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クッキーを美味しく日持ちさせる包装方法と包装フィルムのプロをご紹介

2020.07.01

目次

包装方法でクッキーの品質は大きく変わる
クッキーを包装する際のポイント
クッキーの包装方法・種類
まとめ

包装方法でクッキーの品質は大きく変わる

クッキーはサクサクとした食感が楽しいお菓子ですが、時間がたつと湿気ってしまう、食感が低下する、カビが発生するなど、品質が変化しやすい食品です。
また、原料に使用するバターなどの油脂成分が酸素、水分、温度などの影響で酸化し、風味、食感の低下や変色、異臭を発生させます。
このような品質にかかわる原因を包装によって解決することができます。
この記事では、商品の特徴に合わせた形態、商品の見せ方などお客様の要望に合わせた包装方法、包装資材をご紹介していきます。

クッキーを包装する際のポイント

まずクッキーのフィルム包装で最も重要なポイントは防湿性(水蒸気を通さないこと)です。クッキーの保存には湿気が大敵です。防湿性のある材質のフィルムを使いましょう。

次に重要なのは、透明性。中の商品がきれいに見える材質を選定します。
また、クッキーは割れやすいので、保護するためにもコシの強い材質を使うこともお勧めします。無地であれば単層フィルムでも構いませんが、シール強度が弱く袋が破れやすいため、複合フィルムが良いでしょう。

1 クッキー袋の基本的なフィルム

クッキーを包装するときに使用するときの基本的なフィルムはOPPとCPP使うことが多いです。
OPP(二軸延伸ポリプロピレン)フィルムはコシがあり、高い防湿性と透明性を持っています。ただし、OPPフィルムは単体では熱シールができません。
熱シールをする部分にだけ接着剤を塗布したパートコート袋、多層構造により、熱シール性を付与したヒートシールOPPフィルム、もしくは熱シール性のあるフィルムであるCPP(無延伸ポリプロピレン)フィルムもしくはPE(ポリエチレン)フィルムをラミネート(フィルムとフィルムを接着剤で貼り合わせる方法)した複合フィルムを使用します。

日持ちをさせるコツ

クッキーを日持ちさせるには、菌を増殖させないことが重要です。製造時になるべく菌が入らないようにするために、直接触るのを避け、できる限り無菌状態で製造するようにしましょう。また、しっかりとした加熱処理をおこない、水分をできる限り少なくし、適切な温度管理をすることによって、菌の繁殖を防ぐことができます。

包装時には、乾燥剤や、油の酸化を防ぐために酸素を取り除く脱酸素剤を同封する方法も有効です。乾燥剤と脱酸素剤の併用もできます。脱酸素剤を使用する場合は、ガスバリヤー性の高いフィルムを使います。

主に使用する構成は、
KOP(ポリ塩化ビニリデンコート二軸延伸ポリプロピレン)/DL/CPP
もしくは
AOP(ポリビニルアルコールコート二軸延伸ポリプロピレン)/DL/CPP
が多く使用されいます。
(※DLとはドライラミネートの略称でフィルムに接着剤を塗布し、乾燥させて接着剤の溶剤を揮散させ、ドライの状態にして貼り合わせる方法。)

また、食品の日持ちをさせる方法に真空包装がありますが、容器内を減圧して密閉するため、割れやすいクッキーの包装には適しません。

2 おしゃれに見せる包装を意識する

クッキーを購入するときの重視点は、「価格」「味」「食感」に続いて「包装形態(デザインや袋の形)」があります。クッキーを含む高級スイーツの購入者層の約70%は女性であり、その中の35%は30代といわれています。選ぶポイントとして、第一印象(見た目)で美味しそうなもの、かわいらしいもの、おしゃれなものが好まれます。
おしゃれに見せる方法として、印刷デザインも重要ですが、フィルムの特徴、袋の形状、包装方法(個包装・大袋包装・巾着タイプ他)の選定なども重要になります。

おしゃれに見せるコツ

使い方によっておしゃれにみえるフィルムはたくさんあります。
フィルムの特徴を活かしたものとしては、

  1. マット調(艶消し)のフィルム
    マットフィルムを使うことによって、高級感がでます。
  2. 梨地(なしじ)フィルム
    和紙のような外観と、梨皮のような独特の触感が特徴です。
  3. アルミ蒸着フィルム
    アルミの光沢を活かした装飾効果がでます。中身を透けさせたくない場合も有効です。
  4. 和紙(レーヨン紙)
    和のイメージを出すことができます。

フィルムを変えることによって商品の印象は大きく変わります。また、商品の陳列性、ディスプレイ効果に優れた袋の形状を選ぶことによって、おしゃれなイメージを作ることもできます。
袋の上部をバックシールテープ、ビニタイ等で巾着状に留めるなど、小物の使用も有効です。

クッキーの包装方法・種類

クッキーの包装方法は、機械で連続して包装する方法と、一つずつ手詰めで包装していく方法の大きく2通りに分けられます。
クッキーの包装機械は、ピロー包装機が使われます。ピロー包装機には、横ピロー包装機・縦ピロー包装機の2種類があります。
手詰めの場合は、クッキーを手作業で袋に詰めた後、袋を熱シールする為のヒートシーラー機が必要です。
クッキー以外にも、その商品に適した様々な機械を使い包装します。ここでは、クッキーの包装方法と袋の種類・材質について詳しく説明していきます。

ピロー包装

ピロー包装は、量産するため有効な包装方法です。巻き取りフィルムを自動で送り出し、連続して背シールを行い、内容物を充填後に底シールしてできる枕の形をした小袋状の包装です。
ピロー包装機には横ピロー包装機と縦ピロー包装機があり、横ピロー包装機には正ピローと逆ピローの2種類があります。クッキーの包装には、正ピロー包装機が多いです。

  • 正ピロー包装機
    水平方向に製品を送り、上から製品を包み込むように下で背シールをする方法です。個包装で高速包装に適しています。
  • 逆ピロー包装機
    正ピローと同様に水平方向に製品を送り、下から上へ包み上げるように背シールをする方法です。複数の商品を包装するのに適しています。
  • 縦ピロー包装機
    フイルムを垂直方向に送り筒状に成形しながら背シール、下部をシールし、内容物を上から充填したのち、上部をシール・カットする方法です。液体、粉末、粘体、粒体の食品等の包装に広く使用します。

大きさ、機能にもよりますが、オプションは別で5,000千円~12,000千円程の設備投資が必要です。

真空包装

真空包装は、クッキーの包装に使用することはほとんどありません。
真空包装とは、真空包装機にて袋の中の空気を取り除いた状態で密封することによって、酸素による油の酸化、変色、カビ等の発生を抑えることができる包装方法です。

完全に真空状態にすることはできませんが、通常約5~10Torr(標準大気圧の760分の1が1Torr)減圧するため、フィルムと商品は密着した状態となります。そのため、クッキーなどの割れやすい商品の包装には適しておりません。また、フィルムの構成として柔らかい特徴を持ち、ある程度酸素を通しにくいフィルムの選定が必要です。NY(ナイロン)/DL/PE構成のフィルムが主に使われます。フィルム価格もOPP/DL/CPPと比較すると高くなります。

他の包装方法

販売したい量が少なく、包装機械の設備投資もできない場合は、規格袋にクッキーを手詰めし、簡易的な卓上シール機で密封する包装方法をおすすめします。
規格袋は無地のものが多いですが、袋にシールを貼ることでオリジナルに仕上げることができます。

袋の種類

袋には、様々な種類があります。用途・売り方・魅せ方によって袋を選びましょう。

  1. 三方袋
    袋の横と底の三辺がヒートシールされる形状の袋です。 袋としての強度、密封性に優れています。水物・惣菜・真空袋に使われることが多いです。
  2. 合掌袋
    人が合掌したような形の背貼りがある袋です。クッキーなどのお菓子や麺類、医薬品など幅広い用途に使用されています。
  3. ガゼット袋(横ガゼット、底ガゼット)
    マチの付いた袋です。合掌袋に比べ、より多くの容量を封入できます。高さのある内容物を包装するのに効果的です。
  4. スタンディングパウチ
    袋の底を円形や船底型にして、袋が自立できるように形状された袋です。液体ものの包装によく使用されます。詰め替え用のシャンプー類の包装や、パスタソースなどのレトルト食品に多く使います。

他にもチャックを付けたチャック付き袋や、トムソン型といわれる特殊な形に打ち抜いた加工をした袋もあります。

まとめ:クッキーの包装はフィルムの専門業者に相談するのがおすすめ

クッキーの包装は、品質、味、風味、食感の保持等、フィルムの選定、包装設計によって大きく変わってきます。フィルムの包装設計を間違えると、内容物にカビが発生するなど、消費者の健康被害につながる可能性もあります。
また、販売量や製造量によって包装方法の種類やフィルムの価格も大きく差がでます。フィルム専門業者は、お客さまの要望をヒアリングし、最適なフィルム構成設計をし、最適な包装方法をご提案できます。

食材や商品に合った素材を専門的な視点で提案してもらえる

ラミネートフィルムは、異なった特性を持つフィルムを貼り合わせることによって様々な機能を持たせることができます。

強度(耐ピンホール性、引裂強度、耐衝撃性、引張強度他)、防湿性、ガスバリヤー性、耐薬品性、耐熱性、耐寒性、保香性、透明性、ヒートシール性、フィルムの組み合わせ次第であらゆる機能を付加することができます。ただし、食材や商品ごとに求められる性能は異なります。もちろん、全ての機能を付ければ課題は解決できますが、その分無駄なコストをかけることになります。

フィルム専門業者は、あらゆるフィルムの特徴を把握し、印刷、ラミネート他加工等の製造工程の知識も併せ持つプロフェッショナルです。それぞれの食品に対しての最適なフィルムを選定できるので、機能面とコスト面の両方で最適な提案を行うことができます。

販売したい量に応じて適切な包装方法を提案してもらえる

販売したい量によって、適切な包装方法は変わってきます。大量生産・大量販売を計画しているのに規格袋への手詰め包装では作業効率もコストパフォーマンスも上がりません。逆に、店舗で少量販売するだけの商品に対して、包装機械を導入し、オリジナルで別注フィルムを作ってしまうと販売金額と投資金額が釣り合いません。

フィルム専門業者は、お客様の事業計画、販売計画に沿って最適な包装形態をご提案することができます。新商品の計画が決まったら、まずはフィルム専門業者に相談するとよいでしょう。

クッキーの包装に関する相談なら株式会社折兼へ

株式会社折兼は、食品包装資材専門ディーラーの中ではめずらしく、フィルム専門の部所を持つ会社です。機械専門の部所もあり、トータルパッケージとしてのご提案を致します。社内デザイナーも複数名おり、印刷デザインからのご提案も数多く、近年はクッキーを含む高級スイーツ向けの案件を数多くいただいております。

包装のプロに相談すればより良い品質でお客様に提供できる

クッキーの包装を選定するだけでも気を付けなければならないポイントは数多くありました。また、ポイントによっては消費者の健康被害につながる可能性があるので、包装資材は慎重に選定する必要があります。
リスクを回避するという意味でも、包装資材を選ぶときは専門業者に相談することから始めましょう。最適な包装資材や包装方法の提案はもちろん、商品の価値をより高めるアドバイスもくれるはずです。包装資材の専門業者と協力してよりよい商品を作っていきましょう。

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