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ピロー包装機の種類を解説|縦型と横型の違いとは?

2020.07.01

ピロー包装機の種類について解説

食品包装の目的は食品をおいしく安全に包むことです。対面販売で量り売りをしていた時代では、食品包装は持ち運ぶための入れ物でしたが、技術が進んだ現在では食品包装は商品の顔となっています。包装(パッケージ)が商品の価値を高め、売れる商品をつくると言っても過言ではありません。

数ある食品包装の中でもピロー包装は一般的な包装方法で、使用される包装機は1930年代にアメリカで開発され、日本国内においてもインスタントラーメンと共に開発が始まり、50年以上の歴史があります。

この記事ではピロー包装とは何か、ピロー包装で使われる機械の種類について解説していきます。

ピロー包装とは

ピロー包装とは、一枚のフィルムを背中合わせでシールして筒状にし、指定の長さで底部をシールして切断した形状に包装する方法です。この包装形態は包装する製品の形状や長さに左右されにくく、トレーを使わずに高速で密封包装ができるため、大量生産が必要な食品や薬の包装用として最も普及しています。

枕状に包む包装形態のこと

ピロー包装は、包装された形が枕(=ピロー)に似ていることから、この名前が付きました。食品包装でもよく使われており、おにぎりや菓子パン、和菓子、乾麺、キャンディ、インスタントラーメンなど多くの包装がピロー包装です。

ピロー包装で使用する包装機は1930年代にアメリカで開発され、日本国内ではインスタントラーメンと共に開発が行われました。そこから本格的に生産されるようになり、50年以上の歴史があり、多くの市場に投入され活躍しています。

ピロー包装機は大きく分けると2種類

ピロー包装をするにはピロー包装機が必要です。ピロー包装機は複数の種類がありますが、大きく分けると製品を横に流して包装をする横型と、製品を落下させて包装する縦型の2タイプがあります。

さらに、横型には背張りが下側にある正ピロー包装と、背張りが上側にある逆ピロー包装の2タイプがあります。

ピロー包装についての説明は下記動画も参考にして下さい。

縦型ピロー包装機について

縦型ピロー包装機とは、フィルムが成形した筒の上に広げられ、垂直方向に送る過程でピロー(枕)状に成形しながら背面と底面をシールし、機械によって下方に引っ張られる際に製品を上から充填した後、上部をシール・カットする包装機です。

連続式・間欠式・四方シール式・三方シール式・給袋包装などがあり、液体や粉ものの製品に多く使われています。

縦型ピロー包装機

出典:ORIHIRO|ONPACK-2030ASⅡ

縦型ピロー包装機に適した製品

縦型ピロー包装機は製品を上から落下させて投入するため、衝撃に弱い製品には使用できません。適した製品としては、液体・粉体・粘体・粒体などが挙げられます。

縦型ピロー包装機で包装されている商品例

スナック、米菓、焼き菓子、油菓子、飴菓子、ビスケット、クッキー、マシュマロ、ラスク、シリアル、パン粉、粉末スープ、小麦粉、きな粉、香辛料、コーヒー豆、ココア、生麺、乾麺、天ぷら、おでん、もやし、ピーマン、里芋、いんげん、大豆類、米、ソーセージ、チーズ、ペットフード、冷凍食品、乾燥剤、防虫剤、農薬、バラものなど

縦型ピロー包装機の機能

縦型ピロー包装機の機能は種類によって大きく変わるので、包装機を選定する際は、細かな仕様を決定する必要があります。
縦型ピロー包装機を選ぶときにチェックするべき機能は3つあります。

ガゼット装置

袋の側面や底面にガゼット(マチ)をつくる装置です。
箱型のものや、かさの大きいものを包装する時に、袋にガゼットを付けることによって商品を入れやすくなります。

ガゼットの無い袋では、中の商品が潰れやすい、袋に入れにくい、閉じにくい等の問題がありますが、ガゼット袋にすれば余分な隙間もできず入れることができます。

フィルムスプライサー(自動フィルムつなぎ装置)

フィルムが無くなった際に、自動でフィルムをつなぐ装置です。
フィルム交換時に機械を止める必要がないので、稼働率アップにつながります。

自動計量器

包装する製品の重さを最初に設定し、設定重量ごとに排出させる機能です。正確な量を充填できるとともに、計量の工程を自動化できるので生産性アップにもつながります。

縦型ピロー包装機の包装工程

縦型ピロー包装機の包装工程は、下記の通りになります。

  1. ロールからフィルムを送り出す
  2. 筒状に折り込み、フィルムの両端(背シール部分)を合わせる
  3. 背シール(センターシール)をし、フィルムを筒状にする
  4. フィルムを引き下げて、底面をシールして袋状にする
  5. さらにフィルムを引き下げ、ホッパーから製品を充填する
  6. 頭シール(エンドシール)をして密封すると同時にカットする
  7. コンベアで製品を排出する
縦ピロー 包装手順

横型ピロー包装機について

横型ピロー包装機はベルトコンベアの上で商品を横に流しながら包装していく包装機で、固形物の包装に適しており、大きく分けると正ピロー包装機と逆ピロー包装機になります。この2つにはそれぞれ特徴があり、適した製品も異なるため、包装する商品に合った包装機を選ぶようにしましょう。

横型ピロー包装機

出典:日本ポリスター|PAW-6000B

横型ピロー包装機に適した製品

横型ピロー包装機は正ピロー包装機と逆ピロー包装機の2種類に分けられます。正ピロー包装機はロールフィルムを上部に取り付け包装する製品を上から包むタイプのピロー包装機です。固形物の包装や一定の大きさのある製品、トレーに入れた製品などの包装に適しています。

正ピロー包装機で包装されている商品例

食パン、菓子パン、おにぎり、インスタントラーメン(単品)、トレー入り冷凍食品(シューマイ、餃子など)、ソーセージ、ハム、半生麺、かまぼこ、切り餅、クッキー、ラスク、飴、ちくわ、さつま揚げ、海藻、海苔、鮮魚など

逆ピロー包装機は、ロールフィルムを下部に取り付け、包装する製品をフィルムの上に載せながら下側から包み込むタイプのピロー包装機です。バラ物状の製品やマルチパック製品(6本入の缶など)、コンベア上で供給しにくいものや、熱に弱い製品、トレーを使わない製品の包装などに適しています。

逆ピロー包装機で包装されている商品例

サンドイッチ、乾麺、スパゲッティ、インスタントラーメン(5袋等)、惣菜、餅、レトルト食品、インスタントスープ、しょうゆ、弁当、ネギ、ニラ、ニンジン、ゴボウ、ナス、チョコレート、アイスなど

横型ピロー包装機の機能

横型ピロー包装機と一言にいっても機種によって性能は様々で、縦型ピロー包装機と同様、包装機を選ぶときには細かな仕様を決定する必要があります。
横型ピロー包装機の主な機能は下記の通りです。

噛み込み検知機能

エンドシール部分で製品を噛み込んだ時に自動で止まる機能です。

位置ずれスルー機能

製品の位置がずれてしまった場合、エンドシールが下りずに通過させる機能で、次の製品でシールされるため、連包で排出されます。

空袋防止検知機能

製品が供給されない時に自動で包装機が止まる機能で、フィルムのロスを減らすことができます。

横型ピロー包装機の包装工程

横型正ピロー包装機の包装工程は、下記の通りです。

  1. ロールからフィルムを送り出す
  2. 製品を供給する
  3. 正ピローは製品に対して上から、逆ピローは下から包む
  4. 背シール(センターシール)をする
  5. 底シールし、カットする
  6. コンベアで製品を排出する
横ピロー包装手順

ピロー包装機を導入するなら

包装機の導入は大きな投資となるため、機種の選定には慎重になることが多いです。株式会社折兼では、今回紹介した全てのタイプのピロー包装機の取り扱いしており、機械専門のスタッフが在籍しているためお客さまに最適な機種をご提案することが可能です。

ピロー包装機以外の機械も取り扱いしておりますので、機械導入をお考えのお客さまは、是非一度ご相談ください。

まとめ:ピロー包装機は主に2種類!製品や機能で選ぼう

ピロー包装機は大きく分けると縦型ピロー包装機と横型ピロー包装機の2種類に分かれ、横型ピロー包装機は更に正ピロー包装機と逆ピロー包装機の2種類に分けられます。
 
縦型ピロー包装機は製品を落下させて製品を包む包装機で、液体・粉体・粘体・粒体などの細かい製品の包装に向いており、反対に衝撃が加わった時に形が崩れる物の包装には向いていません。
 
正ピロー包装機はベルトコンベア上に置かれた商品を上から包むタイプのピロー包装機で、インスタントラーメンやトレーに入った製品、雑誌やペットフードの二次包装などに向いており、液体や粉体、熱が加わってはいけない製品の包装には向いていません。
 
逆ピロー包装機はベルトコンベア上に置かれた商品をフィルムの上に載せながら下側から包み込むタイプの包装機でPTP包装をした医薬品等の二次包装、熱が掛かってはいけない製品などの包装に向いています。反対にトレーに乗せないといならない製品(プチトマトなど転がりやすいもの)や、パッケージが表側に出ていなければならない製品などの包装には向いていません。
 
包装したい製品によって最適な機械が変わりますので、どの機械に該当するのかの選定の参考にしてみて下さい。

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