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業務用ラップの種類の違いと特長。安全な業務用ラップの選び方

2020.07.21

業務用ラップとは?

ラップとはいわゆる食品用ラップのことで、食品を保存する際に使用したり、ごはんなどを電子レンジで温める際、器にラップをして使います。ラップは一般的に巻数が少ないものを家庭用、長いものを業務用と分けられています。

業務用の中にも100m巻、750m巻、1,000m巻などがあり、100mは一般的に小巻、750mはハンド用、1,000巻は機械用と呼ばれています。小巻は飲食店などでよく使われており、ハンド用はラップをする機会が多い、飲食店や食品スーパーのバックヤードなどでハンド用専用の什器にセットして使います。

機械用はハンド用よりもさらにパック数の多い食品工場などが使っています。一口に業務用ラップと言えども、使用目的により巻数が違っていますが、ここでは小巻ラップについて説明していきます。

業務用ラップと家庭用ラップは何が違う?

家庭用ラップと業務用ラップの使う目的はどちらもおおむね同じで、食材を一時保存したり、食材を電子レンジで温める際などに使います。

大きな違いはカッター刃の位置で、家庭用は箱の真ん中あたりに付いていますが、業務用は箱のカドについています。カドについていることで、ラップを切るときに箱を上または下方向に引っ張ってカットします。

家庭用はラップの下方向へ押さえてカットする場合が多く、器などをカットする下に置いて使う場合が多いです。ここでは、業務用ラップと家庭用ラップの違いを具体的に説明していきます。

業務用ラップの特長

業務用ラップは、レストラン、喫茶店、お寿司屋さんなどのいわゆる飲食のプロが使うラップという関係上、以下の特長があります。

  1. 適度なコシがあり、カットしやすい。
  2. 伸びやすく、破れにくい。
  3. 粘着性に優れており、様々な材質の容器にフィットする。
  4. 適度な耐寒性(-60℃)、耐熱性(130℃)がある。
    ※材質により異なります。
  5. 色付きのラップがある。

一般的にはラップは透明ですが、透明ブルーのラップもあります。万一、食材にラップ片が混入しても、青色なので見つけやすいため異物混入対策として多くの食品工場で使用されています。

家庭用ラップの特長

代表的な家庭用ラップとしては、食品スーパー、ホームセンター、ドラッグストアなどの多くの量販店で販売されており、テレビCMでもよく見かけるサランラップが有名です。サランラップの主な特長は以下の通りです。

  1. 酸素ガスを通しにくいので、食材の酸化を防ぎ、鮮度を保ちやすい。
  2. 水分を保つ力が高い。
  3. ニオイを通さない力が高く、ニオイ移りも防止できる。

冷蔵庫内にキムチとケーキを保存した場合、サランラップを使用することで、キムチのニオイがケーキに移ることを防止します。

ラップの材質の種類

主なラップの材質としては4種類あります。

  1. ポリ塩化ビニリデン(PVDC)
    主なラップ名称:サランラップ、ニュークレラップ
  2. 塩化ビニル樹脂(PVC)
    主なラップ名称:PS業務用ラップ、オカモトラップ、日立ラップ
  3. ポリメチルペンテン(PMP)
    主なラップ名称:フォーラップ
  4. ポリエチン(PE)
    主なラップ名称:ニューポリラップ、ダイアラップエコぴたっ!

材質によって、耐寒性、耐熱性、伸縮性や燃焼した時に塩素ガス発生の有無など、それぞれの特性があります。ラップを選択する際、その特性を知ることは必要です。それでは、材質ごとにどのような特質・性質を持っているかの説明していきます。

ポリ塩化ビニリデン(PVDC)

ポリ塩化ビニリデンは、においや湿気、酸素を通しにくいので、キムチやニンニク漬けなどの冷蔵庫内でのにおい移りがなく、食材の酸化劣化の抑制や乾燥を防止し、みずみずしさを保つのに有効です。耐熱性は140℃で電子レンジ適性もあり、引張弾性、カット性、透明性などの点で優れています。ポリ塩化ビニリデンの物性は以下の通りです。

ポリ塩化ビニリデンの特長

ポリ塩化ビニル(PVC)

ポリ塩化ビニルは業務用ラップで一番多く使用されている材質であり、収縮性が高く、密着性があるのが特長です。酸素透過度はポリ塩化ビニリデンに劣りますので、食材のにおい移りを避けたい場合には向いていませんが、価格的にはポリ塩化ビニリデンよりも安いので、一次的な保存用としてはオススメです。ポリ塩化ビニルの物性は以下の通りです。

ポリ塩化ビニルの物性

ポリメチルペンテン(PMP)

1990年代、塩素系ラップによるダイオキシンの発生が社会問題になり、非塩素系プラスチック素材の需要から商品化されたのがポリメチルペンテンです。

耐熱温度が180℃と高温であることが特長で、特に動物性油脂については他の材質よりもすぐれており、他の材質で破れることがあってもポリメチルペンテンは破れが確認されない場合もあります。

ウィークポイントとしては一方方向に裂けやすく、手でも簡単に切れてしまいます。ポリメチルペンテンの物性は、以下の通りです。

ポリメチルペンテンの物性

ポリエチレン(PE)

ポリエチレンには単層ポリエチレンとポリエチレン+ナイロン積層タイプがあります。単層ポリエチレンは添加物なしという面では環境面で安心感がありますが、下記項目で他の材質に機能面で劣っています。

  • 酸素透過度が高く、食品が酸化しやすい。
  • 臭気透過度が高く、ニオイ移りしやすい。
  • 密着度が低く、容器から剥がれやすい。(ひっつきにくい)

ポリエチレン+ナイロン積層タイプは単層ポリエチレンよりも酸素透過度と密着度や優れています。ポリエチレンの物性は下記の通りです。

ポリエチレンの物性

業務用ラップの選び方

業務用ラップは、材質によって特長が大きく変わるため、用途や目的に合わせて選ぶことが大切です。ここでは、業務用ラップを選ぶときに抑えるポイントである

  • 密閉性
  • 使いやすさ
  • サイズ
  • 安全性
  • フリージング

について、詳しく説明していきます。

密閉性

ラップの目的の一つとしてラップで密閉性を高めることで、包んだ器の汁もれがしにくいようにし、中の食材が保護できることが挙げられます。

また、ラップをした食材のニオイがもれて、他の食材にうつってしまい、他の食材の味を損ねてしまわないことも重要な要素です。そのような心配がある場合、密着性があり、酸素透過度が低いラップをおススメします。

オススメする材質は、

  • ポリ塩化ビニリデン
  • ポリエチレン+ナイロン積層

です。ポリ塩化ビニリデンには伸縮性がありませんので、多少伸ばして使いたい場合はポリエチンレン+ナイロン積層を選んで下さい。ポリエチテレン+ナイロン積層タイプには透明ブルーの色付きタイプもあります。

使いやすさ

業務用ラップはカッター刃の位置が下についている関係で、カットする際は上下に動かしてカットします。そのため、カットの仕方を誤るとラップ同士がひっついてしまうというアクシデントが発生します。特に長いサイズをカットする際にはあらかじめ端を引っ付けるなどの準備をしておくと良いでしょう。

カッター刃については家庭用は紙製、業務用は金属製が多いです。業務用は100m巻などの長尺が多いため、紙刃では使用途中で刃が弱くなり、カットしづらくなることを防ぐために金属製が採用されています。金刃の場合は、使用中により手指が傷つかないように注意することや、使用後にゴミとして処理する場合、分別をする必要があります。

サイズ

業務用ラップの場合、既製品であれば一定の幅と長さで作られております。
業務用ラップで多いサイズは、下記の通りです。

幅:15、20、30、45、60cm
長さ:50、100m

幅と長さ(巻きm数)には、手に持って使いやすいかどうかの観点から一定のルールがあり、幅が15~30cmまでが100m巻、45cm以上が50m巻となっています。

業務用ラップは、レストランや寿司屋など業務用の飲食店で使われることが多く、ラップの使用機会が多いので、家庭用ラップよりも巻数が長くなっています。巻数が短いと1本当たりの単価を安くすることができますが、交換する回数が増えたり、ゴミの発生も多くなります。

安全性

ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル樹脂には塩素素材が入っており、ゴミとして焼却しする際、300~500℃程度の低い温度で不完全燃焼させた場合、ダイオキシンが発生する恐れがあります。800℃以上で完全燃焼すれば発生の恐れはなく、現在では各自治体の焼却炉の性能が改善されたこともあり、ダイオキシンが発生することはありません。

単層ポリエチレン素材の以外のラップには添加物が含まれていますが、各ラップとも食品衛生法に基づく包装容器の規格基準をクリアしていますので、安心して使うことができます。ただし、各ラップには耐熱温度があり、耐熱温度以上に高熱になった場合、ラップが溶け出し、食品に混入する恐れがありますので、使うときは耐熱温度を必ず確認しましょう。

また、業務用ラップのカッター刃は耐久性を保つため、金刃が多く使われていますので、使い慣れないうちは金刃で手指を傷つけないよう注意が必要です。

フリージング

耐寒温度に関して言えば、ポリメチルペンテンは-30℃ですが、その他の材質ではおおむね-60℃まで耐寒性があります。家庭用冷蔵庫で食材をラップで包み冷凍することが可能で、解凍時にラップが食材にこびりつく心配もありません。

耐熱性も110℃以上ありますので、耐熱温度の範囲内で解凍する分には問題ありません。ポリメチルペンテンは耐冷温度は-30℃ですが、耐熱温度は180℃と他の材質よりも優れています。耐熱性を求める場合はポリメチルメンテンが良いでしょう。

温度比較

おすすめの業務用ラップ

ここでは特長別にオススメの業務用ラップを紹介していきます。

密閉性:ポリ塩化ビニリデン

家庭用ラップと言えばサランラップを連想される方も多いですが、業務用ラップも販売されております。密閉性の高さから食材の鮮度保持、他の食材へのニオイ移り防止に優れています。

使いやすさ&サイズ:ポリ塩化ビニル

伸縮性、密着度、耐寒、耐熱性など高いレベルで安定しています。価格的にもポリ塩化ビニリデンより安価ですので、使いやすさ重視ではポリ塩化ビニルがオススメです。 サイズバリエーションも豊富で、幅は15~60cmまで各サイズがあります。巻数も50m、100mがありますので、用途に合わせて最適なサイズを選ぶことができます。

安全性:ポリエチレン+ナイロン積層加工

非塩素系のラップです。多層構造になっているため、単層ポリエチレンよりも密着性が高く、ニオイうつりも防止できます。カラーは透明、透明ブルーがあり、特に透明ブルーは異物混入対策になるため安全性が高いです。

エコぴた

フリージング:単層ポリエチレン

冷凍に特化する場合は、耐寒温度は−70℃の単層ポリエチレンがオススメです。非塩素素材のため、環境に優しいのも特長です。ポリメチルペンテン以外であれば、−60℃まで耐寒温度がありますのでその他の材質でもフリージングとして使用することは十分に可能です。

耐熱性:ポリメチルペンテン

電子レンジ使用時に内容物の温度が高くなる可能性がある場合は、耐熱温度が180℃あるポリメチルペンテンのラップを使用しましょう。ラップが溶けてしまうリスクを下げることができます。その他の材質のラップでも電子レンジにかけることはできますが、材質ごとに耐熱温度が異なるので注意しましょう。

使用用途に適した業務用ラップを選ぼう

業務用ラップは強度があり、手軽にカットがしやすく、粘着性に優れていることが特長です。材質の種類はポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルペンテン、ポリエチレンがあり、材質ごとに物性が異なるため、密着性・使いやすさ・サイズ・安全性・フリージングを意識してラップを選ぶことが大切です。

選択に迷ったときは迷わず専門業者に相談してみましょう。プロステーションは業務用ラップを各種取り揃えており、食品包装資材に精通した専門スタッフが、お客様のご要望をお聞きし、最適なラップをご提案させて頂きます。お客様のご来店をスタッフ一同心よりお待ちしております。

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