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真空袋の選び方|材質で変わる機能について紹介

2021.02.24

適切な材質の真空袋を選び、食品を日持ちさせよう!

スーパーを見回してみると、様々な食品が真空包装されて売られています。
食品を真空包装することによって、賞味期限を延ばし、日持ちさせることができます。
真空包装することで、食品にとっても、生産者や消費者にとってもたくさんの利点があります。
しかし、真空包装する袋の材質を適切なものに選択しないと、カビが生える、袋が破れてしまうという事が起こり得ます。
この記事を参考に、真空袋を使うメリットを知り、適切な材質の真空袋を選び、消費者に安心安全な食品を提供しましょう。

真空袋(真空包装)とは?

食品を保存するときに、美味しい状態で長持ちさせたいと考えませんか?
真空袋は、食品の保存に役立つ便利な袋です。
真空袋で保存することにより、食材をより新鮮な状態で長持ちさせることができ、風味も逃さずに保存することができます。
この記事では、真空の定義を改めて確認し、実際に真空包装されている商品の紹介とともに真空袋の種類について解説していきます。

真空の定義

真空の定義として、日本工業規格(JIS)では、「真空とは、通常の大気圧より低い圧力の気体で満たされた空間内の状態で、圧力そのものではない」と定義されています。
つまり、周りの大気圧よりも低い状態のことを真空といいます。
真空と聞くと、「空気がまったく入っていない状態」とイメージされがちですが、周りの大気圧を基準に真空として定義されています。
また、日本工業規格では真空包装についても、「真空包装とは、内容物の充填時に容器から空気を吸引排気して密封し、物品の変質などを防止することを目的とする包装」とされており、「容器には、ガスバリア性の優れた包装材料を用いる」と定義しています。

真空されている商品

スーパーを見回してみると、真空されている商品はたくさんあります。
どんな食品にも真空袋を使えるということが、真空袋のメリットです。

真空袋の材質・種類

真空袋は、主にNY(ナイロン)とPE(ポリエチレン)の素材で作られた袋です。真空袋は大きくわけて3つの作り方があります。

ドライラミネート袋

NYとPEのフィルムを接着剤で貼り合わせる方法で作られた袋。

押し出しラミネート袋

NYとPEのフィルムを溶かした樹脂で貼り合わせる方法で作られた袋。

共押出ラミネート袋

NYの樹脂とPEの樹脂を同時に吹き上げて積層するインフレーション方法という作り方で作られた袋。

3種類とも作り方がちがうので、質感やコシ感がそれぞれ違います。
袋の柔らかさを考えると
共押出ラミネート袋 > 押し出しラミネート袋 > ドライラミネート袋
共押出ラミネート袋が1番柔らかく、ドライラミネート袋が1番固いです。
基本的に柔らかい食品は柔らかい袋に、固い食品は固い袋に入れるのが多いですが、用途によって使い分けもします。

真空袋の形は3種類あります。
① チューブ袋 
② 三方袋
③ スタンドパック
真空袋は、酸素を遮断することができるガスバリア性のついた袋もあります。
ガスバリア性が必要かどうかは用途によって使い分けをします。
また、食品を日持ちさせるために真空袋をボイル殺菌やレトルト殺菌などの熱殺菌をする場合があります。
袋によって耐熱温度や加熱可能な時間が違いますので、殺菌温度や殺菌方法によって袋の使い分けをします。

真空袋で真空包装する目的

真空袋を使うことで、様々なメリットがあります。
食品にとっては鮮度・美味しさを長持ちさせ、カビの繁殖をおさえ、賞味期限を延ばすことができます。

食品の鮮度を長持ちさせ日持ちさせる

真空包装をすると、しないときに比べ、食品の保存期間・鮮度を長持ちさせることができます。
鮮度が長持ちする理由は、真空包装機によって袋の中を真空状態にすることで、食品の酸化を防ぎ、菌の増殖を抑えることができます。
また、食品は酸素にふれることで、酸化することで栄養分が失われますが、真空包装をすることで酸素と食品がふれることがない為、栄養分が損なわれにくくなります。
真空包装された食品は、食べる時に味・香り・食感など、出来立ての美味しさを楽しむことができます。

カビの繁殖を防ぎ日持ちさせる

真空包装することによって、カビの繁殖も防ぐことができます。
カビが育つ条件は、次の5つです。

  1. 酸素
  2. 温度
  3. 水分
  4. 水素イオン濃度
  5. 栄養分

真空包装することで、袋の中の酸素が無くなる為、酸素が食品に触れることがありません。
酸素が食品に触れないため、カビの繁殖を防ぎ、食品の賞味期限を延ばすことができます。
賞味期限が延びることで、食品の廃棄ロスにもつながります。

保管時にかさばらない

真空包装することで、商品が圧縮されるため、保管スペースが縮小でき、大量に作ってもかさばりません。
また、大量に商品を輸送する場合でも、真空袋はかさばらず、効率的に輸送することができます。

真空袋を選ぶポイント

真空袋は前述で述べましたが、たくさんの種類があり、用途によって使い分けをすることが必要です。
真空袋を選ぶポイントとして、以下の4つがあります。
① 容量とサイズ
② バリア性(酸素透過度)のあり・なし
③ 袋の形状
④ 熱殺菌のあり・なし

この章では、4つのポイントを詳しく解説します。

容量とサイズ

真空袋には、とても多くのサイズがあり、食品の大きさ、容量によってサイズを選択します。
サイズは、中にいれる食品にあった袋を選びましょう。
規格袋でのサイズが無い場合は、別注袋として中に入れるサイズにあわせた袋を作ることも可能です。
また、真空袋は厚みがそれぞれ違います。
一般的に70μ前後を使うことが多いですが、流通面で心配などがあると100μ以上の厚みの袋を使用する場合もあります。
内容物、流通条件、保管条件などによっても厚みの選択も重要です。

バリア性(酸素透過度)のあり・なし

真空袋には、酸素を通しやすい袋と、酸素を遮断するガスバリア性のついた袋があります。常温、冷凍、冷蔵と、保存方法で使い分けをすることが多いです。

冷凍のみの流通、販売を考えている場合は、食品が劣化する恐れがない為、酸素バリア性のついた真空袋を選ぶ必要はありません。
内容物や賞味期限にもよりますが常温、冷蔵での流通・販売などが必要な場合は、酸素バリア性のついた真空袋を選ぶ必要があります。
真空をして袋の中の空気を吸い取り、酸素バリア性のついた袋を使用すると、外側から酸素が入るのを防いでくれます。その為、食品の酸化や、カビの発生を抑える事で、賞味期限を長くすることができます。
冷凍以外での用途がある場合は、酸素バリア性のついた真空袋を選びましょう。

袋の形状による使い分け

真空袋には ①チューブ袋 と ②三方袋 の2種類の形が多いです。
自立性を持たせたい場合は ③スタンド袋 を使用することができます。

①チューブ袋

横に熱シールがないチューブのような形になっている袋です。コシ感が柔らかく、シール部分が無い為、比較的安価に提供できます。突き刺し強度に弱い特徴があります。

②三方袋

横・底三方に熱シールされている袋です。  強度的にはチューブ袋よりも強いです。

③スタンド袋

自立性を持たせており、店頭販売などで際立てたい場合などに多く使われています。

熱殺菌による使い分け

食品を真空包装した後に、ボイル殺菌(100度未満の熱殺菌)やレトルト殺菌(100℃以上の加圧加熱殺菌)をする場合があります。
真空袋は同じ構成で作ってある袋でも、耐熱温度や加熱可能時間がそれぞれ違います。
熱殺菌をする場合は、加熱温度・時間にあった袋を選びましょう。
また、熱殺菌をする場合は、すぐに真空袋を選ぶのではなく、念のためサンプルでテストをする事をオススメします。

真空袋を使う際によく起こる問題点

真空袋は商品にあった適切な袋を選ばないと、問題やクレームが起こる場合があります。
代表的な問題点として下記の5つがあります。
① 袋に穴があく(ピンホール)
② カールする
③ 袋が破れる
④ 真空モレする

この章では、真空袋でよく起きる問題点を詳しく解説します。

袋に穴があく(ピンホール)

真空袋で一番多い問題点は、ピンホールと呼ばれる、袋に目に見えない小さな穴が開くことです。
ピンホールが起きることで、袋の中に酸素を通してしまい、食品にカビが繁殖する、酸化して劣化する、という事が起こります。
そのままお客様のところの手元にいってしまうと、袋をあけたら腐っているという事例もありました。
ピンホールが起こる原因は①突き刺し ②摩擦 ③屈折 ④衝撃 の4つがあります。

①突き刺し 

内容物が尖ったもの物のときに起きやすいです。骨付きの肉や魚、殻付きのカニ、焼き鳥など鋭くて鋭利な部分をもつ食品はピンホールが発生しやすいです。冷凍食品など凍ると内容物が固くなる為、突き刺しでのピンホールが起こる場合もあります。ピンホールの1番多い原因が突き刺しです。

②摩擦

袋が段ボールなどに擦れて摩擦がおき穴が開くという事があります。真空袋はプラスチックなので、引っ張る力には強いですが、摩擦にはとても弱いです。袋が折れ曲がった状態で段ボールに接し、輸送中の振動で摩擦が起こり、ピンホールが発生する場合があります。

③屈折

袋を何度も折り曲げたりすると、ピンホールが発生します。
食品用の真空袋は、繰り返し折り曲げて使用することはあまりないので、ピンホールが起こる原因としては少ないですが、折れ目部分ら発生することも起こりえます。

④衝撃

落とした場合や、衝撃を与えることでピンホールが発生することがあります。
特にサイズが大きく重さがあるものは、1mほどの高さから落としただけでもかなりの衝撃を受けます。

真空袋の中にも、突き刺しに強い袋などの耐ピンホール性の高い袋があります。
ピンホールが起こる原因が摩擦だったら、段ボールにクッション材を敷く、突き刺しが原因ならば、突き刺しに強い袋に変えるなど原因によって対策が変わってきます。
また、一般的に使用される真空袋は60~110μと様々な厚みがあり、厚みが厚いほど耐ピンホール性は強くなる傾向にあります。

袋がカールして作業効率が悪い

カールとは、袋の端がまるまることです。
カールは真空袋の素材が原因で起こります。
真空袋の素材はNY(ナイロン)と PE(ポリエチレン)を使っている場合が多くあります。
NYが、水をよく吸収する性質があり、その性質がカールを引き起こします。
よくスーパーなどで売り場に売られている食品などでも、カールしてしまっていることがあります。
また、カールが原因で、工場でも作業効率が悪いという問題をよく聞きます。
対策としては、「PET」と呼ばれる材質を表面に使用する事でカールを抑えることができます。
また、PETを使用することによって3層になり価格も上がる為、「ハイブリッドナイロン」と呼ばれる「PET」と「NY」の機能を併せ持った材質の袋を使用することもできます。

殺菌によって袋が破れる

真空袋は、真空包装後、ボイル殺菌や、レトルト殺菌などの熱殺菌する場合があります。
熱殺菌によって袋が熱に耐えられなくなり、袋が破れてしまう、という問題が起こりえます。
真空袋には、熱殺菌対応可能な温度がそれぞれ異なります。
熱殺菌をする場合には、耐熱温度や加熱可能時間を考えて、袋の選択をしましょう。

シール不良による真空漏れ

袋の熱シールがうまくできていないと、真空漏れしてしまうという事象が起こります。
真空漏れとは、真空状態の袋の中に空気が入ってしまうことです。
真空袋は、それぞれ適切なシール温度があります。
熱殺菌をする場合は耐熱性の高い袋を使用する為、熱シールの適正温度も高くなります。
適正温度で熱シールができていないと、空気がシール部分から入ってしまう可能性があります。
また、熱シールの温度が高すぎると、そこからもシール抜けしてしまうことがあります。
熱シールは温度が高ければ良いというわけではありません。
適正温度で熱シールすることが大切です。

真空包装をする為に必要な真空機の種類

真空包装をはじめたい場合、機械の選択も必要になります。
この章では、真空包装機の種類を紹介します。

ノズル式かチャンバー式か

真空包装をする方法として、「ノズル式」と「チャンバー式」があります。

ノズル式

シール可能な袋の巾が広いです。 チャンバー式に比べ、短時間で真空できます。価格も比較的に安価ですが、チャンバー式と比べ真空状態が弱いです。また、液体の真空包装がやりにくく、袋にも向き不向きがあります。

チャンバー式

チャンバー式は、袋に入れた製品をボックス内へセットし、ボックス内の空気を抜いていくことで、真空状態を作ります。

                   
ノズル式 チャンバー式
真空時間
真空度合
価格
液体可否

卓上型か据え置き型か

チャンバー式真空機は、卓上型と据え置き方に分けられます。

・卓上型
 小型の為、テーブルの上や小さいスペースがあれば使うことができます。
 真空包装する製品が小さい商品におススメです。

・据え置き型
 卓上型よりもシールする巾が長いため、一度に複数の製品を並べることができます。
 卓上型に比べて、処理能力が上がる為、1回の生産量・回数が多い場合はこちらがおススメです。

真空袋を選ぶならフィルムの専門業者にご相談ください

真空袋は、ただの透明な袋ではなく、中に入れるもの、流通方法、保存方法、殺菌方法によって選ぶ袋が変わってきます。
真空袋ならなんでもよいというわけではありません。

食材や商品にあった素材を専門的な視点で提案してもらえる

真空袋を選ぶなら、フィルムの専門業者に相談することがオススメです!
真空袋には、たくさんの種類があります。
適切な熱殺菌に対応した袋なのか、バリア性が必要か、サイズが適切か、輸送中にピンホールがおきないか、など専門的な視点での袋の選択が必要です。
消費者に安心・安全な食品を提供できるように、食材や商品にあった素材を選びましょう。
フィルム専門業者は、適切な真空袋を提案することができます。

販売したい量に応じて適切なロットで提案してもらえる!

フィルム専門業者は、販売したい量に応じて、適切なロットを提案します。
販売したい量が多ければ、別注で作成したほうが安価に真空袋を使うことができます。

真空袋に関する相談なら株式会社折兼へ

真空袋に関する相談なら、株式会社折兼へご相談ください。
お客様にあった適切な真空袋を提案させて頂きます。
真空袋は、無地だけではなくデザインをいれることもできます。
真空袋を取り扱う場合に、サンプルで熱殺菌、流通のテストをすることをオススメしています。
サンプルもご準備させて頂きますので、お気軽にお問合せください。
こんな事聞いてもいいのかな、と思うような疑問でも、いつでもご相談をお待ちしています!

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