表示回数:60564

地球のことを考える研究所

この記事の研究テーマ

  • 衛生
  • エコ
  • 機械
  • フィルム
  • 店舗備品
  • パックスタイル
  • 容器・消耗品
  • その他

たわしには様々な種類がある!用途別に選び方を解説

2020.09.01

様々な種類がある「たわし」を、用途にあわせて選びたい

食器やフライパン、鍋を洗う時に欠かせないものがたわしです。たわしには様々な素材があり、代表的なものとしてスポンジ、ナイロン、金属(ステンレス、鉄)、パーム、メラミンなどがあります。なぜこのような種類があるのでしょうか。それは仕様用途によって適したたわしがあるからです。例えば、食器を洗うにしても、汚れの具合によって使うたわしも違ってきますし、食器の素材によっても使うたわしを変える必要があります。どのような時、どのようなたわしを使ったら良いかわかりやすくご紹介します。

用途による「たわし」の選び方

たわしの目的は汚れをしっかり落とすことです。そのため、用途に合ったたわしを選ぶ必要があります。例えば、ひとくくり食器といってもプラ、陶器、漆器、金属、木など様々な素材の食器があります。そのため陶器や金属に使えても、漆器に使うと傷ついてしまう場合もあります。コゲ汚れの強いステンレス鍋に使う際には、コゲ汚れを削り落とすことができるたわしが適しています。また、使い続けることで、たわし自体がすり減り、一部が剥がれる事があります。そのため異物混入の危険性を考慮に入れて選ぶことも重要です。

フライパンや鍋のこびりついた汚れには?

フライパンや鍋にこびりついた汚れには金属、ナイロン、パームなどのたわしをおすすめします。

①金属たわし
 ◎:汚れを落とす力は強力
 ×:テフロンやフッ素加工を傷つけてしまう

金属たわし(ステンレスたわし)

②ナイロンたわし
 〇:頑固な汚れ
 ×:テフロンやフッ素加工を傷をつけてしまう可能性がある

ナイロンたわし

③パームたわし
 〇:汚れ落としに強い、天然素材
 ×:たわし内にかすが残る

パームたわし

素材によってメリット、デメリットがありますので、汚れの具合やフライパン、鍋の素材に応じてたわしを選択することが大切です。

水回りは?

キッチンや洗面台、お風呂、トイレなどの水回りにはメラミンスポンジをおすすめします。水回りには水垢汚れがつきものです。水垢とは水道に含まれるミネラルだけが残り、積み重なってできたものです。メラミンスポンジとはメラミンフォームと呼ばれる特殊な素材からできた白い弾力のあるスポンジであり、硬く細い網目が汚れにからまることで汚れを剥がしとります。硬くてツルツルした素材の汚れを落とすのに適しており、水回りには光沢のないステンレスのような金属、鏡、ガラス、タイルなどが多いことからメラミンスポンジをおすすめする理由です。ただし鏡やガラスの表面にくもり防止などの特殊コーティングがされている場合は、コーティングが剥がれてしまう可能性があるため注意が必要です。

メラミンスポンジ

とにかく何にでも使えるたわしが欲しいなら?

オールマイティに使いたい場合はスポンジとナイロンの2層たわしやパームたわしをおすすめします。スポンジとナイロンの2層たわしはそれぞれの特徴をいかすことができ、泡立ちが良く、食器を傷つけることがありません。頑固な汚れはナイロン部分で擦り落とすことができます。従来、ナイロン部分に研磨粒子がを含ませた素材が一般的でしたが、研磨粒子を含まないナイロンも販売されるようになりました。パームたわしは掻き出す、こすりとる点で優れています。そのため細い目、溝の多いもの、金属の刃物、鉄製品、陶器類の洗浄に適しています。さらにまな板、タイルまで幅広く使えます。ただし繊維に強度があるので傷つきやすい素材には不向きです。

ナイロンたわし
パームたわし

たわしの種類別メリット・デメリットと商品紹介

たわしには種類別にそれぞれメリット、デメリットがあります。ここでは、種類別にごく簡単でありますが、メリット、デメリットを紹介します。

①スポンジたわし
◎:食器を傷つけにくい
×:頑固な汚れに弱い

②ナイロンたわし
〇:頑固な汚れ、水に浮く
△:素材によって傷をつけてしまう

③金属たわし
◎:頑固な汚れ
×:傷つけやすい、水に沈む

④パームたわし
◎:天然素材
×:素材によっては傷をつけてしまう

⑤メラミンスポンジ
◎:水だけで落ちる
×:カスがでる

上記のメリット、デメリットはごく簡単でありますので、使い方によってメリットがデメリットになったり、その反対もあります。以下の章では種類別の特徴や商品の紹介など詳しく紹介します。

1.スポンジたわし

スポンジたわし

一般的な家庭や業務用で、最も多く使われているのがスポンジたわしです。スポンジたわしはスポンジとナイロンを貼り合わせたものです。スポンジだけのものはスポンジ、ナイロンだけの場合はナイロンたわしと呼びます。スポンジは表面を平らにしたものとデコボコした凹凸があるものがあります。表面が平らよりもデコボコの凹凸があると泡立ちが良くなり、汚れが落ちやすくなります。ナイロンは研磨粒子入りと無しがあります。研磨粒子入りはコゲや頑固な汚れを削りとりますが、食器を傷つける可能性があります。研磨粒子無しは表面の汚れだけを落とすので傷がつきにくくなります。

スポンジたわしのメリット

スポンジたわしの一番のメリットは使いやすさです。通常の食器や鍋の汚れであればスポンジたわしで1個でまかなえます。実際、家庭用としてスポンジたわししか置いていない場合もあります。傷つけたくない漆器やガラスなどはスポンジ部分で擦り、焦げつきなど比較的頑固な汚れはナイロン部分で落とすことができます。また、スポンジは洗剤の泡立つ力を高める効果があるため、より汚れを落としやすくします。形状としてスポンジ部分が大きいことが特徴なので全体的にやわやかく、洗浄する場所によって変形させて使うことができます。

スポンジたわしのデメリット

スポンジたわしを使う上で注意点があります。それは主に3つです。

①風通しのよいところで乾燥させること
スポンジたわしを使ったあとは水気を絞り、なるべく空気に触れるように乾燥させましょう。濡れたままだと菌が増殖したり、劣化が早まります。

②漂白剤や煮沸消毒を避けること
漂白剤に浸してしまうと劣化が進みます。また、スポンジの耐熱温度が約90度なので、煮沸消毒で100度以上になると劣化が進みます。

③形状変化した場合は早めに交換すること
スポンジの汚れや変色、ナイロン部分に毛玉や手羽立ちがある場合、泡立ちが悪くなり、汚れを落とすのに時間がかかります。

商品紹介「キクロン」

キクロン

スポンジたわしの代表格としてはキクロン株式会社の「キクロンA」があります。キクロンAは1960年に誕生した世界初の洗う、磨くを兼ね備えたスポンジたわしです。スポンジ部分はコシがあり、泡立ちにすぐれ、耐久性は抜群です。ナイロン部分は研磨粒子入ナイロン不織布なので研磨力があり、こちらも耐久性は抜群です。これらを合わせる接着技法はキクロン社独自の技術を駆使しています。累計販売数は7億4,000万個を突破しており、スポンジたわしとしてはダントツの販売数を誇っています。キクロンAの凄さは、飲食業のプロたちが色々を試してみた結果、最終的にキクロンAに戻ってくることから感じられるでしょう。

2.ナイロンたわし

ナイロンたわしとは石油が原料の化学繊維で、強い耐久力と伸縮性を持っており、研磨粒子を含ませたものが多いです。手触りは硬くてゴワゴワしており、表面のデコボコと研磨粒子で削り取ることで、頑固な汚れやコゲを落とします。具体的には鉄製のフライパンや金属ナベにこびりついた頑固な汚れに適しています。ただし、研磨粒子入のナイロンたわしでガラスやプラスチックを洗うと傷をつけてしまいます。この問題を防ぐのに、洗浄力は劣ってしまいますが、研磨粒子が入っていないナイロンたわしがおすすめです。平ぺったい長方形型や、石鹸のような四角なもの、湾曲な形状のものなど、使用用途に適した形状があります。

ナイロンたわしのメリット

頑固な汚れやコゲ落としに適したナイロンたわしですが、色々な形状にして使えるというメリットがあります。柔軟性があり、例えばフライヤーのローラー部分でも、ローラーの中まで入ることで、全体の汚れを落とすことができます。さらにカットすることも出来るので細かいところまで届きます。また、ナイロン素材は水に浮くため、ナイロンに剥がれがあっても、すすげば水と一緒に流れ、異物混入の可能性が少なくなります。異物混入によるクレームが事業の存続危機にもつながることもありますので、ナイロンたわしを使うメリットは大いにあります。

ナイロンたわしのデメリット

ナイロンたわしは、頑固な汚れやコゲを落とすことに適している反面、ガラスやプラスチック素材、ステンレス製のシンクに使うとキズを付けてしまいます。研磨粒子の入っていないナイロンたわしであればキズがつかない場合もありますが、使い慣れていない限り、研磨粒子の有無を確認する事は出来ません。そのため購入前に注意事項や販売業者に確認することが重要です。研磨粒子入のナイロンたわしを使う場合は研磨粒子の量によりますが、鉄などの丈夫な金属限定にするか、スポンジたわしとの使い分けが望ましいでしょう。また、削り落としの強度で言えば、金属たわしには及ばないことがあります。

商品紹介「ナイロンたわし」

がんこたわし

数あるナイロンたわしの中で、ここではスリーエムジャパン株式会社の「がんこたわし」をご紹介します。

がんこたわしの特長は、

①たわし破片による異物混入リスクが低い
 ちぎれにくく、ちぎれても水でサッと流せて安心です。

②合成繊維だからさびず、型崩れもしません
 丈夫なナイロン/ポリエチレン、不織布製なので耐久性に優れ、長持ちします。

③水切れが良く乾きやすい
 3次元オープンメッシュ構造で水切れも乾きが早いです。

また、がんこたわしのシリーズには鍋釜用、荒目、厨房用、異物対策用といったものや傷つきにくくい「パープル・パワーパッド」という商品もあります。
異物混入リスクを避けたい飲食店ではがんこたわしが圧倒的に使われています。

3.金属たわし

金属たわしとは鉄やステンレスなどを4mm程度の幅の細長い線に加工し、丸めたものです。対象物の表面に付いた汚れを削り落とす仕組みで、主に金属製品のコゲやサビを落とすために使います。非常に洗浄力が高いので、頑固なこびり付きにも使えます。用途によって重さや大きさが分けられています。小物や特殊用途には小型の10~20g、家庭用の30~50g、業務用の50~100gと各種あります。なお、一般的な金属線の太さは0.16mmですが、ものにより0.13mm~0.18mmの幅があります。錆にくいためステンレステンレス製の金属たわしが多く使わています。

金属たわしのメリット

金属たわしは、たわしの中で圧倒的な洗浄力があります。素材が金属で、対象物は金属たわしと同等もしくはやわらかいので、金属の力で削り取ります。頑固なこげつきや錆を早く確実に落とすには金属たわしが最適です。また、油汚れにも強いのもメリットです。例えば、油汚れを洗浄する際、普通のスポンジは油の成分が付着してしまい、ヌルヌルして汚れを落とさなくなってしまいます。その点、金属たわしは4mmほどの金属を糸のように巻いてあるので、さっと水をあてれば汚れが流れ落ちます。早く確実に汚れを取りたい場合は、金属たわしをおすすめします。

金属たわしのデメリット

金属たわしは、汚れ落としに強い反面、対象物を傷つけやすいデメリットがあります。金属よりやわらかい素材のものならば必ず傷がつきます。さらに最大のデメリットは異物混入の心配があることです。金属は水に沈む素材なので、洗浄後に水ですすぐ際、最後まで水を流さないと鍋などの対象物の底面に剥がれた金属片が残ってしまうことがあります。金属片が残ったことを知らずに新たな料理を作り、お客様へ提供した場合、クレームに繋がるだけでなく、金属片混入を知らずに食したお客様の身体に悪影響を及ぼす恐れがあります。もしそのようなことが発生したら事業存続にも大きな影響が発生します。金属たわしを使う際は、異物混入に最大限の注意が必要です。

商品紹介「ステンレスたわし」

ステンレスたわし

金属たわしで代表的な素材はステンレスたわしです。英語では「STAINLESS STEEL」と書きます。

STAIN=錆
LESS =ない
STEEL=鋼鉄

つまり、「錆びない鉄」という意味を持っています。ステンレスが必ずしも錆びないわけではありませんが、非常に錆びにくい金属であるため、金属たわしの中ではステンレスが汎用されており、頑固な汚れやコゲ、サビ落しに使います。ステンレス線をローラーでつぶし、カールをかけることで丸まり、立体的な球体の形状にになっています。重さは10g~100g、特に業務用は50g~100gがよく使われます。破片が食品に混入してクレームとなる事例が多かったため、現在、食品工場で使われることは減りましたが、飲食店では今でも使われています。

商品紹介「ボンスター」

ボンスター

ボンスター株式会社の「ボンスター」は鉄製たわしの代表格です。ステンレスたわしと違い、約0.025mmほどの髪の毛よりも細い特殊な鋼でできているため、柔らかく扱いやすいのが特徴です。主に、鉄製フライパン、鉄器などのコゲや汚れ落としに適しています。素材が鉄なので、テフロン加工が施されたフッ素樹脂加工品、ガラス、プラスチック、アルミ、木などの素材には使えません。使う時は適当なサイズに切り、水に濡らしてやさしくなでるような力加減でこすります。また、鉄素材ということから水に濡らしたまま放置すると錆が発生します。そのため、一度使ったボンスターは繰り返し使わず、捨てるようにして下さい。ボンスターの中には予め洗剤が付いたものもあります。

【番外編】ガスレンジブラシ

ガスレンジブラシは、主にガスレンジトップやゴトク(フライパンや鍋などを置くための台)の汚れを落とすのに向いています。一般的なガスレンジブラシは歯ブラシのような形状をしており、ブラシ部分の片面は金属ブラシ、反対側にナイロンブラシがセットになっています。レンジトップについたふきこぼれ汚れはナイロンブラシ、ゴトクについた焼きつきやこげ汚れは金属ブラシでこすり取ります。歯ブラシ型の柄に少し角度がついていたり、ブラシに角度があるので、曲がった対象物でもこすりやすくなっています。頑固なこげ付きにはとても威力を発揮する分、取り扱いを間違えると対象分をキズつけてしまったり、誤って手指のケガにつながりますので注意が必要です。

商品紹介「ガスレンジブラシ」

ガスレンジブラシ商品を2つご紹介します。
1つ目はアズマ工業株式会社の『KK708Gガスレンジブラシ』です。

ガスレンジブラシ

この商品は真鍮製ブラシ・ナイロン製ブラシ・ピンが1本になっています。
①真鍮製ブラシ  :こげなどのひどい汚れ
②ナイロン製ブラシ:ガスレンジ全体
③ピン      :火が出る穴などの細かいところ
上記のように、それぞれに適した役割があります。

2つ目は株式会社アイセンの『KBA03ガスレンジブラシ』です。

アイセン|ガスレンジブラシ

この商品はアズマ工業社のガスレンジと違い、金属製ブラシ・ナイロン製ブラシ・スクレーパーがセットになっており、ピンが無いかわりにスクレーパーが付いています。スクレーパーはレンジトップのこびりつきを削り取ります。

4.パームたわし

パームたわしとは、ヤシの繊維(パーム)を素材としたたわしのことを言います。ヤシの繊維をねじった針金に挟んで固定し、毛先が揃うように卵円形に成型した形状をしています。パームたわしはいわゆる亀の子たわしのようなものです。ヤシの繊維は硬く、対象物を傷つけやすいため、主に金属製品や陶器などの汚れ落としに使います。また温泉施設で岩風呂やタイルを清掃する場合や、小型で柄付きのものは布製の靴を水洗いするために使うこともあります。

パームたわしのメリット

パームたわしはヤシの繊維を素材としており、適度な硬さがあり、繊維の頭部分で掻き出す、こすり取るなど細い目、溝の多いもの、金属の刃物、鉄製品、木製品、陶器などの洗浄に向いています。ザルの目に入り込んでしまった汚れをしっかりと落とすことができます。例えば、野菜を洗う時に使うと、土と一緒に野菜の薄皮も削ぎ落とすことができます。

①鉄製フライパンを洗いたい
②ザルなどのキッチンツールを洗いたい
③根野菜の土や薄皮を落としたい

上記のような使い方をする方にパームたわしはピッタリです。また、水に浮きますので、破片が出た場合でも、すすぎの際には対象物の底面に残ることがなく、異物混入の恐れも少ないのがメリットです。

パームたわしのデメリット

パールたわしのデメリットは、素材としての適度な硬さがあることからガラス、漆器、プラスチックなど傷つきやすい素材には不向きです。使い込むうちに繊維が折れたり、剥がれて異物混入の恐れがあります。繊維内に洗いかすが残ってしまうことがあるため、使った後は念入りにすすぐ必要があります。またパーム自体は天然素材で且つ、日本産のパームはほぼ無いため輸入に頼らざるを得ません。そのため、原産国の事情により原料が手に入らない、海外での製造が追い付かず製品が輸入出来ないというリスクがあります。また手作業での工程があり、将来的に生産者の減少よる供給不安や価格の高騰のリスクもあります。

商品紹介「亀の子」

亀の子たわし

パームたわしの代表格は何といっても亀の子たわしです。

亀の子たわしは株式会社亀の子束子西尾商店の登録商標でありますので、一言でいえば商品名です。しかし、パームたわし=亀の子たわしと大多数の方が思っていることでしょう。亀の子たわしは、100年以上前に創業者の西尾正左衛門氏が開発しました。形が亀に似ていることから亀の子と命名されたようです。大きさもキーホルダーサイズの小さいものから業務用で使える大きいものまで4つのサイズあります。他社にも亀の子たわしと同じ形状のもので価格が安いパームたわしもありますが、使いやすいということで亀の子たわしを要望する飲食店は多いです。飲食店のプロは、価格よりも品質を選ぶ方が多いということでしょう。

【番外編】メラミンスポンジ

メラミンスポンジとは、メラミンフォームと呼ばれる材質でできた白くて弾力のある研磨スポンジで、いわゆる消しゴムのスポンジ版です。見た目はやわわかなスポンジですが、メラミン樹脂はかなり硬く、さらに細い網目に汚れがからまることで剥がしとります。メラミンスポンジで落とすことが出来るものは水垢汚れ、油汚れ、土汚れ、黄ばみ、黒ずみなどです。使えるのは光沢のないステンレスなどの金属、鏡、ガラス、タイルなど硬くてつるつるした材質です。飲食店では光沢のないステンレスシンクや食器についた黄ばみや水回りの洗浄に効果を発揮します。また硬くてつるつるした素材ではありませんが、網戸の掃除にも使えます。

メラミンスポンジのメリット

メラミンスポンジのメリットは洗剤がいらない、水回りに向いていることです。使い方は簡単で、水に湿らせて汚れをこするだけで、表面の硬く細い網目が汚れを削り落してくれるので、お子様から年配の方、誰でも汚れを落とすことが出来ます。しかも二度拭きは不要なので、洗浄のスピードアップになります。また、メラミンスポンジは好みのサイズに切って使うことができます。広い範囲を掃除するときは大きめで、頑固な汚れには力が入る大きさで使えます。

メラミンスポンジのデメリット

メラミンスポンジのデメリットは、使っていくとカスが出て減っていくことです。使い方が荒いとカスがボロボロになって出てきます。また、メラミンスポンジが使えない材質もあります。

  • 木材やプラスチックなどのやわらかい素材
  • 汚れ防止、くもり止めなどのコーティングされたもの
  • 光沢のあるステンレス

例えば漆器、光沢のあるステンレスシンク、特殊コーティングされたガラス、フローリング、木製の家具などが挙げられます。メラミン樹脂が対象物にからまり剥がしとるので、これらに使うと素材そのものを傷つけてしまうことがあります。使ってよいのかわからない時は、最初に目立たない部分をこすってキズがつかないかテストをすると良いでしょう。

商品紹介「激落ちくん」

激落ちくん

メラミンスポンジの代表格といえば「激落ちくん」です。激落ちくんはレック株式会社の商品で、1999年に水だけで落ちる、洗剤いらずの魔法のスポンジとして誕生しました。激落ちくんという名前のシリーズで色々なサイズがあります。

・引き出しにおさまる小サイズタイプ
・使いやすいサイズに初めからカットされているタイプ
・バスルームなど大きなスペースの掃除に便利な大判タイプ
・たっぷり使える増量タイプ

激落ちくんは、お好きなサイズにカットして使えますので、いろいろな対象物で使いたい場合は大判タイプをおすすめします。また機能追加商品として、しつこい油汚れ用に激落ちくんセスキ炭酸ソーダ、頑固な水垢汚れに激落ちくんクエン酸があります。

飲食店にとって重要なキッチンは清潔に整えよう

飲食店を運営する中で、特に注意をしなければならないことは食中毒、異物混入のクレームです。洗浄が適切でないがために食中毒を起こしてしまったり、たわしの破片が料理に混入してしまうことは絶対に避けなければいけません。万が一、異物混入が発生したら、行政による処分やお客様への補償問題、店舗の信用失墜となり、事業存続が危ぶまれます。これらを防止する一つとして、適切にたわしの選択を行うことが大切です。今回はたわしの選び方や素材によるメリット、デメリットをご紹介しました。飲食店にとって重要なキッチンを清潔に整えるために、たわしも適切に選びましょう。

この記事をシェアする

Related Post

関連記事

Theme Index

研究テーマ一覧

記事一覧へ戻る