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レジ袋が有料化になったのはなぜ?日本のプラスチック廃棄量やメリット・デメリットについて

2021.07.02

レジ袋有料化から1年が経過

レジ袋が有料化されて、1年以上が経ちました。エコバッグを使う方も多く見かけるようになり、世の中も今の状態に慣れてきたのでしょう。
とはいえ、有料のレジ袋を使う方も多く、店側としては「お客様にはレジ袋を無料で提供したい」という希望もあるのではないでしょうか?
そのような方に向けて、本記事ではレジ袋有料化の背景や理由を解説し、無料で配布できるレジ袋も紹介します。

レジ袋はなぜ有料化に?

この章では、レジ袋が有料になった背景や理由を紹介します。

レジ袋有料化の背景

レジ袋は、全国で2020年7月1日に有料化されました。2020年以前にも、19県のスーパー・コンビニエンスストアなどでは有料化されていましたが、全国的に有料化が義務付けられたことにより、対象の業種では現在レジ袋1枚あたり2~5円ほどで提供されています。

レジ袋の有料化が定められた背景には環境問題があります。レジ袋の材料であるプラスチックが、環境悪化の原因の一つになっているのです。
特に問題視されている海洋プラスチックは、環境汚染を引き起こし、海の生態系を壊すこともあります。その他、人体にも悪影響をおよぼすといわれており、早急な対応が求められています。そのため、取り組むべき問題として世界共通で認識しており、さまざまな会合や会議で議論されています。

2018年には主要国首脳会議(G7)で、プラスチックごみがおよぼす各国の海洋汚染問題への対策を集約した「海洋プラスチック憲章」が採択されました。そして、翌年のG20大阪・サミットでは、2050年までに追加的汚染をゼロにするための目標「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」が共有されています。

こうした流れを受け、日本も国際社会に後れをとらないよう取り組みが強化されています。その取り組みの一つとして始まったのが、レジ袋の有料化です。これによって、脱プラスチックへの姿勢を示そうとしています。

有料化の対象にならないレジ袋

すべてのレジ袋が有料化されているわけではありません。
現状、持ち手付きのプラスチック製買い物袋が対象で、以下の袋であれば対象外です。

  • 紙袋
  • 布袋
  • 持ち手のないプラスチック袋
  • 繰り返し使用できる、厚さ50マイクロメートル以上のもの
  • 海洋生分解性プラスチックの配合率100%のもの
    (微生物が海で分解できるため)
  • バイオマス素材の配合率が25%以上のもの
    (焼却処分後に大気中の二酸化炭素量が増えず、温暖化対策になるため)

国内外のプラスチック廃棄量

レジ袋の有料化は環境悪化への懸念によるものと説明しました。つまり、それだけ多くの廃棄がされていたということです。
これまで、日本ではどれほどの廃棄がされていたのでしょうか。世界と比較しながら見ていきましょう。

日本におけるプラスチック廃棄量

2013年における日本のプラスチック廃棄量は、年間9.4百万トンです。これは全廃棄物(431百万トン)の、約2%に相当します。
2018年6月にUNEP(国連環境計画)が発表した報告書『シングルユースプラスチック』によると、日本のプラスチックごみ廃棄量は、一人あたり32キログラムに相当するとされています。これはアメリカに次いで世界で2番目に多い量です。
さらに同報告書では、2014年の国・地域別のプラスチックごみ総合量ランキングで、1位中国、2位EU諸国、3位アメリカ、4位インド、そして日本は第5位という結果も示されています。

世界におけるプラスチック廃棄量

世界規模で見ると、1950年以降に生産されたプラスチックは83億トンを超え、ごみとして廃棄された量は63億トンとなっています。
回収後のプラスチックごみのうち、79%が埋め立てられるか海に投棄されており、リサイクルされた割合はわずか9%です。
このままでは、2050年までに埋め立てや自然投棄によって処理されるプラスチックは120億トン以上となるといわれています。

レジ袋有料化のメリット・デメリット

レジ袋の有料化には、メリットとデメリットがありますので、それぞれ見ていきましょう。

有料化のメリット

● ゴミの廃棄量が減る
日本では、年間約300億枚のレジ袋が消費されているといわれており、乳幼児を除いて一人につき年間300枚使用していることになります。有料化によってこの消費量を抑制できれば、同時に廃棄量の削減にもつながります。

● 地球温暖化の原因となるCO2の排出量が減る
レジ袋の製造および廃棄では、地球温暖化の原因となるCO2(二酸化炭素)を発生します。そのため、レジ袋の使用抑制によりCO2の排出量も削減できます。

● レジ袋の原料となる原油の使用量が削減できる
日本で年間消費しているレジ袋約300億枚分を製造するには、約50~60万キロリットルの原油が必要です。レジ袋の消費量を削減できれば、この原油使用量も抑えることができます。

有料化のデメリット

● エコバッグの環境負荷
エコバッグは、プラスチック由来のものが少なくありません。実際のところ、買い物の回数が50回未満の状態でエコバッグを廃棄した場合には、レジ袋を廃棄したときよりも環境負荷が大きいと発表している調査レポートもあります。
エコバッグもうまく使わなければ、かえって環境に良くない状態になりかねないのです。

● プラスチック製ごみ袋の購入
レジ袋を使っていないとしても、家庭ごみを捨てるためにプラスチック製のごみ袋を購入して使っている家庭も少なくありません。結果的に消費量が有料化前後で変わらなければ、プラスチック削減につながりません。

● レジ袋削減による影響の少なさ
全廃棄プラスチック量から見れば、レジ袋が占める割合は少ないものです。そのため、レジ袋有料化により消費量を減らしても、環境への影響はそれほど大きくありません。

こうして見ると、レジ袋有料化はプラスチックごみの大幅な削減というよりも、人々の生活行動を見直す機会となる取り組みだといえます。この取り組みだけで大幅な改善は期待できませんので、あくまで気候変動や海洋汚染を解決する「第一歩」ととらえるべきでしょう。

オススメの環境に優しいレジ袋を紹介

レジ袋は全てが有料化対象ではなく、環境に優しいものであれば対象外です。何度も繰り返し使えるタイプであれば製造量を抑えられるので、環境に配慮した取り組みのアピールができます。
そこで、この章では環境に優しいオススメのレジ袋を紹介していきます。

バイオマスレジ袋30 M 乳白

バイオマスを30%配合し、有料化対象外のレジ袋(バイオマス素材の配合率25%以上で有料化対象外)です。S~LLまで4サイズ展開しています。125ミリメートルのマチがあることも特徴的です。

バイオマス ロール 手提げ 袋 乳白

コンパクトに収納できるロール状のレジ袋です。1ロールで30枚のレジ袋が使用でき、形状は強度のある丸底タイプとなっています。こちらもバイオマスを30%配合しており、有料化対象外です。

PS リユースレジ袋

バイオマス配合ではありませんが、厚さが0.023ミリメートルと通常より厚く、何度も繰り返して使いやすいレジ袋です。マチのある3L相当のサイズなので、商品をたっぷり入れられます。

袋の購入も折兼でご検討下さい

株式会社折兼は、環境に優しいレジ袋や紙袋はもちろん、ゴミ袋や惣菜を入れる袋、風呂敷など、食品関連の袋を多種多様取り揃えています。
弊社が運営する食品包装資材専門ショッピングサイト「容器スタイル」では、少量での購入もできます。

環境に優しいレジ袋を取り入れてみませんか

レジ袋が有料化されていますが、テイクアウトのニーズも増えているため、お客様の利便性だけでなく環境にも配慮した袋を選択することが大切です。
バイオマス素材など、有料化対象外のものを使えば環境負荷を減らせるうえに、常に新しい袋をお客様に無料で提供できるため、衛生面でも安心です。また、必要に応じて繰り返し使えるタイプも取り入れてみるとよいでしょう。
環境に優しいレジ袋で、お客様の快適さを維持しつつ環境配慮を目指しましょう。

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