全国で値上げラッシュが続いている
2022年より食品・雑貨・アパレルなど数多くの業界で値上げが相次ぎ、家計を圧迫しています。同時に値上げによって大きな打撃を受ける企業も数多く存在しています。
実際に2023年に入ってからも多くの商品が値上げされています。
なぜ、こんなにも値上げが続いているのでしょうか。
この記事ではなぜ値上げが起こっているのか、また食品業界、特に外食産業における値上げ対策についてご紹介いたします。
※2023年4月の内容になります。
どんな商品が、なぜ値上げしているのか
毎日、外食や食品、電気などの値上げに関するニュースが報道されています。
日常で当たり前のように値上げに関するニュースが流れ、何がどれだけ値上げしているか、複雑になっています。また、なぜこれほど値上げが発生しているのか、やきもきする人もいるでしょう。
そこで、この章ではどんな商品が、なぜ値上げしているのか紹介いたします。
燃料・電気
2021年9月以降、電気代やガソリンなどの燃料の値上げが続いています。
この値上げには、新型コロナウイルスによる世界的な経済の停滞のほかに、ウクライナ情勢や脱炭素に向けた取り組みは影響していると考えられています。
ロシアは天然ガス、石炭、石油などの化石燃料の輸出額で上位を占めており、アメリカEUが経済制裁を実施してロシアの輸出入が制限されて全体の流出量が減少していることが主な原因です。
また、世界的にも脱炭素社会が推進されることで、年々火力発電が縮小しているほか、特に中国での天然ガスへの切り替えが加速したことも原因であると考えられています。
電気代やガソリン代など、燃料の値上げは私達の日常生活に直結するほか、企業の商品製造や店舗運営に対しても大きな影響を与えます。
新型コロナウイルスやウクライナ情勢、脱炭素社会の実現などとさまざまな要因が重なっているので、今後も見通しが不透明になっています。
石油由来商品
衣料品やコスメ用品、プラスチック製品をはじめとする生活用品の値上げも相次いでいます。
これらの値上げに繋がる一番の要因は、原料となる石油の値上げが影響しています。
また、電気代の値上げによって、メーカー工場での商品製造や生産管理において必要な電力コスト増加に繋がります。また、商品の輸送にはガソリンなどのエネルギーが必要となり、輸送コストも高騰していることが主な原因として挙げられます。
食品
小麦、加工食品、油脂、乳製品などほとんどの食品が値上げ対象となっています。
その背景はロシアとウクライナは穀物が多く獲れる穀物大国であると言われています。
両国からの輸出が激減したことによって、世界中で調達が争奪戦となる事で物価高騰に繋がっていると考えられています。
日本は国内自給率が30%台と大半を輸入に頼っているため、私達の食料だけでなく家畜用の飼料まで値上げの影響を受け、多くの食材が値上げの影響を受けています。
そのため、原料に穀物を使用している小麦製品だけでなく、穀物を飼料として使っている精肉、それらを使用している加工食品にまで値上げが広がってしまっています。
食品包装資材の見直しで出来る値上げ対策
食材や光熱費を削減することは、品質に影響が出るため中々難しいですが、これまで使用していた包装資材を見直すことでコスト削減に貢献することができます。
この章では包装資材の見直しに焦点を当てて、コスト削減の方法をご紹介いたします。
低価格容器
容器自体を低価格の商品に切り替えることで、資材購入のコストを抑えることができます。
YS丼シリーズ
1枚あたり
本体:16.04円~25.64円(税別)
蓋 :9.64 円~17.74円 (税別)
※サイズによって価格に変動がございます。
※2023年4月時の価格です。
丼ぶりはおかずとご飯を1つの容器で販売できるメリットがあります。
また、丼物だけでなく、パスタや麺類など幅広いメニューに容器を流用させることができます。
特にYS丼は、PP発泡素材を使用しているので耐熱性が高く、軽量であることが特長です。
手で持っても熱が伝わりにくいので、ホットメニューにも安心して使用していただくことができます。白・黒の2色展開で、3つのサイズ展開があるのでさまざまなメニューに相性抜群です。
低価格帯弁当容器
弁当容器 CY-2-1 黒 本体・蓋セット
1枚あたり:33.18円(税別)
※本体・蓋セットでの価格です。
※サイズや形状によって価格に変動がございます。
※2023年4月時の価格です。
ワンコイン弁当や低価格のお弁当にも相性抜群の低価格弁当容器があります。
嵌合蓋タイプ・のせ蓋タイプなど、さまざまな形状があるので、メニューに応じて容器を使い分けることができます。
容器スタイルでは、激安弁当容器特集ページがあり、幅広いタイプの弁当容器から選ぶことができます。また、合わせて使用するのに欠かせない箸や輪ゴム、テープ・弁当袋なども合わせて選ぶことができます。
蓋・本体一体型容器(クラムシェル型容器)
1枚あたり:19.96円(税別)
※本体・蓋セットでの価格です。
※サイズや形状によって価格に変動がございます。
※2023年4月時の価格です。
蓋と本体が一体型となった容器は、蓋のコストを削減できると点でメリットがあります。
さらにワンタッチで蓋を閉められるので作業効率が向上し、人件費削減にも繋がります。
また、蓋と本体が一体で保管できるのでバックヤードで省スペースに保管することも可能です。
包装資材の見直し
包材資材を見直すこともコスト削減に繋がります。
例えば、真空包装袋で商品を真空パックすることで、容器やトレーを削減することができます。また、容器の蓋をトップシールに変更することで、汁漏れを軽減しながら蓋のコストを削減することができます。
その他にも、容器メーカーも容器の薄肉化として、従来よりも薄型の容器の開発などに力を入れております。店舗でも内容物に合わせて容器のサイズを小さくすることで、簡単に薄肉化に取り組むことができます。
このように、パッケージを見直すことで、手軽にコスト削減に取り組むことができます。
値上げに左右されにくいエコ資材への切り替え
値上げ対策として、エコ資材へ切り替えることも有効な手段の一つです。
プラスチックに比べると元のコストが高いため、全体的なコストは多くなってしまいますが、資材の切り替えと共に「環境にやさしい」という付加価値を与えることができます。また、エコ容器のナチュラル感より、商品をよりおしゃれで写真映えしやすくなるメリットもあります。
これらの取り組みで商品価値を高めて売価を上げることで、値上げの影響を軽減させられます。
近年は消費者の環境問題に対する意識やエシカル消費も高まっているため、エコ資材に切り替えることで環境への取り組みが評価され、企業イメージのアップにも繋がります。
客離れを防ぎながら値上げを行うには
コスト削減による価格の維持だけでは企業を存続させるうえでは大きなリスクが伴うため、値上げが避けられないでしょう。
そこで、客離れを防ぎながら値上げを行う方法についてご紹介します。
付加価値を付けることで商品価値を高める
ただ値上げを遂行するだけではなく、商品価値を高めることでお客様に値上げをより受け入れてもらいやすくなります。その例として、容器を見直すことが挙げられます。
店頭に並んでいるとき、透明プラスチックの容器から色や柄付きの容器に切り替えるだけで商品価値が一気に高まり、お客様に値上げ分の付加価値を感じてもらうことができます。
例として、容器に黒やゴールドを入れることで、通常のパッケージよりも高級感やこだわりを演出する効果があります。また容器の形状によっては、商品をボリューミーに見せる効果もあり、お得感を演出することができます。
また、食材に対するこだわりを示したシールを貼り付けることやPOPで表現する、値上げと共に増量を行うことで、お得感やこだわりが伝わり、値上げを受け入れてもらいやすくなります。
新しいメニューやサービスを展開する
定期的に期間限定メニューや新メニューを出すことでお客様の意識を値上げ以外の方面に分散させることができ、値上げに対するマイナスイメージを軽減させることができます。
また、ポイントカード制度を導入することでユーザーにお得感を感じさせるだけでなく、リピーターを増やすメリットもあるため、有効な手段です。
すべてのメニューを値上げしない
すべてのメニューを値上げしてしまうと、お客様がより割高感を感じてしまう要因となり、客離れに繋がってしまいます。そのため、値上げをする商品を一部にとどめるなど、販売商品全てを値上げしないように心がけましょう。
また、可能であれば一部商品を値下げすることで、お客様がお得感を感じることができ、値上げに対するマイナスイメージを払拭させることができます。
食にまつわるお悩みはぜひ折兼にご相談ください
折兼では、1,000社以上の仕入先、20万アイテムを超える商品を取り揃えています。
幅広い商品の中から、お客様のお悩みやご要望に合わせて商品を提案することができます。
また、機械化による省人化のお悩みもワンストップで解決できます。
包装資材の見直し、食にまつわるお悩みはぜひ折兼にご相談ください。
身近な対策で値上げを乗り切ろう
ウクライナ情勢や気候、環境問題によるさまざまな影響により、食品、光熱費、包装資材において今後も値上げが続いていくことが予想されます。しかし、店舗経営においては工夫次第で値上げの影響を軽減させたり、客離れを防ぎながら値上げを遂行することも可能です。
身近なところからできる対策に取り組むことで値上げによるリスクを軽減し、値上げを乗り切りましょう。