季節感を伝える装飾とは
店舗装飾の方向性を決める要素は多くあり、季節もそのひとつです。
季節感のある店舗装飾を導入する、または季節に応じて店舗装飾を変更することで、売上や集客に良い影響を与えます。
例えば、9月ならお月見、10月ならハロウィンのように行事やイベントを取り入れた店舗装飾を施すと、お客様のニーズに合わせた商品提案ができ、お客様の購買意欲の向上にもつながります。
今回は秋の9~11月、店舗装飾の方法や売り場の作り方について解説します。
季節の装飾を行うメリット
「店舗装飾を変更したいが人手が足りない」「店舗装飾に使うアイテムの費用がかさむ」と
いった理由で、一年を通じて同じ装飾やディスプレイを採用している店舗もあるかもしれません。
ただ、季節に応じて店舗装飾を変更すれば売上や集客などの面で大きな効果が得られます。
季節を伝える店舗装飾を施して得られるメリットを紹介していきます。
視覚に訴えて購買意欲を上げる
季節を感じる装飾やディスプレイは、売り場に新鮮さをもたらしお客様の目を引くと同時にお客様の購買意欲を上げることができます。
運動会やハロウィンなど、タイムリーなイベントや行事を取り入れた装飾やディスプレイがあれば、お客様が足を止めて商品を手に取る可能性も高くなります。
普段とは違う目新しい季節商品を置く事で、店舗の雰囲気や商品ディスプレイがマンネリ化するのを防ぎます。
商品の案内、提案が出来る
特定の時期にニーズが高くなる季節商品や旬の食材はもちろん、通年商品の販売機会を得る方法としても、季節感のある装飾やディスプレイは効果的です。装飾を通して商品の使い方、楽しみ方を提案すれば、お客様が購入後のイメージを持ちやすくなります。
例えば、白玉粉と一緒にお月見の装飾、団子の作り方のレシピを陳列するのは一つの策です。
また、カボチャと一緒にハロウィンの装飾を施し、カボチャ料理の作り方のレシピを陳列するといった方法もあります。通年商品の新しい使い方や活用方法を提案し、売上に結び付けるのも季節ならではの装飾を施すことが狙えます。
秋(9月-11月)の行事一覧
9月
- 新学期
- 防災週間
- 敬老の日
- お彼岸のお墓参り
- オクトーバーフェスト
10月
- 運動会
- スポーツデー
- 秋祭り
- ハロウィン
11月
- 文化祭
- 学園祭
- バザー
- 七五三
9月に適した売り場の作り方
9月は残暑を過ぎ、少しずつ秋の訪れを感じていく季節です。
この章では9月の特徴を紹介します。
9月はどんな月
9月は旧暦で”長月(ながつき)”と呼ばれています。
旧暦の9月は現在で言う10月で、ちょうど夜の時間が長くなる「秋の夜長」に当たる月です。
「夜長月」が長月の由来になったと言われています。
英語で9月を意味する”September”は、ラテン語の「7番目」を意味する”septem”が由来です。
ローマ歴は3月から始まるため、9月は7番目を意味します。
9月の草花、花
9月の草花や花には、秋の七草であるハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウをはじめ、コスモス、彼岸花、ススキ、萩などがあります。
9月の行事
1日 | 防災の日 |
---|---|
13日 | 十五夜 |
14日 | メンズバレンタインデー(男性が女性へ下着を贈る日) |
第3土曜日付近 | シルバーウィーク |
第3月曜日 | 敬老の日 |
21~26日 | 彼岸 |
9月下旬~ | オクトーバーフェスト |
9月の旬な食材
十五夜のメニュー | 月見団子、栗ご飯、サトイモ、豆 |
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彼岸のメニュー | おはぎ |
旬の野菜 | 青とうがらし、アシタバ、カボチャ、サトイモ、いんげん、オクラ、里芋、トウガン、ゴーヤ、まいたけ、まつたけ、しめじ、みょうが |
旬の魚介 | スルメイカ、アワビ、イクラ、車海老、毛ガニ、イワシ、カツオ、カンパチ、サンマ、シラス、サンマ |
旬の果物 | いちじく、かぼす、すだち、シークワーサー、栗、梨、ぶどう、マスカット |
9月の売り場に使える装飾品の紹介
9月はお月見やお彼岸など、用意する食べ物が決まっている行事が多くなります。
お月見やお彼岸をイメージさせる店舗装飾とともに、月見団子やおはぎを並べるなど、季節の商品と上手に組み合わせた装飾がオススメです。
また、穀物や野菜、果物などが特に美味しい季節です。
実りの秋、収穫の秋といわれるほどで、人々の食欲も旺盛になります。
連休もあり、旅行、スポーツ・文化・娯楽イベントなどもありますので、イベントに合わせて、季節限定の食材をアピールし、季節感を演出しましょう。
10月に適した売り場の作り方
10月は運動会や秋祭りなど行事が多い月で、旬を迎える食べ物も多くなります。
この章では10月の特徴を紹介します。
10月はどんな月
10月は旧暦で”神無月(かんなづき)”と呼ばれています。
毎年10月は全国の神様が出雲大社に集まるため、「(出雲の国以外は)神様がいなくなる月」というのが語源です。なお出雲の国では10月を”神在月(かみありづき)”と呼びます。
英語では”October”で、ラテン語の「8番目」を意味する”octo”が由来です。
ローマ歴は3月から始まるため、9月のSeptemberが7番目となるのと同様に、10月が8番目の月に当たることからOctoberと呼びます。
10月の草花、花
10月は、菊、コスモス、ヤツデ、サザンカ、キンセンカ、キンモクセイ、マリーゴールドなどの草花が咲きます。
10月の行事
第2月曜日 | スポーツの日 |
---|---|
31日 | ハロウィン |
10月の旬な食材
旬の野菜 | かぶ、カボチャ、さつまいも、里芋、にんじん、つるむらさき、山椒、まいたけ、えのき、なめこ、エリンギ、松茸、しめじ |
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旬の魚介 | シシャモ、マダイ、シタビラメ、スルメイカ、イクラ、イセエビ、毛ガニ、イワシ、カツオ、サケ、サンマ、シラス、サンマ、ハタハタ、ボラ |
旬の果物 | いちじく、かぼす、かき、りんご、栗、ゆず |
10月の売り場に使える装飾品の紹介
ハロウィンは年々益々盛り上がっています。年齢層、性別、ファミリー、カップル関係なく、幅広い層に受け入れられているイベントです。
売場装飾、ディスプレイで、お店とお客様が一緒にハロウィンを楽しむことが出来れば、新たなお客様、ファンが増えるでしょう。
11月に適した売り場の作り方
11月は紅葉が見ごろとなり、少しずつ寒い日が増えてくる月です。
この章では11月の特徴を紹介します。
11月はどんな月
11月は旧暦で”霜月(しもつき)”と呼ばれます。
旧暦の11月が現在の12月にあたるため、「霜が降る月」から来ています。
英語の11月を意味する”November”は、”novem”が由来で、ラテン語で「9番目」を意味します。
11月の草花、花
11月には菊、サルビア、サザンカ、シクラメン、もみじ、キンモクセイ、ポインセチア、ナンテンなどの草花が咲きます。
11月の行事
3日 | 文化の日 |
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15日 | 七五三 |
22日 | いい夫婦の日 |
23日 | 勤労感謝の日 |
10月の旬な食材
七五三のメニュー | 千歳飴 |
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旬の野菜 | かぶ、カボチャ、カリフラワー、ブロッコリー、銀杏、くわい、ごぼう、さつまいも、にんじん、大根、ほうれんそう、れんこん、えのき、なめこ、マッシュルーム |
旬の魚介 | イナダ、カワハギ、キビナゴ、スッポン、ハゼ、スルメイカ、ムツ、コイ、サケ、サバ、サワラ、シシャモ、ハモ、ヒラメ、フグ、タラバガニ、毛ガニ |
旬の果物 | かき、かりん、キウイ、ゆず、りんご、みかん |
11月の売り場に使える装飾品の紹介
11月の第3木曜日は、世界のワイン好きが待ちわびる、ボジョレーヌーボーの解禁日です。
天井吊物は、遠くのお客様のアイキャッチにもなり特別感を演出、明るい色合いのブドウのモチーフが、新鮮な美味しさとしずる感を演出します。
ボジョレーヌーボー解禁についての情報提供を上手にやり、興味を持ってもらい、飲んでみたい気持ちにさせるディスプレイをして盛り上げましょう!
秋に適した売り場の作り方
売場装飾も秋になると、装飾で使用するモチーフやアイテム、全体のカラーが変わり、活動的だった夏から雰囲気が変わります。
秋は安らぎ、落ち着きのイメージで、農作物や自然の収穫や実りである深みや渋みも秋の特徴です。紅葉などの赤系や黄色系のアイテムを店舗、売場で演出すれば、一気に秋の印象を与えることできます。
店舗装飾のことは折兼にお任せください
秋は気候が安定して過ごしやすく、シルバーウィークのお出かけ、運動会や文化祭などの楽しいイベントが目白押しのシーズンです。
紅葉やハロウィンなど、店舗装飾にぴったりのモチーフやイベントも多くあります。
一方で夏の明るくさわやかな時期から遠ざかることもあり、秋らしい装飾を取り入れようとすると、何となくもの寂しい雰囲気になってしまうこともあります。
また、装飾をする人手、時間が足りないといった課題をお持ちの場合もあるでしょう。
秋らしい季節感を取り入れた店舗装飾を検討しているなら、折兼にご相談ください。
折兼の専門チームが店舗の雰囲気や商材に合わせた店舗装飾をご提案します。
売上や集客アップに店舗装飾を取り入れたいときには、ぜひご検討ください。
秋は行楽やイベントによる需要の高まる季節です
秋向けの店舗装飾がもたらすメリットや、9~11月の行事や旬の食べ物、オススメの装飾品や装飾方法を解説しました。
秋はシルバーウィークでのお出かけや運動会、文化祭など外に出ることが多い季節です。
七五三などのお祝い事や、楽しく過ごせるハロウィンなどのイベントもあります。
秋の店舗装飾を上手に取り入れて、商品の提案によるお客様の定着、売上アップや集客アップを実現しましょう。
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