いのちの象徴“であえる心臓を作り上げるiPS心筋シートなどの最新テクノロジーをはじめとし、「からだ・こころ・きずな」をテーマにした様々なものを展示予定。
  8. 特定非営利活動法人ゼリ・ジャパン 「BLUE OCEAN」(ブルーオーシャン)
    「海の蘇生」をテーマに、来場者に今までにない体験を提供予定。建築設計は、プリツカー賞を受賞している坂茂氏、展示コンテンツは、原研哉氏・原デザイン研究所が担当。
  9. 株式会社バンダイナムコホールディングス 「ガンダムパビリオン(仮称)」
    「機動戦士ガンダム」を軸とし、「もうひとつの宇宙世紀」を舞台に、「機動戦士ガンダム」が示す未来の可能性などを構想とした「ガンダムパビリオン(仮称)」を出展予定。
  10. 玉山デジタルテック株式会社 「初志・創新(仮称)」
    台湾独自の技術(テクノロジー)、智能(スマートソリューション)、文化(カルチャー)、連携(パートナーシップ)をコンセプトに最新デジタル技術により人々の視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚と「六感」に響く感動を提供予定。
  11. 一般社団法人日本ガス協会 ガスパビリオン
    「化けろ、未来!」をコンセプトにご来場のみなさまのなかでも特に子どもたちの記憶に残り、豊かな心をはぐくむ原体験となるような参加型エンターテイメントを提供予定。
  12. 飯田グループホールディングス株式会社 飯田グループ×大阪公立大学 共同出展
    「ただいま/TADAIMA」というキーワードを軸とし、具現化された未来のカタチ「TADAIMA」の世界を体験できる参加型の展示コンテンツを提供予定。
  13. 一般社団法人大阪外食産業協会 「新・天下の台所~食博覧会・大阪2025~(仮称)」
    食べる!笑う!生きる!が世界から集まる!『新・天下の台所』~食博覧会・大阪2025(仮称)をテーマに、ここでしか食べられない“食”が集まる、世界でただひとつのフード・エンターテイメントを提供予定。

また、13の民間パビリオンの出展以外にもアメリカ合衆国や中華人民共和国など153か国・地域・と8つの国際機関への招聘活動が行われ大阪・関西万博への参加表明がされています。

世界で注目されている大阪万博

万博の概要や過去日本国内で開催された万博、2025開催の大阪万博の情報について解説しました。
万博は人類の技術や文明を広く発信するだけでなく、異文化交流やその時代が抱える課題解決のためのイノベーションを創出することも目的です。

大阪万博でも持続可能性をはじめとした課題解決のための英知が集まることが期待されています。
2025年の開催に向けて準備が着々と進んでいる大阪万博に、ぜひ注目してみましょう。

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